2017/07/15

グリンデルワルトのハチミツ

(スイス旅行 - 日記編 Day 26th 1/2)


グリンデルワルトで滞在したシャレー(民泊宿)は実に快適だった。十分に広いキッチンやリビングルーム、必要十分な調度品、時折食事に利用した芝生付きテラスは、アイガー北壁がすぐ目の前に広がる。

二階に住んでいるルビ(Rubi)夫妻との交流は多すぎもせず少なすぎもせずの適度なレベル。そのルビ夫人が昨晩ドアをノックし、「明日はいよいよお別れですね。あなたがミツバチ好きと知ったので、グリンデルワルト産の蜂蜜を手に入れてきました。日本に帰ったら味わってみてください。」と一瓶のハチミツを持ってきてくれた。日本に帰ったら返礼に八ヶ岳産の蜂蜜を送ろうと思う。

2017/07/14

(続) アイガー・ウルトラ・トレイル

(スイス旅行 - 日記編 Day 25th)


グリンデルワルトの街に出るとすっかりアイガー・ウルトラ・トレイル一色。いつものバスターミナルはレースのスタートとゴール場所に模様替えされ、街は日焼けし、引き締まった体躯の男女で溢れかえっていた。

101kmのウルトラ・トレイルの他に、それぞれ異なった距離を走る5種類のレースがあり、その中の一つ "Kids Race" だけでも4つのレースに区分されている。
シャレーへの帰宅途中、その中の一つ、前夜祭的な催しらしい4〜6歳児の "Minis"レースのスタートに出くわした。"Minis"レースの走行距離は350m、スタート地点のすぐ近くにある遊園地を一回りしてゴールするようだが、小さな子供が真剣な表情で走っている姿が、なんともほほえましく、また街全体の健康的な雰囲気に好感が持てた。

本番のE-101ウルトラ・トレイは明朝4時半のスタート。そしてその4時間半後の9時にはグリンデルワルトを発ちチューリッヒに向かい帰路につく。
(グリンデルワルト泊)

2017/07/13

アイガーウルトラトレイル (Eiger Ultra Trail)

(スイス旅行 - 日記編 Day 24th 2/2)


アイガーの麓、アイガーグレッチャー駅付近で野草観察をしていると、背中に変わった棒を背負い、石に向かってスプレーを吹きかけている怪しげなお兄さんに出会った。「何をしているの?」と尋ねると、この週末に開催されるアイガー・ウルトラ・トレイル(Eiger Ultra Trail)の準備中なのだという。

氷河が岩盤を削り、その岩屑を下流域まで運び積み上げてできた馬の背のようなデブリ、氷河流側の土手の一方は谷底まで数百メートルの急峻な斜面が続き、昼間歩くのでさえ慎重にならざるをえない。

そんなデブリ道に突き出ている大きな石に蛍光ペイントを塗り、ランナーがつまづいて谷底へ転げ落ちることがないようにしているのだそうだ。

一昼夜かけて走るアイガー・ウルトラ・トレイル、この付近では、ランナーはヘッドランプの光を頼りに暗闇の中を走る。明後日の午前4時30分にスタートし、101kmの距離と、高低差6700mの道のりを、26時間以内に走り抜けなければならない。
参加者募集要項には、「レース中なにが起きても自己責任で . . . 」と主催者組織の但し書きが付記されている。
(グリンデルワルト泊)

(写真:Eiger Ultra Trail公式ホームページから拝借)

再びアイガーグレッチャーへ (Eigergletscher again)

(スイス旅行 - 日記編 Day 24th 1/2)


スイス滞在も後数日残すのみになった。グリンデルワルトを離れる前にもう一度アイガーグレッチャー周辺のお花畑を見たいと二度目の訪問。雪山と氷河を背景に広がる裾野と谷を埋めつくす花々はなんど見ても見飽きることはない。

時折数人連れのハイカーが通り過ぎるお花畑の真ん中を陣取って、日本から持ってきたパックご飯のおにぎり弁当での昼食を食べ、 . . .



