2011/10/31

古本祭り

昨夜山を下り、今日は「神田古本まつり」へ。

お目当ては、歩道にできる本の回廊 “青空掘り出し市” 。
と言っても、掘り出し市で、掘り出し物にぶつかったためしはこれまで一度もない。
今日の目標物は、井上圓了著「真怪」と、吉田弘蔵著「實驗養蜂新書」の2点。*(注)

古本というより稀書・珍本の類いに入る両書が街頭に並ぶはずはないが、“もしやいくつかの手違いが積み重なって” との期待を持って探したが、もちろん今回もそんな手違いは起きていなかった。

ついでに「金子みすゞ全集」も当ってみたが、案の定こちらも店頭には全くなし。
神保町古書街の5時間は、山歩きの5時間よりはるかに足が疲れる。

注記:
どちらも国立国会図書館 近代デジタルライブラリーで一般公開されているので読書には問題ない。できれば原本を手元に置きたくて探しているが神保町にもなかなか現れない。(井上圓了「真怪」、吉田弘蔵「實驗養蜂新書」)

2011/10/30

感謝祭

お昼時、甲斐大泉駅前を車で通過したら、パノラマ市場がずいぶんと賑わっていた。

“消費者のみなさまに . . . 生産者一同より、感謝の気持ちを込めて” と年に一度の感謝祭の真っ最中。人だかりの原因はつきたて餅の無料配布だった。

大口消費者とは言えないが、月に3〜4度は利用させてもらう消費者の一人。ご相伴にあずかる資格はあるだろうと、今日の昼食は「からみ、きな粉、ゴマ」の餅三点セットで済ますことになった。

スーパーの野菜売場とは違い、パノラマ市場の野菜棚には旬が感じられて楽しい。これからのシーズンのお気に入りは辛味大根とチヂミホウレンソウ。辛味大根はポツポツと店頭に並び始めたが、チヂミホウレンソウはまだ見かけない。

チヂミホウレンソウが姿を見せるようになると、大泉高原は本格的な冬に入り、パノラマ市場の野菜棚もグンと寂しくなってくる。

2011/10/29

吉報!

農業高校生の甲子園で「優秀賞」受賞!

農業を学ぶ全国の高校生が、日頃の活動や研究内容を発表をしたり、学校で学んだ知識や技能を披露する日本学校農業クラブ全国大会

県大会、地区大会と勝ち進んだ精鋭が、全国9ブロックから集って競い合う「農業高校生の甲子園」とも呼ばれている。

その甲子園大会に出場し、見事優秀賞を受賞したのが富士見高校養蜂部の仲間達。

創部二年目での全国大会出場は立派。そして、初出場で優秀賞受賞は想定以上の快挙。その上、「養蜂部」の甲子園出場というのも、62回の長い大会の歴史の中で同校養蜂部が初めてなのではと思う。
富士見高校養蜂部は、名実ともに「日本高校界のミツバチのメッカ」になってきた。

10人の現役部員の高校生達、その基礎を築き卒業後もサポートを続ける元祖三羽がらすのOB部員、そして、“富士見高原の宮沢賢治”、顧問のKH先生。三者の絆は、傍(はた)から見ていても気持ちが良いほど強い。その固いチームワークで獲得した優秀賞。

それぞれの皆さんに心からお祝いを申し上げます。

2011/10/28

ノスリ騒動


最初に見たのは一昨日(10/26)、アズキナシの木を見に行った八ヶ岳牧場天女山分場の上空だった。6-7羽の大型の鳥が大きく旋回しながら上へ上へと舞い上がって行く。見慣れているトビやカラスではなさそうに見えた。

なんとなく気にかかる光景だったので、ワシ・タカの渡り観察のベテラン IG氏に写真を送り問い合わせると「ノスリかも知れない」との返答。興味を覚え再び現場に来てみた。

