2011/06/08

スズメバチの焼酎漬け

ミツバチは分蜂や逃去の気配も示さず至極穏やか。巣門を出るとサッと上空に飛び立つ普段の出勤風景。そして、昨夜の決行は間違いなし、と予想していたフクロウの雛はいまだ巣立ちをせず。

そこで今日は、スズメバチの焼酎漬けの仕込み作業を。
  • 熱湯消毒した瓶に35度の焼酎を入れる。
  • ミツバチを狙って庭に来るスズメバチをネットで捕まえる。
  • 捕まえた蜂の首を割り箸でソッと挟む。
  • その蜂を液面に叩きつけるようにして焼酎液に浸す。
. . . というのが仕込みの手順。テラスでコーヒーを飲みながらの作業としてはちょうど良い。

“生きたまま”のスズメバチを、焼酎液面に“叩きつける”ことが上質のスズメバチ焼酎を造るコツと言われている。「生きたまま」はともかく、「液面叩き」となるとその効果のほどは分からない。民間療法では、精力増強、疲労回復、血糖値是正、美肌、. . . 等の効能がある言われているが、こちらも真偽は不明だ。

蜂蜜、女王乳(=ロイヤルゼリー)、蜂毒、蜜蝋、プロポリスなど、蜜蜂産品の医学的利用については、西洋医学でもかなり科学的なアプローチが進められるようになってきた。でも「スズメバチの焼酎漬け」が、国際学会APIMEDICA のメイントピックスの一つとして加えられる日がはたして来るかどうか?まだしばらく真偽不明の時代が続きそうだ。

今日の仕込みは90cc瓶3本。ブヨや蚊に刺された時の塗り薬としては効果がある、というのは身近な実体験者から何度か聞いている。野草愛好家やガーデニング趣味者への風変わりな贈り物としては使えそうだ。

春先の来訪者は、キイロスズメバチもオオスズメバチも身体が一回り大きい女王蜂のことが多いので、飾り物としも秋に仕込むスズメバチ酒より迫力がある。