2009/06/30

訂正です


昨夜の「第二分家逃去」ニュースは誤報でした。

今朝、巣箱蓋を開け最奥の巣板一枚にまだ蜂が住んでいるのを確認。峰数が激減していたために、昨夜巣箱窓からマグライトで照らした時に見落としたようです。

お悔やみメールをくれた高尾のE子さん、ショックで寝込んだのではと心配してくれたマーライオン氏、山荘まで失意見舞いに駆けつけてくれたK氏。皆さんにはすっかり誤報でご迷惑をかけてしまいました。深くお詫びします。

この一週間で峰数が激減した理由はまだ不明。でも、まだ群として存続できる程度の峰数が残っており、また女王蜂の産卵も確認しました。今から手を打てば、なんとか蜂群回復の可能性はあると思うので色々手を尽くして見ます。

2009/06/29

逃亡!


一週間留守にした山荘へ帰って見ると . . .

第二分家巣箱空っぽ。


追記:6/30
峰数が激減していたための見間違い。群はまだ巣箱の中にいた。

2009/06/28

箱根湿生花園へ



最近別荘を新築した友人W氏夫妻を訪ねて箱根仙石原での週末。

その折に立ち寄った箱根湿生花園で特に印象に残った花五種。

ヒメユ:(姫百合)
沖縄ヒメユリの塔で名前は知っていたが実物を見たのは初めて。深い紅色が印象的。

シキンカラマツ:(紫錦唐松)
上質な紫色をした小柄な花。

オオヤマレンゲ:(大山蓮華)
コブシ、ホオノキ、タイサンボクなど、モクレン属の花の中では最も艶やか。

カキラン:(柿蘭)
オレンジの花の色が柿色だからカキラン、と覚え易い名前が良い。

マツモトセンノウ:(松本仙翁)
山荘の庭に生えるフシグロセンノウは好きな花の一つ。花の色合いがフシグロセンノウより一段と濃い。

2009/06/23

蜜蜂と甘納豆


分蜂気配が消えた山荘を離れ2ヶ月ぶりに東京へ。

たまたま通りかかった新宿駅西口地下街で行われていた古書市、以前から欲しいと思っていた寺田寅彦全集(岩波書店 新書版)全巻17册揃が目に止まった。価格も5000円とお買い得なので即購入。

夜、寝床でパラパラとページをめくっていると蜜蜂の文字が目に入った。
. . . 昭和九年八月三日の朝、「十日ほど前から晴天の日は約二千、曇天でも約五百匹くらいの蜜蜂が甘納豆製造工場に来襲して困る」と、駒込の甘納豆製造業渡部忠吾氏が巣鴨警察署衛生係へ訴えた。. . . との記述。(第九巻 随筆九 “破片”)

甘納豆に蜜蜂という組み合わせがなんとなく楽しい。告訴を受けた巣鴨警察署の捜査結果にはもっと興味が湧くが、残念ながら全集の中にそれについての記述はない。

2009/06/22

第3次分蜂は望み薄?


本家の蜂達の分蜂熱はここ数日ですっかり冷めたようだ。まだ、雄蜂の姿が多いのは気になるが、当面第3次分蜂の可能性無し、と判断しよう。(写真上)

逃去を試みた第2分家の蜂達、ご機嫌をとるため6/14から砂糖水の給餌を開始した。
最初の二日間は全く見向きもしなかったが、三日目(6/17)からポツポツと飲み始める蜂が現れ、今では群がって飲んでいる。(写真下)
巣門を出入りする様子も、以前のなんとなくざわついた雰囲気がなくなり整然としてきた。ひとまず新居での生活を覚悟をしたように見えるので、給餌は今日でストップする。(総給餌量: 700 cc x 3日 = 2.1 L、混合比= 1 : 1)

第1分家は順調。女王蜂の産卵も活発で、巣門を出入りする蜂数は本家に負けないほどに増えた。花粉団子を持ち帰る働き蜂の姿も多い。

2009/06/21

秋葉公園ほたる祭り


若い友人AB夫妻の来訪を受け「秋葉公園ほたる祭り」へ。

河川の清掃、カワニナの育成など、小中学生を含む地元のボランティアの人達の活動で運営されているとのこと。遠来の客に教わるまで、直ぐ近くでこんな催しが行われていることをこれまでは知らなかった。

