2014/12/21

藁(わら)ぼっち


久しぶりに訪れた神代植物公園で見かけた藁ぼっち。本来、牡丹などの花木や蘇鉄などを雪折れや寒風から守るためのものだが、今では実用性以上に冬の風物誌として公園や庭園の装飾として設置されることが多いようだ。

蜜蜂巣箱の防寒対策として、これまではもっぱらこも巻きをまねて作っていた(右写真)。でも、今日藁ぼっちを改めて仔細に観察してみると、換気、防寒、防滴の全ての面で「こも巻き型」より優れているように思えてきた。
この冬にはもう間に合わないが、来年の冬は藁ぼっち型巣箱防寒も試してみたい。

2014/11/30

東京蚤の市 at 京王閣


第6回東京蚤の市。場所は東京オーヴァル京王閣。

京王閣〜多摩川河畔は散歩の定番コースの一つだが、東京蚤の市に来たのは初めてだが予想以上の賑わいだった。そして客層は若い人(それも女性)の姿が圧倒的に多い。


展示品は、リース材料やヨロピアンテイストのアンティーク小物、海外絵本や洋食器など、神社境内の骨董市の古道具類とは一味違うアソートメント。



イベントも大道芸人のパフォーマンスやマーチ演奏などとお祭り気分に溢れ、予想紙や車券を手にオジサン達が走り回っているいつももの京王閣競輪場の面影が今日は全くない。

古い大工道具かワインビネガー用のビン容器の出物でもないかと期待して来た身には少々場違いの雰囲気だったが、それはそれなりに楽しめた。

2014/11/29

梓(あずさ)の木

祝辞の“おしどり夫婦”が気になって調べている過程で知った雑学のメモ:

鴛鴦之契(えんおうのちぎり)
"おしどり夫婦"の語源は中国の捜神記(そうじんき)に記された韓憑(かんひょう)と妻何氏(かし)の悲恋物語
春秋時代、暴君康王に仕えた韓憑は、絶世の美女と謳われた妻何氏を王の側室として奪われただけでなく、無実の罪をきせられ自害に追いやられる。

夫の死を悲しんだ妻は「せめて遺骸は夫の墓に」との遺書を残して城壁から身を投げて夫の後を追う。でも、康王はこの願いも無視し、わざと遺体を韓憑の墓の向いに埋めさせた。

すると、二つの墓にそれぞれ一本ずつ木が生えてきて、やがて互いに幹を曲げて寄りそうように絡まり、樹上には悲しげに鳴く二羽のおしどりの姿があった。
梓の木
同書には、墓地に生えてきた木は「梓」と記されている。梓は、上高地を流れる梓川の名前の由来として、あるいは皇太子浩宮殿下のお印の木として日本でもよく知られた樹

ただ、日本で「梓=あずさ」と呼ばれる木は、ノウゼンカズラ科のキササゲ(学名:Catalpa ovata)と、カバノキ科のミズメ(学名:Betula grossa)の二種類がある。韓憑と何氏の墓に生えてきた木はそのどちらだろうと調べ始めてみたのだが意外と簡単には判明してくれない。 (注)

相思樹
同じ悲恋物語を由来として「相思樹」という木があることも知った。であれば「相思樹=梓の木」の可能性が高い、と推測し、相思樹傳說のキーワードで中国語サイトを検索し、漢字から推測読みしながら調べてみると、「相思樹」と呼ばれている木は中国本土だけでなく、台湾にもあるようだ。写真から判断するとアカシヤ、ヤナギ、ガジュマロ、. . . と相思樹と呼ばれている樹は千差万別で、どうも二本の木が絡まって生えている「樹形」からきた呼称のようで、樹種とは関係がなさそうだ。


台湾アカシア
その上、「相思樹」という固有名を持つ台湾アカシア(学名:Acacia confusa)という木があることも知った。ひめゆり部隊の少女たちが歌った「相思樹の歌」の相思樹はこの台湾アカシアなのだそうだ。韓憑と何氏の墓に生えてきた樹は台湾アカシアと断定しているネット情報も少なくない。

