2014/01/09

七草粥


水遣りの不手際なのか、昨年年末、都立農高の公開講座の最終日に作った七草寄せ植えが今ひとつ生育が良くない。七草粥の日までに食べられるほどに生育しないのでは、と思案していたが、1月7日は旅先のホテルで七草粥をいただくことができた。

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今では田舎に住む人も"七草パック"をスーパーで買うのが当たりまえになったが、昔は野に出かけて七草を探す“若菜摘み”と、翌朝に食べる“七草粥”は一連の大切な正月行事だった。

摘んできた七草は6日の晩に俎板の上で杓子や包丁の背で叩いて下準備する。その時、「七草なずな、唐土の鳥と日本の鳥と、渡らぬうちにすととんとんとんとん」と囃しながら、わざと包丁の大きな音を響かせながら叩く。

その七草囃子唄は、山梨では「唐土の鳥と日本の鳥と渡らぬ前(さき)に、あわせてこわせてバッタバッタ」で、それが宮城県亘理町にいくと「たたく、たたく、七草たたく、唐土の鳥と田舎の鳥が騒がぬ前に、七草たたく」になるなど、それぞれの地域バージョンがあるそうだ。(「春の七草ーものと人間の文化史」)

いまでは「食べる風習」だけが残った七草粥だが、そもそもはもっと深い意味合いがあった伝統行事だったのだろう。歌詞が意味するところにも興味をそそられる。

七草や膝を正して母の前 (前田陶代子)