スイスアルプスの野山を彩る独特の青紫色のリンドウの種類を図鑑で調べたり、. . .



アスターの近くにはエーデルワイスを見つけるチャンスが高い、と聞いてその周辺を歩き回って探したり、. . .

何度も撮影してもまたレンズを向けたくなるカンパヌラの花を撮影したり、. . .



. . . と、今回のスイス旅行最後のフラワートレイルをゆっくりのんびりと楽しんだ。明日はチューリッヒへ移動し日本への帰路につく。
(グリンデルワルト泊)

2017/07/12

グリンデルワルト博物館 (Grindelwald Museuma)

(スイス - 旅行日記編 Day 23rd)


今日はどこにも出かけず休養日に。

グリンデルワルトの街を散策し、

教会の墓地で自分に向きそうな墓石を探したり、

博物館でハチミツ絞りにも使えそうチーズ作り器具を見つけたり、

. . . とゆったり一日を過ごした。
(グリンデルワルト泊)

2017/07/11

トウーン (Thun)

(スイス旅行 - 日記編 Day 22nd)


ベルナーオーバーランドの山岳地帯を下りるとブリエンツ湖、トウーン湖と二つのつながった大きな湖がある。ブリエンツ湖の先端にある木工の街ブリエンツ(Brienz)は以前に訪れたことがある。で、今回はトウーン湖の先端にあるトウーン(Thun)の街を訪ねることにした。

湖とアーレ川をつなぐ水門を中心に開けた街。予想していた以上に古い建物が残されている街並みは、一日の時間を費やしても足を延ばすだけの一見の価値があった。

その水門前のレストランWaisenhausでの昼食。メニューは、イタリア風前菜盛合せ、パスタ、スズキのムニエル。これにビール・水を加えて税込93スイスフラン(約1万円)なので安くはないが特に高過ぎると言うわけでもない。

スーパーで仕入れた食材で一日1000円にも満たないシャレーの自炊生活が続いていた身には、久しぶりの本格的料理がミシュラン三つ星の食事と思えた。
 (グリンデルワルト泊)

2017/07/10

アイガーグレッチャー (Eigergletscher)

(スイス旅行 - 日記編 Day 21st)


登山鉄道でアイガーグレッチャー(Eigergletscher)まで上り、そこからクライネシャイデック(Kleine Scheidegg)へ下るごく短いトレッキング。

谷底から霧が吹き上げ、時折小雨もぱらつく天気だったが、霧が晴れると氷河の先端、氷河が削ったU字谷の岩壁、足元に咲き乱れる高原植物、. . . とただただ圧倒される景観だった。
(グリンデルワルト泊)

2017/07/09

ヤナギラン (Epilobium angustifolium)

(スイス旅行 - 日記編 Day 20th 2/2)


グリンデルワルトに着いた時にはまだ蕾だったヤナギランが、この一週間ですっかり花開いた。(グリンデルワルト郊外 標高1530m付近)
(グリンデルワルト泊)

雨中の巣箱巡り

(スイス旅行 - 日記編 Day 20th 1/2)

久しぶりの雨模様。であればと午後はグリンデルワルト近郊のミツバチ巣箱の見学へ。

出向いたのは数日前、MännlichenからGrindelwald Grund へ移動中のゴンドラのガラス窓越しに見つけた三ヶ所の蜂場(上写真はその一つ)。
巣箱は全て同じ形状から同一養蜂業者の分散養蜂場とお見受けした。

市内循環バスの終点まで行き、そこからはゴンドラのルート沿いにつかず離れずとただひたすら歩く。GoogleMapによれば標高差わずか500mのエリアだが、坂道の傾斜は思った以上にきつく、雨の日の骨休みのつもりが結構な雨中ハイキングになってしまったが、三ヶ所全ての巣箱に無事たどり着いたので良しとしよう。

標高1130m (An der Eggのシャレーの駐車場前):