なんと今日は100羽を優に越える群れが上空で旋回飛翔しているではないか!
*写真をクリックして拡大するとこの写真内でも94羽がカウントできる。

前回と違い、今日の群れは徐々に高度を下げ北西方向に移動していく。

降下したと思われる場所へ駆けつけて見ると、牧草地の北端付近に次々と舞い降り、地上には既に40〜50羽がたむろし、カラマツ林の枝に止まっているものもかなりの数。

群れには色々な鳥が混じっているような気がするが確証はない。なんせ、まだワシ・タカ類の識別方法が全く分からないのだから。

約1時間半にわたって繰り広げられたノスリ(?)ショー。
これまで何回となく来ている天女山牧場だが初めて目にした光景にかなり興奮させられた。





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これまでのバードウォッチングでは、猛禽類ウォッチングは難しそうだと、フクロウ以外ははなから遠ざけていた分野。でも今日のエキサイティングな体験で、鷲・鷹ウォッチングも病み付きになりそうな予感がする。

明日は別件の会合ではIG氏に会う。今日撮影したすべての写真を持参してベテランの教えを乞うことにしよう。

追記:10/29
IG氏の改めての鑑定では、今回見た鳥はノスリではなく
大半はトビとカラスとの結論。
初心者用の図鑑を数冊紹介してもらったので、代表的なタカ目の鳥を、一つづつ見分けられるようにしようと決心した。
スタートラインは、まず確実にトビを見分けられるようなることらしい。

2011/10/27

横谷渓谷への紅葉狩り

紅葉狩りの3条件は、(1)紅葉が見頃、(2)色映えする晴天、(3)人出の少ないウィークデー。今日はその条件が揃いそうなので、早起きして1時間ほど車を走らせ横谷渓谷へ。

言葉どおりの雲一つない快晴。横谷観音の展望台からは、北アルプスの槍ヶ岳や、中央アルプスの木曽御岳山もくっきりと見える。

横谷観音 (標高1530m)をスタートし、渓流沿いに横谷峡入り口(標高1200m)まで下流方向に歩く楽なコース。
最初に出迎えてくれたのはニホンカモシカ。なんとなく視線を感じて頭上を見上げると、5〜6m離れた崖の林の中からこちらをジッと見つめている。

渋川の清流沿いの遊歩道は、道幅も広くよく整備されていて歩きやすい。王滝、霧降の滝、乙女滝など、点在する滝や景勝ポイントでのんびり時間を費やし、昼食時間もゆっくり取っても、3時間ほどで歩ける手軽なハイキングコースだ。

紅葉は、上流の王滝付近では少し散り始め、今は横谷温泉旅館周辺がピーク。
ハイキング終了後に立ち寄った蓼科温泉小斉の湯は最高のフィナーレ。
露天風呂にはモミジ葉が浮かび、樹間からは遠くに南アルプスの山並みが望める。時間が早かったこともあり、源泉掛流しの豊富な湯を独り占めして、今日最後の紅葉(と温泉浴)を存分に味わえた。

2011/10/26

赤い木の実

午後の散策で見かけた赤い木の実5種。青空に映える美しさは春の花に負けていない。

アオハダ (青肌)
外皮を剥ぐと木肌が青いから。
我家の敷地内にもかなり大木のアオハダ自生木がある。花の時期にはミツバチの主要蜜源花として重宝しているが、残念ながらオス木のようで実を付けない。
来年の春にはぜひメス木を1本植えようと決心した。

カマツカ (鎌柄)
剛質でしなりのある材は鎌の柄に利用されていたことからの命名。
牛の鼻輪としても使われていたので別名ウシコロシ(牛殺し)とも。

アズキナシ (小豆梨)
果実がアズキ(小豆)に似ているから。
小粒の果実を近くで見るより、遠くから樹形全体を眺めると花が咲いているようで美しい。今年は、清泉寮より天女山牧場の大木の方が実付きが多くてきれいだ。

ツルウメモドキ (蔓梅擬き)
枝葉が梅に似たウメモドキ。そのウメモドキに似ている蔓性の植物だから、と「風が吹けば桶屋が...」的な名前の由来。
リース材料として人気だが、ここまで朱色の果実が顔を出し始めると作業中に実がパラパラと落ちるので収穫にはもう遅い。

メギ (目木)
枝葉を煎じて眼病の治療にするのでメギ(目木)。枝が固い棘で覆われているので別名コトリトマラズ(小鳥止まらず) 。
同じメギ科でヘビノボラズ(蛇登らず)という木もある。こちらはこれが正式名。

