2009/09/30

ガマガエル



ここ2年ほど姿を見せなかったガマガエル(ニホンヒキガエル)が、夜、久しぶりに庭の敷石に姿を現した。

. . . 世にもめずらしい四六のガマ。鏡で囲うと己が姿に恐れおののき、タラリタラリと油汗を流す。それを集め、ヤナギの小枝でトローリトロリと煮詰めた傷薬、
 . . . というのがガマの油売りの口上だ。

調べてみるとどうも話が怪しい。ガマの油は実際には植物のガマから作られているらしい。その上、油売りの言う “四六のガマ”もウソのようだ。

ガマガエルには、前肢の指は4本、後肢の指が5本。ところが繁殖期のオスに出て来る後肢の婚姻瘤を6本目の指と勘違いし、「四のガマ」が「四のガマ」になったとの説の信憑性が高い。

真偽はさておいても、伊吹山と筑波山が互いにがまの油の「元祖」を主張しているのも面白い。伊吹山がまの油口上保存会筑波山ガマ口上保存会 が競い合って「さあ〜てお立ち会い」の口上講習会を開いている。

2009/09/29

ツリバナ


これまでマユミだと思っていた庭の木、覗き込んで果実を見ると5個ある。ツリバナだった。

2009/09/28

小さな秋


この時期、散歩の途中で会う秋色は . . .

林の中のツタウルシか山桜の紅葉。

草むらで目を引くフウロソウやアカノマンマ(イヌタデ)の真っ赤な葉っぱ。

熟して色づくまでは葉陰に隠れ決して姿を見せないクサボケの実。

センブリ

丈の高いヒヨドリバナやアキノキリンソウの陰で数株のセンブリがひっそりと咲いている。清楚な花。 今年は花の数がいつもより多いようだ。

2009/09/27

コナラのムシコブ


これまではあまり良いイメージを持っていなかったムシコブ。ヤマブドウハトックリフシに魅せられから気をつけて見ていると他にも色々美しいムシコブのあることを認識した。

今日庭の木で見つけたナラハヒラタマルタマフシ。透明感のある赤い玉はグミの実のよう。

2009/09/26

キノコ観察会

八ヶ岳自然クラブ主催のキノコ観察会。フィールドは、美しの森近くの広葉樹、カラマツ、モミの混交林。キノコ“狩り”ではなく“観察” が主目的の企画とあって、頻繁に立ち止って講師のきめ細かい解説を聞きながらの3時間のキノコ探し。

林床は一面笹に覆われキノコはあまり期待できそうにも見えない。ところが、予想に反し、歩き始めるとかなりの種類のキノコが見つかった。やはり50個の目玉(=参加者25名)の威力は大きい。
数多くあった初見のキノコの中で特に印象に残ったのは、その独特の色合いから、アイタケ、アカモミタケ、ムレオオフウセンタケの三種 (写真左から順番に)。いずれも食キノコ。ムレオオフウセンタケは山荘の庭でも見かけるが食キノコとはこれまで知らなかった。

2009/09/25

里山の秋


ソバの花が見頃。休耕田で栽培され、地元の蕎麦屋で使われる“地産地消”の代表格。

+ + + + +

田圃の稲穂もずいぶん色づいて来た。サラリーマン農家ではこの週末は稲刈りで忙しくなりそう。

+ + + + +

コスモスとヒガンバナ。どちらも眼に入ると反射的に「秋」を感じさせる花。

クロスズメバチの巣穴


庭の野草畑の巣穴から盛んに黒っぽい小型のハチが出入りしている。“蜂の子”を採るクロスズメバチだ。

信州では、蜂の子は滋養豊富な珍味として貴重な食料とされ、昔は秋になるとクロスズメバチの巣穴探しに、大人も子供も夢中になったそうだ。

甘露煮、バター炒め、炊き込みご飯などで食べると美味しいらしい。最近ではアンチエイジング(若返り) に効果があるとされ、結構な高値でネット販売されている。

その効能書が実に多彩。
. . . 疲労回復、滋養強壮、食欲不振、血圧安定、肝機能改善、アトピー治療、耳鳴り緩和、骨粗鬆症予防、花粉症治療、美肌、. . . 等々。