公園入口で無料の団扇をもらったが “これでホタルを狩っても良いよ” という意味ではないだろう。

この前に蛍を見たのは確か十数年前、野川公園のホタル見学会だった。あの時は、人の数がホタルを圧倒していたが、今夜はホタルが勝っていた。
(江戸時代の絵師 栄松斎長喜作 “蛍狩の図”)

2009/06/20

八ヶ岳のアヤメ


野辺山に詳しいOS氏の案内を得て野辺山高原のアヤメ観賞に。

草原の中にノイバラや他の野草に混じって咲く姿は、いわゆるアヤメ園・菖蒲園とは一味違う光景だ。

これだけ人里に近い場所で、これだけの多くの株数の自生群落が残っているのは今では珍しいのではないだろうか。いつまでも残って欲しい高原風景のひとつ。

あやめ咲く野のかたむきに八ヶ嶽   木村蕪城


ノイバラ開花


テラス下の作業室の出入口にアーチを創ろうと今年の初めに植えたノイバラとテリハノイバラ。数輪だがも今年ノイバラが花を付けてくれた。テリハノイバラはまだ蕾みの姿もない。

2009/06/19

入笠山へ


スズランの最盛期。

葉陰にひっそりと花を咲かせる日本野生のスズランは、大きな花のドイツスズランを見慣れた目には少々寂しい。でも、80万株とも言われる斜面一杯のスズラン畑は確かに一見の価値がある。

その他には、ツマトリソウ、シロバナノヘビイチゴ、マイヅルソウ、イチヤクソウ. . . など、小柄な白い花々が多く目につく。

唯一華やかなのが林内のあちこちで咲いているクリンソウ。八ヶ岳牧場天女山分場のクリンソウを圧倒する株数だ。

+ + + + +

ゴンドラの1800円(往復)はやや高過ぎでは?運営する富士見パノラマリゾートもそこを意識してか、小冊子「入笠に咲く花」(45ページ)と、ゴンドラ復路でのおしぼり無料サービス。

2009/06/17

中国からミツバチ密輸


輸入で家宅捜索のニュース。(産経新聞 2009/06/17)

“30匹のミツバチ” とあるから女王蜂の密輸に違いない。働き蜂と組み合わせて、受粉用巣箱を作り一儲けしようとしたのだろう。

朝日新聞には “元” 養蜂業者と書いてある。ということは、被疑者は働き蜂を持っていないはず。働き蜂を持っている“現” 養蜂業者が背後にいるのか?あるいは、密輸入後に、現養蜂業者の買手を見つけるつもりだったのだろうか?
それとも、受粉用蜜蜂の輸入禁止を受け、止むに止まれず . . . ということだろうか?

今年は、ミツバチにとって色々と話題の多い年。
(グラフ写真は産経新聞から)

「携帯電話 と ミツバチ」のはなし


「携帯電話の電波は、ミツバチの脳に混乱を与える。だから、養蜂作業をする時、携帯電話は持たない方が良い。」

. . . 数日前、近くの蜂友数名が山荘に集まった時に出た会話。「CCD携帯電話犯人説」の実務版とも言える。

この話のそもそもの発端は、2006年にドイツで発表された一つの研究論文高周波電磁波は、人間に健康障害を来すか?、の論争に関連して行われた研究で、実験材料にミツバチが使われた。

実験で、高周波電磁波被爆組と非被爆組の間に、帰巣率比較で有意な差異が見られた。これに一部のマスコミが飛びついた。そして、尾ひれを増やしながら駆け巡り、「CCD(蜂群崩壊症候群)携帯電話犯人説」が世界中に広まった。

めぐりめぐってこの話は、「ドイツ・ランダウ大の研究チームは、携帯電話がミツバチの近くにある場合、ミツバチが巣に戻れないとの事実を確認した」 と断言されることになる。

+ + + + +

上図はこの研究で使われた実験装置。巣箱底部にコードレス電話の送信器を組み込んだもの。携帯電話はどこにも見当たらない。
研究論文を発表したJochen Kuhn博士本人も、“私達は、決してミツバチの研究をしたわけではないんです” と困惑しているとも聞く。

この話、CCD という不可解な出来事が背景にあったからこそ信憑性を持って語られる話。その上、CCD自体がまだ解明されていないため、携帯電話説でさえ誰も頭から否定できない、という側面もあるから話がよけいにややこしくなる。