確かにアカシアは水辺に生え成長の早い樹。そして、おしどりは水辺の木の洞に巣を構える。であれば、韓憑と何氏の墓が水辺にあり、そこにアカシアが生え、短期間で大木に育ち、その大樹の樹上におしどりが棲みつく。悲恋物語のストーリーと辻褄が合う。
(右写真はロンドンDagnam Parkのwebサイトから拝借)

ただ、「捜神記」に書かれている“大梓木”の「梓(Catalpa ovata,またはBetula grossa)」が「アカシア(=Acacia confusa)」だと示唆する資料や情報はない。

比翼連理
「木の絡まる」姿から男女の仲睦まじさを表現する「比翼連理」という言葉も中国にはある。
縁結びのパワースポットとして名高い京都下鴨神社の「連理の賢木(さかき)」をはじめ、カツラ(北海道)、アベマキ(愛知)、クスノキ(福岡)、. . . など、日本版連理木も数多くあるが、こちらも樹種はまちまちで、梓解明へのヒントにはなり難い。

. . . ということで、そもそものギモンの発端、"韓憑と何氏の梓"についてはいまだ解明の糸口さえ掴めていない。

注記:

梓川のあずさがミズメであることには異論が無さそうだが、皇太子浩宮殿下のお印の木がキササゲかミズメかという議論は一分にはあるようだ。

2014/11/07

干物日和

日中の強い陽射し、梢を揺らす程度の乾いた冷たい風、でも氷点下になるほどの冷え込みではない。そんな絶好の日和に誘われて、ここ数日は干物作りに精をだした。

干し柿:
材料はお気に入りの甲州丸。よってけしで50個(6.8kg)で1000円。熟し具合などベストコンディション。今年は試験的に甲州百匁柿も少々加えてみた。手引書はいつもどおり稲村半四郎著「むらに生きる先人の知恵」。

サンマのみりん干し & 鶏胸肉ジャーキー:
NHKテレビテキスト 乾物・乾物術」のレシピを参考に初めてのトライ。結構良い感じに仕上がった。



乾燥野菜 & 柿皮:
根菜の残り葉で乾燥野菜少々と漬物用乾燥柿皮。

+ + + + +

竹虎の竹ざるに加え、乾物製造ラインにこの秋新に導入したのが築地の料理道具店常陸屋オリジナルの干しかご。大きな開口部やスムーズに動くファスナーなどは評判どおり使い勝手が良い。
それにもまして気に入っているのが麻色風な落ち着いた色合い。これまでの濃いブルーの乾燥ネットと違い自然の中でも違和感を感じさせない。


2014/11/05

キジの寝ぐら

ここ数週間、夕刻、庭で作業をしていると敷地南端の茂みからキジの羽ばたき音がしばしば聞こえてくる。最初はこちらの姿に気づいて逃げようとしているのだろうと思っていた。が、その音は、樹上の寝ぐらへ帰る時の羽音だった。

寝ぐらは敷地南端に生えている赤松の樹上にある。最初は地上から比較的低い枝に飛び乗り、次にもっと高い枝へ移動する。それを何度か繰り返し地上8メートルのねぐらへ到達する。飛ぶのがあまり得意でないキジはバタバタと大仰な音を出す。

地上で餌を啄ばんでいるキジはよく見かけるが木に登っているキジを見るのは初めてだ。森林性のキジが樹上をねぐらとして利用するのはそう珍しいことではないらしい。キツネや野良犬などからの攻撃を避けるためらしい。でもそれだけが目的ならここまで高いところまで登らなくても良さそうなものだ。他にも何か理由があるのだろうか?


2014/11/04

晩秋の入笠山

夏のすずらんシーズンや、冬のスノーシューハイクの季節には何度か来ているが、晩秋の入笠山は初めてだった。

標高が1800m近くになるとカラマツの黄葉もかなり落葉し、. . .