2011/10/24

キノコ栽培___エピローグ

次々と顔を出してくるナメコ幼菌と椎茸の見事なドンコ。嬉しさのあまりこのブログに再び登場させることにした。

東京からの来客に自慢しようと、収穫は明日まで延期することにした。

2011/10/22

八ヶ岳倶楽部の蜂ガール


軽井沢式トップ・バー・ハイブの考案者TN氏と八ヶ岳倶楽部で午後のコーヒータイム。

30年前に柳生博氏が手をつけ、現倶楽部代表の柳生真吾氏がそれを引き継いで造り上げた“作庭型”雑木林。これまで一万本以上の木々が移植・転植されたのだそうだ。

倶楽部の雑木林は今紅葉の真っ盛り。秋陽に輝くモミジ葉の華やかさも良いが、今日のように霧に煙る静かな秋色も捨てがたい。今日も散策する人の姿がひっきりなしだった。

+ + + + +

この夏から、八ヶ岳倶楽部の森を住処にしたニホンミツバチも元気に冬支度を進めていた。

園芸家、里山研究家、作庭家、...などに加え、大震災以降は「あなたの庭のスイセンを被災地に咲かせよう! 」のボランティア活動で全国を走り回る柳生真吾氏の留守を守って、こまめにミツバチの世話をする八ヶ岳倶楽部養蜂部のSF嬢の力によるところが大きい。
その彼女も、今ではスズメバチ酒造りにまで手を拡げるほどの蜂ガールに成長した。

(ハチガールの写真は、柳生真吾氏のFacebook から了解を得て転載したもの。)

2011/10/21

2011 川俣川渓谷紅葉情報


上流方向の渓谷では既に葉っぱを落としてしまった木も多い。(上写真)

今日の見ごろは下流方向。でも曇天のせいで“照る山モミジ”*(注) とはいかなかった。(下写真) 

来週中には、景勝ポイントが「赤い橋(標高1460m)」から「黄色い橋(標高1080m)」まで下りそうだ。

(注)
「秋の夕日に照る山もみじ . . .」は、“照る、ヤマモミジ”か、“照る山、モミジ”かとの議論があるようだが、深く詮索しないことにする。

スズメバチ酒


毎年のことだが、この時期になると「スズメバチに刺されて . . . 」のニュースが時折TVから流される。庭に吊るしたペットボトルトラップも、数日でスズメバチで一杯になってしまう。

ミツバチの巣箱に近づくスズメバチはネットで捕まえるようにしているが、殺されるだけでは虚しすぎようと、ここ数日は35度のホワイトリカーの小瓶の中で第二の人生を送らせることにしている。

スズメバチ酒は、精力増強、疲労回復、血糖値是正、美肌、肩こり. . . 等、その効能について巷間さまざまに言われ、“マラソンの高橋尚子選手は、現役時代スズメバチ酒を飲んで記録をのばした”などと、まことしとやかに語られてもいるが真偽のほどは不明だ。我家での利用はもっぱらブヨに刺された時の塗り薬。

春先に飛来が多い女王蜂の焼酎漬けも今年は数瓶仕込んである。乾燥野菜の二の舞にならないようそろそろ杜氏の仕事は終わりにしたいが、なかなかスズメバチの飛来が止まらない。

2011/10/20

金子みすゞ と ミツバチ

ゆうべのNHK歴史秘話ヒストリアは「大正の詩人・金子みすゞの秘密」。

そんな自然派歌人ならミツバチを詠った童謡もあるに違いないと、本棚の隅から、金子みすゞ童謡集 「わたし小鳥すず」を引っぱり出して探してみると、蜂が登場する4編の歌が見つかった。

その中で一番有名なのが次の「はちと神さま」:

はちはお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土べいのなかに、
土べいは町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。

そうして、そうして、神さまは、
小ちゃなはちのなかに。

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以前読んだ時には “ン?” と思ったものだが、TVで . . .
ユニークな視点 . . . アッといわせるようなイマジネーションの飛躍 . . . 小さな命への思いやり . . . 正直でむき出しの言葉 . . . .
    . . . と聞かされると、“なるほどなるほど、これは素晴らしい詩だ” と納得してしまう。

    その程度の自分の詩感はさておき、「わたし . . . 」には、彼女の全作品512編のうちの60編だけしか載せられていない。残りの452編の中にもミツバチを詠った童謡があるはずだ。
    この機会に全集を購入して蜂の詩を探してみようと早速アマゾンにアクセスしてみると中古本の出品はかなりある。でもその提示価格は、最安値 20,000円から、最高値 80,250円まで! (注)