2009/06/16

アインシュタインとミツバチ


蜂群崩壊症候群(CCD)の話題とともに、世界の蜜蜂オタクの間に高まっている論争。
アインシュタインは、CCD騒動が起きることをずっと以前から予測していた。彼は「もし地球上からハチの姿が消えたら、人類はその後4年以上生きながらえることはできないだろう」と予言した。

一方、否定派は. . .
アインシュタインがそんなこと言ったというのは作り話。アインシュタインの論文や著作のどこを探してもそんな発言は見当たらない。
. . . “皆さん、なにゆえミツバチのことをそんなに私に訊くの?”と、別の証拠写真を示してアインシュタイン自身に反論させる。


どちらの言い分が真実かは分からない。ただ、この話が真実味をもって世界中を駆け巡るのはそれなりの理由があるからだろう。

昨晩の「NHK ニュースウォッチ9」も、受粉用ミチバチ不足のテーマを取り上げていた。

2009/06/15

落雷


あっと言う間の出来事だった。

夜9時少し前、突然バリバリという雷鳴と閃光。電源コンセントや、アンテナケーブルを引き抜く間もなくバチーン!という音が聞こえた。近くに落雷したようだ。テレビ画面が消え、使用していたPCのネットワークが切断された。

引き続いてバケツをひっくり返したような豪雨が約20分間。ポケラジで聞く気象ニュースで全く触れてないところをみると、この近辺だけの局地的現象なのか。

雷鳴が遠のいてから電気機器を点検してみると、電子レンジはOK、PCの無線LANベースステーションがアウト。ほぼ観念していたテレビは助かっていた。
一時はTVの電源スイッチが全く作動しなかったが、しばらくおいたら修復。最近のテレビは特殊なヒューズか避雷機能を内蔵しているのだろうか?)

LANステーションは、直ぐにAmazon.co.jpへ注文。(10,585円)
前回の落雷では、テレビ、電子レンジなど、高額機器を壊され大きな出費を余儀なくされた。この程度で済んだことをラッキーとしよう。

2009/06/14

「干し草と銀のスプーン」のはなし

6/8 記事への回答メールが、英国に住む友人YH氏から届いた。

YH氏曰く . . .
5月の牧草は、栄養が豊富で、柔らかく消化も良く、酪農にとっては大切な飼料。 一方、銀食器は英国では日本ほどは珍しくはない。

格言が生まれた時代は、英国が農業社会から近代工業社会へ移行していた時期。精錬技術も進歩し、銀食器はもちろん貴重品ではあったが、それ以前よりは一般庶民の手にも届くものになり始めていたはずだ。

一方、酪農は当時の農家にとっては重要な生活の基盤。だから、“銀のスプーンより、良質な干し草” により価値をおくのは、当時の農民感覚として納得できる。
. . . とある。

(氏のメールには、彼の説を裏付けるための傍証説明が詳しく書かれているがここでは省略させていただいた。)

+ + + + +

この件をWEBで調べていて、たまたま目にした「英王室のミツバチ盗難」のニュース。紅茶とハチミツは英国の食卓には欠かせない、と以前に本で読んだ記憶がある。でも、王室が自家用ミツバチを飼っているまでとは思わなかった。ミシェル夫人のミツバチ飼育(5/24 記事)も英王室の影響があったに違いない。

+ + + + +

追記:2013/06/12
偶然目に止まった英国の一枚のアンティーク画(Illustrated from London News)。当時の農村生活の中で、干し草の収穫は、かっての日本での稲刈りのように、家族や親類縁者総出で行う一大行事だったのだ。干し草の大切さ、そしてそれを収穫する時の喜びが溢れている。YH氏の見解の正しさを裏付けているようだ。



緑地造りはミツバチに聞け


ブログ読者からの一報で知った新聞記事。

鹿島建設が、ミツバチを使って自然の生態系に配慮した緑地計画、不動産開発の研究を始めたらしい。(NIKKEI NET)

鹿島はこれまで、コゲラの生息できる緑地、カニが住みやすい護岸工事などの実績もあるという。今回使用するミツバチもニホンミツバチらしいので一層好感がもてる。

最近話題のミツバチの農産物生産の受粉活動といい、ミツバチから学べるのは決してハニカム構造だけではない、ということが認識されるのは良いことだ。
(写真 時事通信より)

2009/06/13

6/13 今朝の巣箱の様子と検討課題


本家:
巣門の出入りは活発。しかし、気になる2点が。
1) 雄蜂の姿が全く見られなくなった。
2) 巣箱入口付近で無為にたむろしている蜂の姿が多い。

午後の巣門前の混雑は、分蜂熱でなく、単に蜂量が多すぎて巣内が窮屈になっているせい?
今日3次分蜂が起きなければ内検で王台をチェックすることは必須だろう。
 
もし、本当の分蜂熱だったなら無用な混乱を来すのでは?

