「蜂群崩壊症候群 消えたミツバチの謎」というタイトルの論文が
日経サイエンス2009年7月号に。
(注) SCIENTIFIC AMERICAN 2009 April の日本語訳。SCIENTIFIC AMERICANには論文全文が掲載されている。米国での蜂群崩壊症候群を最初の段階から追いかけているペンシルベニア州立大学のコックス=フォスター教授(他一名)のこれまでの研究をまとめたもの。
フォスター教授の結論は複合説。
. . . . . 過労、農薬、単一花受粉による偏食障害などでミツバチの基礎体力が弱った。そのためダニやウィルス感染などがこれまで以上にインパクトを与えるようになったのでは? . . . . . というもの。
教授の提唱する対応策 “単一栽培の見直し” には大賛成。しかし、“薬品消毒” には大きな?マーク。薬品 → 耐性 → 新薬 → 新耐性 → 新々薬 → . . . のイタチごっこになることは、インフルエンザが実証している。
“科学” の力でねじ伏せようとするアメリカ流アプローチの先には “薬漬けのミツバチ” が見えてくる。漢方的な体質 (=ミツバチ環境) 改善でしか根治できない問題のように思えるのだが?
(illustrated by Andy Gonsalves)