巣箱の板厚や組み方、トタンの上蓋、設置台の作りなど実にしっかりとしたもの。
許可証らしい表札は三ヶ所全てに掲示されていた。

標高1242m (Leen地区の牧草地):

放牧地内を走る道路脇に置かれていた。
すぐ近くには今日は使用されていないがもう二ヶ所の巣箱設置台があった。

標高1624m (ゴンドラ中継駅 Honestein近く):

移動用トレーラーに乗せられた巣箱。すぐ近くの牛馬用水飲み場に多くの水汲み蜂が群れていた。背後に見えるのはアイガー北壁。

分蜂群を捕獲するための蜂球トラップ:

全ての蜂場に設置されていた分蜂蜂球を捕獲する為のトラップ。固定方法が傾斜をつけたものと、まっすぐ垂直に設置されたものがあるがその理由は分からない。
トラップのサイズが巣箱と同一にしてあるのは、捕獲群を巣箱取り込む時のためだろう。

巣門の形状:

二種類の形状が認められたがどのように使い分けされているのかは不明。

給餌:

砂糖とケーキブロックを給餌していた。
これだけ野草の花が咲き乱れていても給餌の必要があるのだろうか?それともハチミツの産量をMaxにするため?

追記:ケーキブロックの製造者、UFA AGの製品はスイス農業協同組合

(グリンデルワルト泊)

2017/07/08

ボドミのビーハウス (Beehouses in Bodomi)

(スイス旅行 - 日記編 Day 19th 2/2)


フィングシュテッグを下りまだ陽が落ちるまでは間がありそうなので、市内循環バスでボドミ(Bodomi)まで。

以前、フィルスト(First)駅から乗ったゴンドラの窓から見えたビーハウスの見学が目的。スイス養蜂組合のホームページによれば、スイスでは約80%のミツバチがこのような集合式のビーハウスで飼われているらしい。

現地を訪れてみると、想像していた以上に本格的なビーハウスで感激。詳細は別途記録を残したいと思う。
(グリンデルワルト泊)

フィンシュテッグ(Pfingstegg)の氷河

(スイス旅行 - 日記編 Day 19th 1/2)


フィンシュテッグ(1386m)までロープウェイで登り、野草と氷河を見にBerghaus Bäregg (1771m)に向けてのハイク。

途中で見かけた案内板の説明によれば、ハイキング道に沿って走る深さ400m以上の谷の全てが150年前には全て氷河で埋まっていたそうだ。(上写真白透かし部分)

この事実と、温室ガス効果による地球温暖化がどのように結びつくのか、門外漢の自分には皆目分からないが、スイスアルプスのあちらこちらで、近年目に見える形で氷河が縮小しているという話を聞いた。

 ハイク沿道には、日本では全く見かけないような野草に数種類出会った。


左:オダマキの仲間(Aquilegia vulgaris/Ranunculaceae ?)
右:白ユリの仲間(Anthericum liliago ?)

(グリンデルワルト泊)

2017/07/06

バッハアルプゼー (Bachalpsee)

(スイス旅行 - 日記編 Day 17th)


前回(7/2)訪れた時には深い霧と雨で早々に退散したフィルスト(First 2167m)へのリベンジ再訪。快晴の青空と温暖な気温のせいか、野草の花だけでなく、多くのミツバチの歓迎を受けた。

今回の旅では花蜜や花粉を集めるミツバチの姿をずいぶんあちこちで見かけたが、そんなミツバチ達が、花蜜や花粉を集めている花はそれぞれの場所でほぼ一種に限定されているのが興味深い。

周辺に生えている草花の中で、相対的に最も集蜜効率が高い花を訪れる、というのが学説だが、時にはそうとは思えないケースも見受けられる。フィルストの草原でミツバチが訪問しているのはミヤコグサだった。
通常なら、ミツバチはすぐ隣に咲いているイブキジャコウソウに集まるはずだが、この日に限ってはそれには見向きもしない。花は満開のように見えたが、イブキジャコウソウはすでに流蜜期を終えていたのだろうか?