中には「禿に効果がある」との宣伝文句もある。禿にならないのか(=脱毛予防) 、禿が直るのか(=育毛・養毛)はやや曖昧だがが多分後者と思う。

長野県では、巣穴を掘り起こす時に使う「蜂取り用専用煙幕」が販売されているらしい。手に入ったら、今年は庭の巣穴を掘り起こして“蜂の子”料理に挑戦してみようと思う。

2009/09/24

中村農場の親子丼


これまで何度か立ち寄ったがなかなかありつけなかった中村農場の親子丼。大型連休明けで客も引き、遅めの昼食として今日は食すことができた。

甲州地どりの引き締まった鶏肉を半熟卵で包んだ個性派親子丼。ワイン漬け干しぶどうなど、贅沢な食生活で育てられた地鶏とその卵を食材にしているらしい。

話の種にも一度味わってみる価値あり。

(写真は中村農場のホームページから)

2009/09/23

ピアノソロコンサート













今夜は宮本貴奈さんのピアノソロコンサートへ。

彼女の演奏を聴くのは今年2回目。前回は、今年3月の、大雪が降った清里でのジャズライブだった。今回の会場は、小淵沢のサンディアカフェ。40人も入れば一杯になるような森の中の小さなレストランだ。

スタインウェイのピアノもなければ、椅子も決して座り心地の良いものではない。でも、狭いフロアーに演奏者と聴衆が一体になっての音楽会は、ホームコンサートのような暖かみがあって楽しい。貴奈さんの切れの良い演奏を堪能。

宮本貴奈さんは、アトランタを拠点に活動するジャズピアニスト。
ハチミツが大好きとのことで前回は我家の自家製ハチミツを進呈したが、この秋はまだ採蜜していないのでハチミツ “ヌーヴォー” はプレゼントできなかった。

付記:
「貴奈八ヶ岳ファンクラブ」が結成され、会長は
ログビルダーのMS氏。

2009/09/22

都会派ミツバチが元気


都市での養蜂ブームは決して日本だけの話ではないよう。パリのオペラ座(Opéra national de Paris)や、ロンドンの大聖堂(St Paul's Cathedral)の屋上では、ずっと以前からミツバチが飼われていることは知る人ぞ知る話だ。

趣味の養蜂ブームが、田舎の山村・農村地帯から、都市郊外の一戸建て住民へ広まり、今では大都会のビルの屋上へと伝播している。都市型養蜂(Urban Beekeeping)の広まりは世界的な傾向で、かって"裏庭の養蜂家(Backyard Beekeeper)" と呼ばれていた趣味の養蜂家が、最近では"都会派養蜂家(Urban Beekeeper)"とか"屋上の養蜂家(Rooftop Beekeeper) "と呼ばれるように変わってきた。

そんな都会で飼われるミツバチに関する記事の中に、全仏養蜂組合会長の興味あるコメントがあった。(NBC News.com)
パリ市内で飼われているミツバチからは、一回の採蜜で最低でも50〜60キロのハチミツが採れるが、地方の田園地帯の養蜂では10〜20 kgしか採蜜できない。 
その上、蜂群が消滅するトラブルは、パリ市内の飼育群では3〜5%に対し、田園地帯の養蜂群では30〜40%と格段に頻度が高い。
同記事中には、「市内でミツバチの死滅が少ないのは、公園や街路樹には農薬や殺虫剤の散布が禁止されているせい」との公園管理者のコメントもあるがそれが都会派ミツバチが元気な最大要因とは思えない。

大規模単品栽培化の傾向はフランスの農村地帯でも例外ではないようだ。それに比べ、パリ市内の公園や街路樹、住宅街の花壇の植生が多様な植物層を構成し、バラエティーに富んだ花粉や花蜜をミツバチに供給する。そのことがパリっ子 ミツバチを元気にしている大きな要因なのでは、という気がする。

