2011/06/20

にじり巣門 - 使用編

. . . . . [ にじり巣門 - 製作編 ]からの続き。

1. 竹棒Aを巣箱前壁に木ネジで固定する。
竹棒Aの下端と床面は4.0〜4.5mm以上離し、働き蜂も女王蜂も自由に出入りできる高さを確保する



2. 竹棒Bの楕円穴の最外端位置に木ネジを取付ける。
木ネジは、完全に締め付けないで竹棒Bが動く程度の仮締め。
3.竹棒Bを少しずつ移動し、巣門隙間の幅を変えながらミツバチの出入りをしばらく観察する。
できれば30〜60分間くらいの時間をかけてゆっくり観察。

4. 働き蜂が “やっとにじり出る” ことができる程度(中写真)の隙間ができる位置で竹棒Bの木ネジを締め固定する。
二次以降の分蜂女王蜂は女王がまだ未交尾で卵巣内に卵を蓄えてないので旧女王よりスリム。働き蜂との身体サイズはより僅差なので隙間の広げ過ぎに注意。

5〜10分経っても一匹も外に出られないようでは絞り過ぎ(上)。働き蜂が次々と出入りするようならやや開け過ぎ(中)。オスが出られるようでは完全な開き過ぎ(下)。
5. 二次以降の分蜂群に使用する場合は、竹棒Bを外側に移動してにじり巣門は出来るだけ早く開放する。
二次以降の分蜂群の女王はまだ未交尾。新女王を交尾飛行に出かけさせる必要がある。交尾を終え、産卵を始め、巣内に蜂児圏ができて初めてその群は巣箱に定着する。できれば分蜂群捕獲後1週間以内にはにじり巣門を開放したい。
6. にじり巣門を開放した後も、しばらくの間は竹棒ABとも巣箱に装着しておく。
万一逃去が始まった時、直ちに巣門を狭めて女王蜂の出奔を緊急阻止するため。
7. にじり巣門を完全に取り外すのはS式スクリーンやハチマイッターの取り外しのタイミングと同じ。