夏にはサワギキョウやクサレダマが咲き乱れる湿原の白樺林はすっかり冬枯れの景色になっていた。


それにしても、すずらん畑のある湿原やマナスル山荘西側のお花畑が、冬に入る前にここまできれいに草刈りされ、一部では野焼きまでされているとはこれまで知らなかった。

湿原全体を囲っている鹿よけネットをはじめ、景観を保持するためにはそれなりの人手をかけなければならないということのようだ。

2014/11/03

みずがき湖のオシドリ


この数日何度か足を運んでいるが27日以降清里湖ではオシドリの姿を見かけない。であればと、今日は清里湖から東へ6キロほど離れた塩川ダムのみずがき湖まで足を延ばしてみた。

標高900〜1000m帯のみずがき湖周辺の山肌はいま紅葉の真っ盛り。やや西に傾き始めた午後の日射しが湖岸の黄葉を水面に映し、湖面が黄金色に光っている。そしてその光の中にオシドリの姿があった。

フィールドスコープでのぞいて見ると200メートルほど離れた対岸の岸辺にも50〜60羽ほどのオシドリが見える。雌雄が気ままに混在している様子だが間もなく番(つがい)を組む時期になるはずだ。
毎年ペアを組み変えるオシドリの習性は最近随分と知れ渡るようになってきた。ということで「オシドリ夫婦のように . . . 」という結婚式祝辞は不適切では、との声まで聞こえてくるようになった。

でもそう固く考えることもないだろう。全ての格言や箴言が厳格に自然科学的知見に基いているというわけでもない。ましてや、終身雇用や生涯夫婦への価値観は近年大きく変化しているようだから。

2014/10/30

漬物シーズン到来


Jマート長坂店に漬物用の樽や重石が並び、道の駅や産直市場の店頭に束に結ばれた白菜が山積みされるようになると、八ヶ岳南麓にもいよいよ漬物シーズンの到来。

昨年の冬のように、雪に閉じ込められた場合に備えてというわけでもないが、今年は例年より少し多めに漬物を作ろうと思い立ち、今日は白菜の塩漬け作業を。

白菜を漬けると冬がまっしぐら    (小宮美奈子)

2014/10/28

最後のキノコ狩り

枯葉の下から今年もムラサキシメジが顔をだしていた。
去年この場所で一番の食べごろのムラサキシメジを収穫したのは11月6日だったが、今年はもう紫色の鮮やかさが薄れ、傘もやや開き過ぎ気味になりかかっていた。

このムラサキシメジに加えて、少し乾き始めたヤナギタケ(写真中)、やや小ぶりのハタケシメジ、そして椎茸ホダ木から最後の収穫をし全て乾燥キノコにした。寒い冬の日のホウトウ用だ。これで我家のキノコシーズンは幕引きにする。

2014/10/27

清里湖のオシドリ


湖にころげおちるドングリを食べようと清里湖にオシドリが帰って来た。警戒心の強いオシドリは滅多に湖の中央を遊泳することはないが今日は列を作って泳いでいる光景が見られた。まだ20羽ほどで数は少ないが、ハイシーズンになると清里湖は数百羽のオシドリで賑わう。

美形の狸


山道を歩いていて出会った狸。きれいな毛並み、スリムな体形、鼻筋のとおった顔立ちは、これまでに出会った、薄汚れた毛、太い躯体、ふてぶてしい目つきの狸とは随分イメージが違う。

近づくと道路の側溝の中に身を隠し、離れるとまた道路脇に出てきてこちららの様子を伺っている。なんとなく人恋しそうだった。

2014/10/25

ノイバラの実

なかなか赤くならなかったノイバラの実が留守中にやっと真っ赤に色づいていた。

八ヶ岳南麓の紅葉情報 2014

一週間ほど留守にしている間に、八ヶ岳南麓の秋は一気に進んでいた。

紅葉前線は、八ヶ岳南麓の定番紅葉見物ポイント「赤い橋」を通り越し、今は赤い橋〜黄色い橋間(標高1000〜1500m)まで下っていた。
大泉駅上のカラマツ防火帯の黄葉。南北に走る防火林のカラマツに陽が当たり、富士山の姿も霞んでしまわない時間帯の午前11時〜午後1時頃が見頃。

2014/10/16

バラとミツバチ


神代植物公園で恒例の「秋のバラフェスタ」が開催されている。様子を見に行くと、案の定フェスタ目当ての人やミツバチでかなり賑わっていた。

「ワイルド・ファイアー」などの花びらが単衣(ひとえ)の品種に人気が集まっているのはいつもどうりだが、今日は「プリンセス・ミチコ」や「ユーロピアーナ」などの半八重系にもかなりの数のミツバチが群れていた。