    東日本大震災直後、ACジャパンが「こだまでしょうか」の童謡をTVで繰返し流した。それを聴いて生まれた “ニューみすゞファン” の存在を考慮してもかなり強気の値付けだ。
    手元にある「わたしと . . . 」(1984年版第一刷 定価980円)でさえ、コレクター本として4,000円で売られている。全集を購入するのはしばらく待つことにする。

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    ACジャパンには「はちと神さま」のCMもある。ところが、このCMの最後に登場するのはキイロスズメバチ。金子みすゞは、ミチバチを見ながらこの童謡を作ったはずと自分は信じているので、エンディングはスズメバチでなくミツバチにして欲しかった。

    それとも、ミツバチだけを溺愛する養蜂家の手で、日々捕殺されるスズメバチを哀れんだCM制作ディレクターの意図的な作品?であれば、このディレクターは、かなりの養蜂経験がある人だ。

    注記:10/20時点。価格は日々変化している。

    2011/10/19

    キノコ栽培のその後

    シイタケの芽は全然姿を見せず、ホダ木の近くには無数のキツネノチャブクロ(ホコリタケ)が生え出してきた。

    キツネノチャブクロも、この程度の幼菌であれば食べられる。オリーブ油でサッと炒め、レモン醤油をかけて食べれば味もそう捨てたものではない。

    ただ、この場所はシイタケ、ナメコ、ヒラタケのホダ場。灌水ホースまで購入し、夏の間水やりに精を出したのはお前達のためではない。癪にさわるので、キツネノチャブクロは今回は食べないことにした。

    (9月中旬の様子。写真は2011/09/14に撮影したもの)

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    . . . ということで、今年の収穫はこれまで採れたわずかばかりのシイタケと、味噌汁一回分のナメコでお終いだろうと諦めていた。

    しばらく様子も見ないでいたが、今朝、久しぶりにのぞいて見ると、シイタケの幼菌が数個顔を出し、既に食べごろのナメコやヒラタケもかなり生えている。


    シイタケとナメコは、去年、八ヶ岳薬用植物園の「きのこ栽培教室」後の3月23日に植菌し、ヒラタケは栽培教室の実習作業で植菌して7月19日に本伏せしたもの。

    思いがけず、この秋もう数回のキノコ料理が楽しめそうだ。八ヶ岳薬用植物園へ感謝の報告に行かねばならないだろう。

    キノコ栽培___エピローグ」へ続く . . .
    蛇足:
    山梨県衛生環境研究所のこれまでの2回の検査では、県内の野生きのこからは放射性物質は検出されなかったそうだ。もっとも、この歳になれば、多少のセシウムが検出されたとしても大勢に影響はないだろうが。

    2011/10/18

    (続)ヤマナシかアオナシか?


    2011/10/15投稿への追記。

    知名度トップスリーの“ヤマナシの木”の果実を比較してみた。
    左から;
    • “牧場のヤマナシ”
      県営八ヶ岳牧場天女山分場の牧草地内の大木

    • “野辺山のヤマナシ”
      南牧村板橋地区の農道の真ん中に生えている大木から落下した果実

    • “清泉寮のヤマナシ”
      幼稚園前の大木では果実が発見できなかったので、中央大通りの若木のヤマナシ並木
    これまで、樹形、幹表皮、葉、花などの外観比較では、その相違がいま一つ識別できなかったが、果実を見ると明らかに違う。牧場と野辺山のヤマナシの木は同一だが、清泉寮のヤマナシは前者とは明らかに別もの。

    学名云々はさておいても、ここまで歴然とした差のある二種類の木を、同じ「ヤマナシ」という名称で呼ぶのはどうかな、という気がしてきた。“清泉寮はヤマナシ、牧場と野辺山はアオナシ”?

