2011/06/07

昨日の顛末 その(2) フクロウの巣立ち

 「フクロウは昨夜巣立ったようだ。雛の姿を見つけようと、今付近を歩き回っているがまだ見つからない」との電話連絡を受けたのが昨日の午前中。ミツバチの逃去騒ぎの真最中だった。

作業を終えた午後、フクロウの姿を求めて森の中を3時間ほど歩き回ったが発見することが出来ない。フクロウの母親は、巣立ったばかりのまだ飛べない雛をくわえて遠くへ運んでいくこともあるらしい。

夕陽が落ちると森の中は急に暗くなり、視界もあまり利かなくなる。間もなく夜の7時。今回の巣立ちでは、雛の発見は断念せざる得ないようだ。

とすると、今日が今シーズンの巣立ち観察活動の最終日になる。見納めにと巣箱を掛けた樹の下へ行って見た。


. . . と、雛が巣箱から顔を出しているではないか!

「私はまだ巣箱の中ですよ。徒労でしたね、ご苦労さん!」と、軽く頭を下げて挨拶する。「巣立ち」は誤報だったのだ。

暗い巣箱の中を、天井に付けた小さなミーラーでのぞき見るだけの判断なので、時としてこんなハプニングも起きる。