第一分家:
巣門の状況は正常。花粉団子も頻繁に持ち帰っている。特段のアクションは不要。

第二分家:
昨日の騒動がウソのように静か。巣門を出入りする蜂数が本家や第一分家に比べ少ないのは蜂群の蜂量が少ないためだろう。
昨日の逃去行動を踏まえ検討すべき課題は . . .

1) 人工給餌はできるだけ避けたいが、女王蜂の産卵を促すため砂糖水給餌が必要か?
 女王蜂がまだ未交尾であれば、給餌の効果は限定的では?

2) 産卵状況を精査をするための内検は実施すべき?
 昨日の今日の内検は逃去熱を刺激する?内検は数日後まで延期した方が良い?

3) 本家から蜂児が入った巣板を一枚移すべきか?逃去行動はある程度押さえられるはず。
 ただ、逃去癖のある群であれば本家の蜂児を無駄死にさせるだけになるのでは?

4) 逃去を覚悟してTBH方式の巣箱に移す?TBH方式が日本ミツバチにも応用できるかの実験材料としてこの蜂群を使用するのも一計。
 上手く行かなかった時は2群のみでの冬越しに。リスキー過ぎる?

+ + + + +

今日の様子を観察しながら方針を決めよう。

2009/06/12

6/12 第三次分蜂速報


夜、コーヒーを飲みながらしみじみ思った。

“今日は現場にいて本当に良かった。”

そして、 . . .

“第三次分蜂が今日起きなくて本当に良かった。”

今日の事件で明日からの方針も決まった。第二分家を監視しながら、もうしばらく3次分蜂を追いかけよう。散髪はしばらくおあずけだ。

事件発生!






13:18
分蜂気配が高まってきたな、と本家巣箱を眺めていて ① . . .

フト後ろを振り向くと . . .
第二分家の蜂が次々と出奔し、既に中空では旋回飛行も始まっているではないか! ②

二次分蜂群の 逃去だ!

急遽巣箱の出入口を閉め女王蜂が飛翔グループに加わるのを阻止。旋回飛行の蜂はかなりの数。
既に女王蜂は巣箱の外?であれば 手遅れだ。
(本家巣箱よ、頼むから今は分蜂を始めないでくれ。今そっちの面倒を見ているヒマは無いのだ。)

猫の手が欲しい!

13:25
ヨシ! 飛翔蜂が巣箱周辺へ帰り始めた。
女王蜂はまだ、巣箱の中だ!
でも、空にもまだかなりの蜂が旋回飛行を続けている。気を許すな。冷静に。

空中の蜂がほとんど巣門に帰って来た。 ③-A

もうしばらく様子を見る?
巣門を開け、巣箱内へ誘導する?
まず、散水で蜂の興奮を押さえる?

危機管理能力が問われる一瞬。

. . . と、思う間もなく、巣門の蜂が 再び中空へ。③-B
. . . またまた、思う間もなく、再び巣箱へ。

14:10
巣箱前面壁にほぼ全員が帰還。④
手を打つなら 今だ!

14:13
まずは、興奮した蜂の頭を冷やす。散水開始。 ⑤

数分間の散水後、巣門をわずかに開けて様子を。巣箱内へ入ろうとする気配は見せない。三たび、飛び立つ気か?散水継続。約20分後、やっと巣箱へ入る蜂の流れが出て来た。⑥

ほぼ全ての蜂が巣箱内へ。⑦
そろそろ窓を閉め、出入口を全開しても良いだろう。逃去騒動も今日のところは一件落着。

+ + + + +

昨日、来客時に、第二分家の巣箱蓋を開けて見せた。その時フト “巣作りが遅いな” という疑問が頭をよぎったが、そのまま蓋をした。分蜂後ずっと逃去の機会を伺っていたに違いない。

+ + + + +

17:45
養蜂経験のないブログ読者からのコメント。「分蜂日和は、逃去日和でもあるのじゃない?」
的を得た指摘。全くそのとおりだが、頭の中は “三次分蜂” だけだった。

