2010/10/16

富士見高校養蜂部


今日は長野県富士見高等学校の学園祭に。眼前に入笠山、後方には八ヶ岳連峰や蓼科の山並みを遠望する丘の上の校舎。堀辰雄の「風立ちぬ」で知られる旧富士見高原療養所もすぐ近くにある。

お目当てはもちろん同校養蜂部 “ハッチ・Bee・8” のイベント会場。
ポスターでの研究発表、ミツロウクリーム体験講座、手作り絵本の即売会、. . . と多彩な催し物。
そこには、ミツバチのぬいぐるを着た、顔見知りの養蜂部員のお嬢さん達の明るく楽しそうな姿もあった。

養蜂部顧問の先生の案内で校内の養蜂場も見学させてもらった。
各種巣箱の比較研究、蜜源植物の栽培、キンリョウヘンの培養、 . . . 等々、“さすが園芸学部”と思われる研究アプローチがメジロ押し。


校外活動にも積極的で、対外的なネットワークをドンドン拡げているのには感心する。その背景には、顧問の先生の指導方針や、こじんまりとした規模で、アットホームでオープンな雰囲気の学園環境も後押ししているように感じる。

その上、研究活動の端々に“遊び心”があるのも高校生らしい。
あちこちに溢れる微笑ましいイラストだけでない。例えば廃品のアルミ缶を利用した巣箱巣門。エコで、ユニークで、クールなアイデアだ。

精密な巣門サイズに作れるだけでなく、巣板をカジろうとするスズメバチ対策としても効果的に見える。多分このアルミ缶巣門は、“ハチマイッター”のような逃去防止機能を持つ形へと進化していきそうな予感がする。

富士見高校養蜂部が、“日本高校界のミツバチ研究のメッカ”へと着実に進んでいることを実感した爽やかな秋の一日。