      2011/10/17

      「海の男の艦隊料理」. . . のその後

      秋の陽射しの下で、乾燥野菜の“ムシ干し”。

      去年の秋は乾燥野菜りに熱中した。調理本も「海の男の艦隊料理」、「干し野菜 パッパとレシピ」、. . . と買い集め、生野菜が不足する冬の食卓のビタミン不足に備えようと張り切っていた。

      ところが、間もなく二年目の冬に入ろうとしているのに、密封パックには、まだ手つかずのかなりの量の乾燥野菜が残っている。

      “旬を忘れた歪んだ消費スタイルのせい。一年中同じような生鮮野菜がスーパーに並んでいるのがおかしい” と独り言を呟きながら作業をしているが、真の原因は「熱し易く冷めやすいコック長の性格」にあることは本人が一番承知している。

      2011/10/16

      ポール・ラッシュ祭 〜 カンティフェア

      清里清泉寮で催されているポール・ラッシュ祭〜八ヶ岳カンティフェアへ。

      ポール・ラッシュ博士は言わずと知れたKEEP協会の生みの親。博士の言葉、“Do your best, it must be first class.”は、社員募集のキャッチフレーズとして借用させてもらったこともある。

      八ヶ岳南麓に通い始めて30年以上経つが、カンティフェアに来たのは初めて。County Fair (郡農産・畜産物品評会)の名のとおり、藁と土の匂いのする催し。それにしても、こんなに人と車の多い清里〜清泉寮を見たのも初めてだ。

      そしてここにも長野県富士見高校養蜂部が。

      現役高校生は今日は学園祭の真っ最中とあって、こちらの展示ブースはこの春に卒業した養蜂部OB はにビーかれっじ のメンバーが担当。この3人が、養蜂部草創期に中心的役割を果たした“元祖 三羽がらす”だ。

      そのアントレプレナーぶりを発揮して、今回もミツバチの一生を自作イラストで説明したマフラータオル(写真)や、エコバッグの展示即売会。今でも同校養蜂部の活動を陰に日向にと支えている明るくて好感のもてる三人組。

      富士見高校養蜂部 その(1)

      昨日(10/15)は近所の養蜂仲間も誘って長野県富士見高校の学園祭へ。一番の目的は、ここしばらくご無沙汰していた同校養蜂部の皆さんの顔を見ること。

      正門を入ってすぐに目に入ったのが、誇らしげに掲げられた「祝 全国大会出場」の垂れ幕。

      創部たった2年目にして、長野県大会で最優秀賞を受賞し、続く北信越大会でも最優秀賞という快挙を達成した養蜂部。今月末はいよいよ全国大会に出場する。

      養蜂部の活発さは展示会場にも溢れていた。
      話しには何度も聞いていた「ハチさん劇場」も初めて観劇。新しく入部した若蜂一年生の演技が初々しくて良かった。

      何にもまして、楽しそうにミツバチと付き合っている高校生の姿を見ると嬉しくなる。

      アート巣箱ビー・ガーデンも見学。既に花の盛りは終わっていたが、それでも遅咲きのカラミントの花には、ミツバチがまだ数多く集まっていた。

      “風邪”ニモマケズ、スズメバチ退治に励む顧問のKH先生の姿は「富士見高原の宮沢賢治」といった風情。

      2011/10/15

      ヤマナシかアオナシか?

      アオナシの果実酒を仕込んでいて、以前抱いた疑問が再び頭をもたげてきた。
      「県営八ヶ岳牧場天女山分場や、野辺山高原の梨の大木はヤマナシか?  アオナシか?」


      観光パンフレットなどではヤマナシと書かれている。一方、「あれはヤマナシではなくアオナシだ」と言う声も結構ある。

      前回の調査では . . . 「日本のナシ属の分類は不完全のままとなっているのが現状」  (The Jounal of Japanese Botany, 2003Juney) . . . らしいので、結論は「正解なし」しかないのかな、というのが自分なりに出した解答だった。
      近年盛んになったゲノム解析などでその後事態が変っているのではと調べてみると、案の定、多くの新しい研究成果が発表されている。

      + + + + +

      八ヶ岳周辺で“ナシ”と呼ばれる木は、コナシ、アズキナシ、ヤマナシ、アオナシの4種類がある。


      これらの中で、バラ科ナナカマド属のアズキナシ(別名ハカリノメ 写真左)と、バラ科リンゴ属のコナシ(別名ズミ 写真右)は、自分のような素人でも識別できる。問題はバラ科ナシ属のアオナシとヤマナシ。