2009/09/20

冬越しに必要な貯蜜量

(Edinburghの冬 TheGuardian から借用)
約4万匹の蜂群が冬を越すために必要な貯蜜量は、冬が温暖な年には約15kg、厳しい気候の冬には約45kg  . . . エジンバラ養蜂組合のWEBサイトから。
冬の気候によって、越冬に必要な貯蜜量に3倍もの大きな開きがあるということに驚く。巣箱内を温めるための燃料の消費量が外気温によりそれだけ違ってくるということなのだろう。

エジンバラと大泉の気温を比較したのが下のグラフ。わが家の蜂場は標高1260mにあり、大泉集落(観測地点:標高867m)との温度差が2〜3度ある。冬の厳しさはエジンバラに近い。
そこで、エジンバラ養蜂組合の数値を参考にして、我家の蜂群に必要な越冬用貯蜜量を推計してみると「暖冬=5kg 〜 厳冬=15kg」という結果になった。「10キログラム = 約7リットル」が冬入り直前までに備えておきたい貯蜜量の目安、と考えても良さそうだ。


エジンバラ養蜂組合では、給餌のタイミングや、与える餌の季節ごとのレシピについても実にきめ細かく指導している。「冬期間給餌はしない」というわが家の基本方針も状況に応じて多少の修正が必要かも知れない。とりあえずは、冬入り前の貯蜜量と蜂数のチェックや、冬期間の巣箱重量の変化などをもう少し真面目に観察することにする。

注記:
1) 蜂の総数、蜂個体の体格の大き さ、巣板サイズ、巣箱容積などのファクターの比較差から大雑把に計算した推計値。

2) グラフは、2008年における「月ごとの最低・最低気温の推移」。気象庁大泉観測地点のデーターを借用。

2009/09/19

巣箱重量計測_2009/09/19


第一分家の巣箱の重量計測。結果は、実質重量 5.44 kg。

今はまだ越冬用の貯蜜を増やさなければいけない時期なのに逆に貯蜜量が減少している。蜜源が不足しているのか?

午後から給餌を開始し様子を見ることにした。

2009/09/18

ミツバチプロジェクト


東京自由が丘のおかばちぷろじぇくとの新聞記事(9月10日付日経新聞)。

銀座ミツバチプロジェクトで始まった“ミツバチで街起こし” 運動はここ1〜2年ちょっとしたブームの様相。
そして山梨県にも「山の都ハニープロジェクト」がある。

ネーミングから察しても、それらの多くに「銀座ミツバチプロジェクト」の影響が伺え、活動コンセプトも銀座モデルにそっくりだ。一昔前に地方都市に広まった「◯◯銀座商店街」のミツバチ版にも思える。

活動目的にそれぞれのお国柄が見られるのも面白い。アメリカでは、ミツバチを救い環境を守ろうという「環境保護」派が圧倒的に多く、ヨーロッパに移ると「スローライフ」志向とオーバーラップし、日本に来ると「地域おこし運動」になる。

    2009/09/17

    スズメバチ捕殺 ペットボトルトラップ

    秋恒例の来客、スズメバチの姿が数日前から急に増えた。ペットボトルトラップに捕まる数も多い。

    スズメバチ捕獲のトラップについては、ボトルの大きさ、その形状、誘導口の形と寸法、その設置位置、誘引液のレシピ、ボトル吊り下げ場所、. . . などについて一言居士は多い。

    去年から色々と試してみているがスズメバチを “呼込む” という面では大きな差は見られない。ただ、一度トラップに入りながら逃げ出すスズメバチが意外と多いことが分かった。

    それを防ぐためには . . .
    • 液面ができるだけ広くなるボトルサイズと形状
    • 脱出しようとボトル内上部を飛翔するスズメバチが、脚をかけられるような凹凸がないボトルデザイン
    •        "          "          "       、入口(=出口)の位置と形状
    • 一度着水したら羽根がベトついて飛び立てなくなるような高粘度の誘引液
    . . . など、いくつかの観点からの工夫が必要のようだ。もうしばらく試行錯誤してみることにする。

