2013/08/18

インドネシアのフクロウ

シンガポール滞在中の週末に出向いたバタム(Batam)島で、インドネシア国に初めて足を踏み入れた記念にと椰の木に彫られたフクロウを買った。
(サイズ:100cmLx15cmW、価格:日本円換算で約8000円)

購入時には、彫り損なったのではと思った最上段フクロウのいまにも泣き出しそうな顔つきも、何度も眺めていると田中邦衛風でこれはこれでまた味がある、と感じるようになってきた。

モチーフになったフクロウの「種」は何だろうと調べていて、インドネシアのフクロウについて色々な情報に接した。

+ + + + +

ジャカルタの街ではフクロウが子供のペットとして売られているそうだ。バタム島でも地元の商店街を丹念に探せばそんな店が見つかったのかもしれない。(と言っても、生きたフクロウをお土産として購入するつもりがあったわけではないのが。)
国よって(あるいは時代によって)、フクロウは忌まわしい凶鳥と考えられたり、吉鳥として慕われたりと毀誉褒貶の激しい鳥だが、インドネシアでは明らかに後者のようだ。
フクロウ学のエンサイクロペディアとも言えるThe Owl Pagesによると、スラウェシ島のマレー系ミナハサ(Minahasa)族は、旅行に出る時フクロウの鳴声でその旅の吉凶を占うそうだ。民族旗にフクロウの姿が描かれていることからも、フクロウに対する並々ならない敬愛の念が汲み取れる。

今年の2月、インドネシアのロンボク(Lombok)島で新種のフクロウが確認され「地球上を調べ尽くした」と信じていた鳥類学者の間に、"まだ新種の鳥がいたのか!"と驚きと興奮が走ったのだそうだ。発見されたロンボク島にある火山の名前をとりリンジャニ・コノハズク(Rinjani scops owl)と命名された。(米科学誌PLoS ONE研究論文

インドネシアの野鳥一覧」には、「フクロウ目フクロウ科」と「フクロウ目メンフクロウ科」で41種のフクロウがリストアップされている。一方、日本では留鳥のシマフクロウを加えても7種。注(1) この数字の比較だけからでも、インドネシアの自然が “生物多様性の宝庫”と呼ばれる由縁が伺える。
大小1万8千以上の島からなるインドネシアには、さらなる未知の野鳥が生存しているのでは、との期待が高まっているらしい。

注記:
(1) 野鳥観察ハンディ図鑑「新・山野の鳥」1998年初版第一刷発行。以前はヨタカもフクロウ目ヨタカ科として分類されていたが、その後ヨタカは独立したヨタカ目組み変えられた。
(2) 右上写真は同論文から、他の2点はFlickrから借用した。