      以前に読んだ文献、今回新たに目にとまったネット上の研究論文やレポートから、これまでの私的見解を以下のように微修正することにした。
      • 自生種と呼べる梨は次の三種類。
        ① イワテヤマナシ(別名ミチノクナシ)
        ② アオナシ
        ③ マメナシ(別名イヌナシ)

      • イワテヤマナシは東北地方だけに自生する種。宮沢賢治がヤマナシと呼ぶ梨がこれにあたる。

      • マメナシは、伊勢湾周辺だけに生育する自生種。環境省によりレッドリストの絶滅危惧IB類の指定を受けている。

      • “ヤマナシ(or ニホンナシ)”と呼ばれる"野生種"の梨は日本各地にあるが、栽培種が野生化したもので日本の固有種ではない(異説もある。)
      . . . で、八ヶ岳牧場や野辺山のナシの木は「アオナシ」という結論だ。(注)

      + + + + +

      とは言え、“ヤマナシ”の呼び名は、“山(=自然)に生えている梨の木”という意味でも使かわれているようなので、牧場や野辺山の梨の木を"ヤマナシ"と呼んではいけない、ということないだろう。山梨県に縁のある者としては、“ヤマナシ”の名称はなんとなく捨て難い。

      今回参考にした主な資料:
       (神戸大学大学院農学研究科付属食資源教育研究センター 片山研究室)
       (筑波大学大学院 生命環境科学研究科 先端農業技術科学専攻)
      山梨県・長野県におけるアオナシの探索・収集
        (農業・生物系特定産業技術研究機構・果樹研究所・遺伝育種部・遺伝資源研究室)

      注記:八ヶ岳牧場天女山分場に生えている木の一部はエゾノコリンゴ、という声もあるが、自分の眼には果実の形が異なるような気がするのだが(?)

      2011/10/14

      山葡萄ジャム


      近くの林で収穫したヤマブドウでジャム作り。

      作業工程は . . .

      (1) 房から外した皮付きブドウ粒1kgに、水を少々加えて約10分間煮る。

      (2) 果粒を金網に入れ、ヘラで潰してできた果汁液を滅菌ガーゼで濾す。

      (3) このブドウ液に、砂糖 450g、レモン汁少々を加えて約850gになるまで煮詰める。

      . . . これで120cc瓶で6本の、甘さ控えめのジャムができる。

      ヨーグルトに加えたり、クリームチーズを塗ったパンにつけて、ヤマブドウ独特の酸味と香りを一冬楽しむには十分な量だ。我が家の冬ごもり支度もそろそろフィナーレが近い。

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       追記:2011/10/16

      ポール・ラッシュ祭〜八ヶ岳カンティフェアでヤマブドウのジャム作りの名人に出会った。名人の語るジャム作りの方法は上記のような単純なものではない。ヤマブドウの本当の美味しさを抽出するためにはそれが必要なのだと名人は断言する。詳細は省くが、何事にも奥深い秘技があるものと感服した次第。これまでは捨てていた搾りかすこそが、ヤマブドウワインの重要な原材料などだそうだ。

      2011/10/13

      八ヶ岳横断歩道ハイク

      八ヶ岳横断歩道の一部、天女山〜三味線滝間の約7時間のハイキング。(八ヶ岳自然クラブ主催 参加者26名)

      曇天とあって、ドウダンツツジや白樺林の黄葉や紅葉の鮮やかさはいまひとつだが、秋色に彩られたツバクラ岩は、アイガー北壁とはまたひと味違う日本の美しさだ。

      野草のシーズンはほぼ終わり、岩場に生えるダイモンジソウの「大」の字も、既に手書きの崩れ文字風に変わっている。

      急斜面に広がるツツジの古木群は見事。来年の春には、ぜひ、花が咲いている時期に同じルートを歩いてみたい。

      2011/10/12

      アオナシの果実酒

      今年は、初めてアオナシの果実酒(写真左端)を仕込んだ。

      数日前、近所を散策していて、緑色をした小粒のナシの実が道端の草原に散乱しているのに気づいた。調べてみるとアオナシ。山荘からわずか数十メートルの場所に、こんな大木のアオナシの木があるのに、これまではまったく気づかなかった。

      しばらくはこのハチミツ用広口瓶で寝かせ、1〜2年後、果実を取り除く時にAbsolut Vodka瓶に移せば我が家の果実酒コレクション“アブソルート・ファミリー(Absolut Family)”の仲間入りをする。