    追記:右図は海外のネットで見たペットボトルトラップ。一度試してみたいアイデア。

    2009/09/15

    三たびヤナギタケの話


    時折小雨がパラつく天気を言い訳に、数日前から手をつけていた薪割り作業は休みにし、今日の午後はヤナギタケ探しで半日を過ごした。

    「ヤナギタケ → ヤナギの木 → 水辺」の定石に従い、狙いは近くの渓流沿い。バッコヤナギ(or ドロヤナギ?)の樹は思った以上に多い。そして、ヤナギタケの姿も次々と目に入る。

    あまりに小さい幼菌は残し、食べごろの大きさだけを採ったが、それでも夕食には秋の味覚を十分に満喫できるだけの量を収穫できた。

    歯ごたえのあるヤナギタケの食感に秋の到来を感じる。自然の恵みに感謝。

    2009/09/14

    ヤナギタケは磯釣りの要領で


    今日は、地元のブログ読者の一人が 「磯タモ貸して!」と息せき切って山荘に現れた。

    ミツバチを飼っている人なので、てっきり逃去した飼育中のミツバチを捕獲するためだろうと察した。

    ところが、話を聞くとさにあらず。高い樹の上にヤナギタケを見つけたのだと言う。昨日のブログ記事を見て、8m柄磯タモの威力を知ったのだ。

    任務は異なるが、8mタモの出番が増えるのは良しとしよう。

    (イラストはNaturumホームページから拝借したもを加工)

    2009/09/13

    確かに美味


    去年から目を付けておいたバッコヤナギの樹を朝食後に巡回してみた。

    二本の樹で、食べごろのヌメリスギタケモドキ (別名ヤナギタケ)9本を収穫。初めてのヤナギタケ狩りにしては大満足の成果になった。

    日本のきのこ (山渓カラー名鑑)」には、“同分量の酒、みりん、醤油で煮ると、うま味のあるとろりとした汁とともに何ヶ月も保存できる” とある。

    レシピに従って調理し、早速夕食の食卓に。ただし、図鑑の配合は長期保存のため濃い目の味付けのような気がする。醤油の量は半分にした。

    歯ごたえがあり、ヌメリの食感も良い。炊きたての熱いご飯に、煮付けたキノコと、“とろりとした汁” をかけて食べるのもいける。好きなキノコの一つになりそうだ。

    付記:
    それにしても、ミツバチ用に購入した8メートル柄の釣り用磯タモが、ヤナギタケ狩りでこんなに活躍してくれるとは思いもしなかった。写真のヤナギタケの位置は地上5メートルくらいの高さに生えていたのをズームアップして撮影。

    滝田栄とミツバチ


    俳優 滝田 栄氏のミツバチ巣箱が熊に襲われたとのニュース。(長野日報 2009/09/05)

    北アルプスや南アルプスと違い、八ヶ岳南麓では熊はめったに出ない、とこれまで言われてきた。

    ところが新聞記事によると、茅野〜下諏訪〜原村地区で、今年の春以降、10件の蜂場が熊に襲われ、延べ23箱の巣箱が被害にあったという。

    滝田氏の別荘は、八ヶ岳の南西麓、ここから北西方向にわずか13キロの地点にある。ハチミツ狙いの熊の足音が、八ヶ岳南麓にもヒタヒタと迫ってきているように感じる。熊との対決には、これまでのスズメバチとの闘い以上の覚悟が要りそうだ。

    + + + + +

    “熊被害” のニュースは驚きだが、滝田氏がミツバチを飼っていたことにも驚く。舞台、映画、TV、などの本業だけでなく、料理、座禅、陶芸、仏像彫刻、. . . と趣味の世界でもプロレベルの多才な活動をしている滝田 栄氏、今年から養蜂も趣味の一つとして付け加えたのだという。
    ミツバチ一つで悪戦苦闘している我が身とはえらい違いだ。

