昨日、石空川の遊歩道で見た地層。“フォッサマグナが地上に現れた世界第一級の石空大断層露頭」と説明板にあった。
フォッサマグナと聞くとすぐに頭に浮かぶのが映画「黒部の太陽」;
石原裕次郎扮する若い土木技師。割り箸を折って「この折れた所がフォッサ・マグナ。そのど真ん中に位置する黒部でのトンネル堀りは無謀」と父親が工事を請け負おうとするのに反対するシーン . . . (だったと記憶する)。映画では、青年技師裕次郎は最後は親父の職人魂に従う。
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ハイキングの汗を流そうと帰路に立ち寄った甲斐駒ケ岳温泉「尾白の湯」。浴槽の壁には;
太平洋、 フィリッピン海、北アメリカ、ユーラシアの四つのプレートが交差する場所に位置し、 . . . フォッサ・マグナの地下深部の割れ目から湧出し、悠久の時の流れで涵養された大地変動のドラマを物語る . . . ガイヤが授けてくれた「地球の体液」とも呼べる最高級天然温泉. . . (注1)と、のんびり湯に浸っていては申し訳ないような壮大な説明文が掛けられていた。
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一日に二つの“フォッサ・マグナ”に出会い、せめてその姿だけでも確認しようと、解説板の写真図説(注2)と、現場で撮った写真を並べ昨晩から眺めているのだが、いまだ肝心のフォッサマグナの境界ラインが識別できないでいる。現在の地層形状が、表示板を作成した頃と変ってきたせいもあろうが、基礎知識のない自分の眼では無理なのだろう。
注記:
注1:かなり長文の解説文だったが、浴槽内にはカメラを持ち込めないので記憶をたどって記述。記憶違いがあるかもしれない。
注2:現場に掲示されていた写真と図説(出典:山梨地学会調査 武川村産業課資料)を合成して作成した。