      + + + + +

      Absolut Vodkaは北欧では最高級スナップスの代名詞。1879年から続いているスウェーデンの老舗酒造V&S Groupの製品だ。

      スウェーデンでは、アクヴァビット(Akvavit)やウォッカ(Vodka)をひっくるめてスナップスとも呼ぶ。スナップスメーカーは、それぞれがシャレたデザインの容器で販売しているが、その中でも特に気に入ったのがこのAbusolutの瓶。随分昔のことだが、中味より容器が欲しくて買い求めたものだ。購入した時には、果実酒用ボトルとして活躍するとは思いもしなかった。

      果実酒は、仕込む時には夢中になるが、造ってしまうと棚の奥に置き忘れて滅多に飲むことがないのが難点。

      備考:
      ヤマナシ果実酒のレシピ=ヤマナシ 600g + ホワイトリカー 900cc + 氷砂糖 120g。氷砂糖の量はやや控えめにした。

      2011/10/11

      キノコ不作年?

      例年なら一時間も歩けば籠一杯ほど採れたヤナギタケ(ヌメリスギタケモドキ)が今年はあまり見当たらない。

      ジゴボウ(ヌメリイグチやハナイグチ)も、朝の散歩で、夜のみそ汁の具が調達できたものだが、今年はほとんど姿を見かけない。

      それでも、秋の味を思い起こさせてくれる程度の収穫はあったのでそれで良しとしよう。

      2011/10/10

      蜜源樹木


       数日前、久しぶりに訪ねた七里岩のベテラン養蜂家HW氏からユリノキの苗木を頂戴した。

      八ヶ岳南麓に住む蜂仲間の人たちに配ることにし、さっそく、近所に住むTG夫妻にお裾分けした。

      将来の蜜源花として、昨年植付けたサンショウバラの背丈は今160cm、一昨年植付けたビービーツリーは90cm。
      一年単位の草花と違い、樹木との付き合いは10年単位の話しになる。

      HW氏が手塩にかけて育ててくれた実生は35本。今はまだ10〜15cmだが、20〜30年後には樹高20〜30mの大木が八ヶ岳南麓のあちこちに聳え立つはずだ。

      ユリノキは、流蜜期にはミツバチが溺れるほどの花蜜を出すと言われる。 . . . 初夏、ユリノキの樹下を歩いているとポタポタと頭に落ちてくる甘い液体。樹上を見上げると、大柄で真っ白な満開の花にミツバチが群れている。. . . こんな光景を今から夢想して楽しんでいる。
      HW氏に深謝。

      2011/10/09

      追悼


      10月5日、スティーブ・ジョブズ氏逝去。享年56歳。

      自分が最初に購入したApple社製PCは、1984年に発売された初代Macintosh。爾来、新モデルを追いかけているうちに、十台を優に超えるアップルPCを購入していた。それらの中から、特に愛着があって廃棄し難く手元に残しておいた三機種を思い出し、久しぶりに押し入れから引っぱり出し、秋の日差しの中で虫干しと試運転した。

      アイコンとマウスという、今では当たり前になった機能を搭載し、パソコン操作をぐっと人間に近づけたMacintosh(写真右)。それまでの重厚長大な“据付け型”パソコンを、片手でヒョイと持ち上げて部屋のどこへでも持って行って作業ができるのも新鮮で、デスクの上に置いて絵になるデザインも自慢だった。

      「Macintosh Portable」(写真中央)は、アップルファンが首を長くして待ち続けたアップル社の第一号ポータブル機。ポータブルと言っても本体重量は7.2kgもあり、専用のショルダーケース(写真左端)なしでは持ち運べない代物。それでも幾度となく海外出張にもつき合ってもらい、空港で同じショルダーケースを担いだ人に出会うと、お互い目線で挨拶し合ったものだった。

      その後、使用機種はPowerBook G3(写真左)、PowerBook G4と移行し現在はMacBook Pro。その間、世間がWindows一色になりすっかりマイナーなPCになってしまった逆境の中でもMacからWindowsに変えようとは露ほども思わなかったのはMacのパイオニア精神とオリジナリティーに惚れ込んだから。それはスティーブ・ジョブズ氏の人生哲学そのものだったのだろう。
      早すぎる革命家の死に合掌。