    2009/09/12

    道端の秋


    通りがかりの道端のそこここに秋の景色が。

    今朝のニュースでは、北海道旭岳は初冠雪になったらしい。去年より12日早いとのことだ。

    甲斐駒ケ岳の去年の初冠雪は10月27日。ここ数日、朝夕の空気の冷たさには、冬が近いのを感じさせられる。
    今朝08:30の外気温は12度。


    野菊咲き肩うちほそる茅ヶ岳 (堀口星眠)

    2009/09/11

    蜜源植物:オミナエシ、アキノキリンソウ

    庭の野草畑で見かけたニホンミツバチ。

    オミナエシ:
    花粉団子は持っていない。花蜜を集めているのだろうか?でも、今の時期、オミナエシはあまり花蜜を出していそうにも見えないのだが。











    アキノキリンソウ:
    両脇に花粉団子を抱え盛んに花粉を集めている。ここ数日、盛んに見かける光景。

    TBH養蜂記録_090911


    逃去 “未遂” 事件から今日でちょうど10日目。

    10:00 内検:
    造巣はだいぶ進んでいる。ここ数日の巣門を出入りする働き蜂の雰囲気からも、逃去は諦めここに定住することに決めた様子。

    新たな問題:
    巣板がトップ・バーに沿ってではなく、バーを跨ぐ形で造られている。これでは、TBH方式の多くの利点が失われてしまう。

    “ニホンミツバチの造巣を、いかにトップバーに造らせるか?” TBH養蜂における課題の一つになりそうだ。

    付記1:バーに造巣を誘導するために検討すべき要素
    • 巣内のサイズ幅 (& 高さ?)
    • 垂直板の傾斜角度 (床板に対し120度との文献もあるがニホンミツバチでは?)
    • トップ・バーの幅 (&長さ?)
    • トップ・バーの形状 (□材 or ▽材?)
    • 造巣位置への誘導 (刻みは掘らず板平面に蜜蝋を塗布している文献も)
    • 巣門の位置
    *「バーの下に2cmほどの巣礎を付けると比較的容易に造巣する」と記述されたWEBもあるが、“安価でビギナーにもできる”養蜂を目指すためには、巣礎はできるだけ使用したくない。

    付記2:
    車のボンネットを開ける要領で天井板を持ち上げ、巣内間仕切り板を外すして内検ができるのはTBHの一つ利点。作業が容易で、蜂も大騒ぎしない。

    2009/09/10

    ヤナギタケ


    バッコヤナギの幹、地上3メートルくらいの所にキノコを見つけた。

    去年のキノコシーズン、“キノコ狩りでは下だけでなく上も見るもの” と教えられたヌメリスギタケモドキ(別名ヤナギタケ)に間違いない。

    図鑑では、「美味。肉厚で歯ごたえも楽しめる。酒、みりん、醤油で煮ると、旨味のある汁とともに何ヶ月間も保存できる」と紹介されている。
    一本だけで煮付けというわけにもいかない。その上、形もまだ小さい。今日は採らないで、もう少し大きく育つのを待つことにした。
    (とは言え、キノコの生えているのは他人様にも容易に見つけられそうな場所。次に来る時まで存在しているかどうかは分からないが . . . 。)

    清泉寮の秋

    今朝の気象庁大泉観測地点の最低温度は8.6度 (07:00)。朝夕には肌寒さを感じる一日だった。朝起きるとぬけるような秋の青空。

    牧場からの秋の山並みを撮影しようと車で出向いた清里清泉寮はすっかり秋バージョンに変わっていた。お花畑はヒマワリからコスモスの花へと移り . . . 





