2018/12/15

ネズミの骨拾い

(資料:麻布大学いのちの博物館)

すっかり恒例の催事になった感のある麻布大学いのちの博物館主催の公開ワークショップ「フクロウの巣からネズミの骨を取り出す」。参加申込者が予想した以上に多く急遽2日に分けて実施することになった。

第一回目の今日の参加者は31名、うち小・中学生が15名と、若手参加者が年々増えていることも好ましい。
私のすぐ隣で作業をした小学4年生のお嬢ちゃん、作業開始直後にモグラの手の骨を見つけたことが彼女の探究心に火をつけたようで、作業終了間近には、”これはハタネズメでしょ”、”これはアカネズミだよね”と、下顎骨が見つかるごとに骨格からネズミの種別を正確に判定して報告してくる。本人自身もかなり満足した様子で、"次回も必ず参加します"と言いながら元気良く帰って行った。今日の体験がきっかけで、彼女が野生生物研究者への道を歩むこともあり得なくもない。

分析対象の巣材は八ヶ岳自然クラブ フクログループの活動から収集されたもの。フクロウグループは、多少の例外者はいるがおしなべて高齢者メンバーで構成された自然保護活動グループ。そんな高齢者の手で集められたフクロウの営巣巣箱残留物が、未来の若手研究者を産み出すトリガーになっているかもしれないと思うと嬉しくなってくる。
ちなみに今日のワークショップ参加者の年齢構成は9才から78才まで。