バラの花の周りを翔ぶミツバチは、アキノキリンソウナギナタコウジュで集蜜しているミツバチに比べずいぶんと垢抜けて見える。ニホンミツバチとセイヨウミツバチの違いだけでなく、"馬子にも衣装"的な幻惑のせいでもありそうだ。

今日ミツバチの訪花を確認したバラは以下の6品種。

花霞 (はながすみ)
(1984年 日本 F)




ワイルド・ファイアー
(1955年 アメリカ F)


ゴールデン・スリッパーズ
(1960年 フランス F)

アイスバーグ
(1958年 ドイツ F)

プリンセス・ミチコ
(1966年 イギリス F)


ユーロピアーナ *最上部写真も
(1962年 オランダ F)

2014/10/11

凍死鹿とジャポニカ学習帳

春先に沢沿いで見かけた鹿の死骸、その後の様子が気になって現場に立ち寄ってみた。骨は思ったほど散逸しなかったようで、ほぼ全身の骨格と思われるほど多量の骨が現場に残されていた。


兵庫県立「人と自然の博物館」では“ひとはく Kids キャラバン”の企画として、子供たちに本物の鹿の骨を組み立てさせる学習プログラムを実施しているそうだ。
(写真は「人と自然の博物館」Webから。)
一方、ジャポニカ学習帳の表紙から昆虫が全て消えたことを最近になって知った。「気持ちが悪い」との強い抗議が一部の親や教師からあったせいら しい。

対極にあるようなこの二つの事例。どちらが子供たちにとって良い環境なのか?誰にとっても「自明の理」とはいかない世の中のようだ。

2014/10/10

乗鞍の草紅葉

乗鞍高原への一泊二日の小旅行。


標高2500mの森林限界付近から上のダケカンバはすっかり黄葉を落とし、. . .

秋の名残りはハイマツの中で目立つウラジロナナカマドの真っ赤な実だけ。

ただ、肩の小屋入り口〜位ヶ原山荘くらいまで下りると、登山道沿いのガレ場や湿地のあちこちにチングルマやコイワカガミなど高山植物の草紅葉の小群落。

“照山もみじ”とはまたひと味違う高山の小さな紅葉狩りが楽しめた。

2014/10/08

サルナシが食べごろ

ヤマブドウはいまひとつだったが、今年は野山を歩くとサルナシの実がよく目につく。果実は、縦長3センチ、横幅2センチほどもある大粒の立派なものが多い。


表面に適度なシワが入り生食では一番の食べごろだが、果実酒やサルナシピール(砂糖漬け)の材料としてはやや熟し過ぎてしまった。

2014/10/06

台風一過の多摩川


“大型で強い”台風18号は午前中に首都圏を通過し午後は一転秋の青空に。散歩がてら多摩川の様子を見に行くと、水かさは河川敷や中洲を覆い隠すほどまでに増え、白波を立てながら濁流が勢いよく流れていた。よく見ると、多摩川をまたぐ送電線になにやら気になるシルエットが。

カメラでズームアップしてみるとカワウ(川鵜)の集団。青空をバックに並んでいる光景が楽譜のようだ。

急流でいつもの浅瀬や堰に舞い下りることができず、送電線に止まって羽繕いをしながら流れが弱まるのを待っているらしい。写真に写し込まれているだけでも464羽いる。

二ヶ領上河原堰上空の高圧線だけでもこれだけいるということは、多摩川全域ではどれほどの数のカワウが生息しているのだろうか?「鮎を食い尽す」と多摩川の漁師が毛嫌いするのも分かるような気がする。

そして、今回の台風では人間社会でも全国の避難指示対象者は約5万3千人、避難勧告にいたっては約215万人にも上ったそうだ。
2013年の伊豆大島の土石流災害以降、今年の広島と御嶽山での大事故でもとかく避難警報の出し方が話題になった。台風18号に対しては人もカワウもかなり慎重に対処したようだ。