    夏の喧噪が終わったファーム・ショップの呼込み店員も手持ち無沙汰の様子でまどろんでいる。

    2009/09/09

    TBH養蜂記録_09/09/09


    花粉団子を持ち帰る働き蜂の数はかなり多い。1分間に15〜20匹くらい(正午前後の観察)。

    花粉団子を抱えた働き蜂にとっては、やはりSスクリーンの出入りは不便なのだろう。花粉を抱えて帰った働き蜂の約9割が、Sスクリーンではなく木栓巣門を利用している。

    付記:
    留守中の逃去や分蜂 、あるいは、盗蜂やスズメバチの侵入を防ぐためには、Sスクリーンは常設し開閉式木栓と併用する、という方法は有効かもしれない。

    2009/09/07

    TBH事始め 10/10 ”花粉団子”

    2009/09/07

    巣門下に十数個の花粉団子が散らばっている。(写真上)

    持ち帰った花粉団子が大きいと、Sスクリーンを通過する時に引っかかって落ちてしまうようだ。

    せっかく集めた花粉団子を無に帰すのはもったいない。木栓巣門を一個開放し、花粉団子収集蜂の出入りを容易にすることにする。

    早速木栓巣門を使う花粉収集蜂もいれば、おかまいなしに窮屈そうにSスクリーンから入る蜂もいる。(写真下)

    逃去の疑いが全く消えたわけではないので、Sスクリーンを外すわけにもいかない。しばらくはSスクリーンと併用して、夜間と外出時には木栓巣門は閉鎖しることにする。

    巣箱重量計測_2009/09/07


    第一分家の巣箱の重量計測。結果は、実質重量 6.38 kg (総重量 15.38 kg)。

    前回の計測時 (2009/08/27)からの10日間で1.78 kg増えてはいるが7月初めの状態までにはまだ道半ば。

    秋の花も次々と咲き出してきたので、このペースで貯蜜を増やし、なんとか越冬準備に間に合わせて欲しいものだ。

    2009/09/06

    TBH事始め 9/10 ”給餌開始”

    2009/09/06

    おもに幼児の育成に使われる花粉団子を運ぶ働き蜂の数が日々増えているようだ。巣箱内で産卵、幼児養育が始まったサインかも知れない。(写真上)

    女王蜂の産卵を一層高めるため、今日から砂糖水の給餌を開始。同時に、砂糖水や巣クズを狙って巣箱に集まるアリ対策として、給餌器置場(写真中)とTBH巣箱の4本足(写真下)の全てを壕で囲った。

    蛇足:
    壕に使用した水容器は、寒天ジェリーとキムチの空きパック。ともに飼育者の大好物。

    付記:
    アリ侵入防止の水貯めの観察結果からの所見;
    1) ミツバチが水飲み場として利用している。
    2) 容器が大き過ぎると、時たま水面に落ちたミツバチが溺死する。
    3) 一方、容器が小さ過ぎると、水面に浮かんだ枯れ葉やホコリを筏にしてアリが侵入する。

    爺やと婆やのソバカス


    先日、軽井沢町植物園で見たツルニンジンが八ヶ岳高原にも自生していた。間もなく花は最盛期に入りそうな様子だ。

    軽井沢では、ツルニンジンのすぐ隣にバアソブが植えられていた。花弁のまだら模様が、お婆さんの顔のソバカスに似ていることが名前の由来という。
    ということで、バアソブによく似たツルニンジンは、別名ジイソブとも呼ばれそうだ。

    花弁の紫色の紋様は、顔のソバカスより高齢になると手の甲などに現れる“老人性紫斑” に見えるが、なぜソバカスに例えたのかは分からない。

    釣り鐘の形をした花は、雄しべや雌しべの姿も仔細に観察できる。そういえば、軽井沢町植物園では、キイロスズメバチが背中一杯に花粉を付けてジイソブ、バアソブの花に盛んに出入りしていた。

    蛇足:
    1) ソブ”は、
    長野県木曽地方の方言でソバカスのこと。(「野に咲く花」(山渓ハンディ図鑑、山と渓谷社刊)2) 学研のフィールドベスト図鑑「日本の野草」では、ジイソブは秋、バアソブは夏の花として分類されている。