ブログ小僧習わぬ経を読む。

2009/06/11

6/11 三次分蜂速報


予報どおり、午後1時を過ぎた頃から梅雨の合間の青空に。ただ、風が強い。終日、カラマツの幹を揺らすような強い風。これでは分蜂は無理だ。

+ + + + +

周囲からは、“三次分蜂本当にあるの?” と暗にギブアップを勧める声や、“楽しみが長くなって良いじゃない” という慰めの声が聞こえてくる。

確かに最近のブログ記事は、三次分蜂が起きない理由を、ミツバチに代わって一生懸命言い訳をしているようにも読める。

予報では、明日は青空。その後はまた梅雨空に戻るようだ。監視継続か、諦めて一度東京に帰るか?明日が最終決定のデッドラインになりそう。
床屋にも、もう2ヶ月以上行っていない。

+ + + + +
夜10時の外気温13度。ストーブを焚かないと寒い。

トックリバチ?


いままで気付かなかったが、テラス上の庇に蜂の巣。図鑑で調べるとトックリバチのようだ。(巣最大部の直径は目測で7cm)

Yahoo きっず図鑑」には . . .

ミカドトックリバチ。トックリバチともいう。トックリバチは泥でとっくり形の巣をつくるのでこの名前がある。家の壁や枯れ草の茎など気にいった場所に泥をこねて巣をつくる。巣ができるとまず卵を1個産む。それからアオムシをたくさん詰めこみ、巣にふたをする。母バチが幼虫の世話をすることはない。. . . とある。

訳あってのことだろうが、それにしても奇妙な形の蜂の巣だ。我家の巣にはまだ蓋がされた形跡はないが、母バチの姿もまったく見かけない。

2009/06/10

消えたミツバチの謎


「蜂群崩壊症候群 消えたミツバチの謎」というタイトルの論文が日経サイエンス2009年7月号に。

(注) SCIENTIFIC AMERICAN 2009 April の日本語訳。SCIENTIFIC AMERICANには論文全文が掲載されている。

米国での蜂群崩壊症候群を最初の段階から追いかけているペンシルベニア州立大学のコックス=フォスター教授(他一名)のこれまでの研究をまとめたもの。

フォスター教授の結論は複合説。
. . . . . 過労、農薬、単一花受粉による偏食障害などでミツバチの基礎体力が弱った。そのためダニやウィルス感染などがこれまで以上にインパクトを与えるようになったのでは? . . . . . というもの。

教授の提唱する対応策 “単一栽培の見直し” には大賛成。しかし、“薬品消毒” には大きな?マーク。薬品 → 耐性 → 新薬 → 新耐性 → 新々薬 → . . . のイタチごっこになることは、インフルエンザが実証している。

“科学” の力でねじ伏せようとするアメリカ流アプローチの先には “薬漬けのミツバチ” が見えてくる。漢方的な体質 (=ミツバチ環境) 改善でしか根治できない問題のように思えるのだが?

(illustrated by Andy Gonsalves)

2009/06/09

6/9 巣箱の様子


予報が外れ朝から今にも降り出しそうな雨雲。気温も14度と低い。巣門の出入りも低調。

15:00
午後3時過ぎ、やっと雲が切れ太陽の光が射し始めた。気温も18度まで上昇。それに伴い蜂の活動も急に活発に。これが正午頃の光景であれば期待も持てるが、なんせ時間が遅すぎる。

2009/06/08

五月の分蜂は荷馬車一台の干し草


A swarm of bees in May Is worth a load of hay;
A swarm of bees in June Is worth a silver spoon;
A swarm of bees in July Isn't worth a fly.

5月の分蜂は荷馬車一台の干し草の価値;
6月の分蜂は一本の銀のスプーン;
でも、7月の分蜂群にはアブ一匹の値打ちもない。

 . . . 英国の養蜂家に伝わる古い格言。言わんとするところは . . .
  • 野山には花が咲き乱れる5月の分蜂であれば、溢れる花蜜をセッセと集めながら群は大家族に増勢し、秋までにタップリとハチミツを貯めてくれる。

  • まだ蜜源花が残っている6月の分蜂なら、秋の採蜜時期までにはある程度の蜂蜜をたくわえるだろう。
  • 花々がシーズンを終えようとしている7月に入ってからの分蜂では、巣板造り、群の増勢、冬越し用の貯蜜の準備をするだけの花蜜は野山にはもうない。秋の採蜜どころか、来年の春が来る前に群は消滅してしまうだろう。
. . . と言うことなのか。

ちなみに、英国には言い回しの異なる類似の格言がいくつかあるが、元祖は1655年の Reformed Commonwealth of Bees とのことだ。(参考資料: Wordsworth Dictionary of Proverbs)

+ + + + +

この格言で一寸気にかかるのが、干し草の価値を銀のスプーンより高く置いていること。格言が生まれたのは江戸時代の初期、日本では銀の食器は庶民には全く手の届かない高嶺の花だったはずだ。当時のイギリスでは、銀食器は一般家庭でもある程度普及していた生活用品だったのだろうか?それともイギリス農民にとって、干し草はよほど貴重なものだったから?一度、イギリスで生活している友人に尋ねて見よう。

追記 :2009/06/04 友人からの返答 が届いた。

2009/06/07

6/7 3次分蜂速報 - ???


昨日はあれだけ高ぶっていた分蜂熱が、今日はブの字も見せない静けさ。気象条件もそう悪いわけではない。
その上、東京からわざわざ分蜂見物ツアー客も見えているというのに。不可解。

素振りさえ見せなければこちらもその気にならないのだが、昨日の態度は明らかにそうだった。

2009/06/06

蜜源植物観察会


八ヶ岳南麓日本ミツバチの会の蜜源植物観察会。フィールドは、川俣渓谷。

アズキナシ、ミヤマザクラ、アイヅシモツケ、アオダモ、サラサドウダン、. . . 。ミツバチの好きな樹木花は想像していた以上にある。

急峻な地形と豊富な蜜源植物。川俣渓谷は、八ヶ岳南麓で期待の持てるミツバチ自生地の一つであることは間違いないようだ。
岩場にぶら下がるスズメバチの巣も、月光仮面風でなかなかシャレている。

シジュウカラの巣立ち


今日は慌ただしい午後だった。
地上ではミツバチが分蜂の気配、頭上ではシジュウカラの巣立ち。

写真説明(上から):

巣箱入口で餌をちらつかせて巣立ちを促す親鳥

同上

ついに最初の一羽が巣立ち

二番手は盛んに顔は出すが決心がつかない。結局今日の巣立ちは一羽だけ。残りの雛は明日には巣立つはず。

巣箱入口の騒々しさをものめずらしげに見物するアカゲラ

3次分蜂速報(抜粋)


午前中は、八ヶ岳南麓日本ミツバチの会の蜜源植物観察会。

朝出かける時には雨具を持って出かけるような空模様が、観察会後半には時折晴れ間ものぞくまでに急回復。

予定していた昼食会をパスし、大急ぎで帰宅してみると巣門はもう騒々しい。(上写真 12:50)

2時半前後には巣門前中空を旋回飛行する蜂も現れ “まもなく開始か!” と思わせる光景もあったが、結局は不発。

ただ、いつもはもう静かになる時間帯の3時半を過ぎても賑わいは続いている。かなり分蜂熱は高まっているようだ。(下写真)

明日に期待。天気予報も快晴。

2009/06/05

今年の分蜂で疑問に思ったこと その(1)


分蜂前の蜂は事前にお腹一杯にハチミツを貯めて出立の準備をするという。ということは、分蜂組と居残り組は、事前にグループ分けされているのだろう、と思っていた。

しかし、今回の二次分蜂では分蜂蜂球の中に花粉団子を持った蜂がかなり目に付く。これは明らかに花粉集めに出かけ、今巣箱に帰って来たばかりの蜂に見える。巣内に貯めていた蜂パン(貯蔵花粉) を持ち出したのとは明らかに違う。
ということは . . .
  • 花粉を集めに行っていた非分蜂組蜂が、巣箱に帰ってみたら巣門は分蜂騒動。その混乱に巻き込まれてしまった予定外の行動
    それとも . . .

  • 分蜂組、非分蜂組のグループ分けは、分蜂が始まってから巣門に群れる蜂の中から間際に決められる
    (この場合には、“お腹一杯に蜜を貯めて分蜂準備をする” ということと矛盾する。)
    それとも . . .

  • 分蜂グループは、事前に決められた本命蜂と、その場の思いつきで参加する付和雷同蜂の混成部隊
ミツバチの研究の中でも、“分蜂” はまだ未解明の点が多い分野らしい。