バッハアルプゼーからの下り道、標高2200mほどの湿地帯で出会ったワタスゲとアサツキの見事なお花畑。


(グリンデルワルト泊)

2017/07/04

花の谷 (Bluemental)

(スイス旅行 - 日記編 Day 15th 4/4) 


行きの登りはケーブルで、下りは徒歩で往復したAllmendhubel(1907m)の丘。下りのハイキングは通称”花の谷”と呼ばれるブルメンタール(Bluemental 1841m)の集落。



遠景では分からなかったが、近づいてみるとイブキトラノオの見事な群落。

後1〜2週間もすればこれらの野草は全て冬の干し草として刈り取られてしまいそうだ。

シルトホーン (Schilthorn)

(スイス旅行 - 日記編 Day 15th 3/4) 

岩場に這うように広がる満開の花。標高2970mのシルトホルン(Schilthorn)で見た光景。これぞ高山の花園と感激した。

図鑑で調べてみると、この花はラヌンクルス・グラキアリス(Ranunculus glacialis = 氷河地帯のキンポウゲ) 。標高2300〜3200mのガレ場に生育する植物で、咲き始めは白色の花が次第に濃紅色に変わっていくとある。





(グリンデルワルト泊)

シャレーからのアイガー北壁

(スイス旅行 - 日記編 Day 15th 2/4)


朝、出かけに見たアイガー北壁。写真右隅が滞在中のシャレー。
(グリンデルワルト泊)

「乗り鉄」の日

(スイス旅行 - 日記編 Day 15th 1/4)


グリンデルワルトでの二週間の滞在では、ユングフラウ・トラベルパスの6日間券を購入した。2万2千円はちょっと高いなと思ったが、うまく利用さえすればかなり割安な買物になる。

今日はツアーディレクター(TD)YK女史の発案による「乗り鉄」の一日。トラベルパスの "乗り放題" をフルに活用しようと、登山鉄道、ケーブル、ゴンドラ、...と、できるだけ多種の交通機関を組み込んで広範囲を走り回ろうとするコース設計。

そのルートは . . . 
Grindelwald出発 --(鉄道)→ Lauterbrunnen --(ケーブル)→ Grutschalp --(登山鉄道)→ Murren --(ロープウェイ)→ Schilfhorn --(ロープウェイ)→ Murren(ケーブルカー)→  Allmendhubel --(花の谷ハイク)→ Murren --(登山鉄道)→ Lauterburunnen --(鉄道)→ Wengen --(ケーブル)→ Mannlichen--(ゴンドラ)→ Grund--(バス)→ Grindelwald帰着
. . . という具合だ。(上地図の赤色矢印が移動軌跡) 

と言っても、”できるだけ長距離を乗ろう”という単純な "完乗" 志向ではなく、行く先々がそれぞれ特色を持った見ごたえのある観光ポイント。その上、交通機関の混雑する時間を上手に避けながら最も効率的に移動しようというタイムプランは、現地情報に熟知した超ベテランのYK女史だからこそ組める企画だった。

"乗り放題" をフル活用しただけでなく、終日快晴だった一日をフル活用した一日。

(注) SchilthornのロープウェイとAllmendhubelのケーブルカーはユングフラウ・トラベルパスではカバーしないので別料金。念のため。 
(グリンデルワルト泊)

2017/07/03

シーニゲ・プラッテ (Schynige Platte)

(スイス旅行 - 日記編 Day 14th)


野草が美しい場所として知れれるシーニゲ・プラッテ(1967m)へ。麓のヴイルダースヴイル(Wilderseill)から約1400の標高差を登山鉄道で一気に登る。

車窓からは時折雲の合間から姿を現わすベルナー3山(ユングフラウ、メンヒ、アイガー)を眺めていると、約50分間の鉄道の旅はあっという間に終わる。

山上にある高山植物園(Alpengarten)は以前に二度ほど訪れたことがある。ツアーデイレクターのK女史によれば、園外のトレッキングルートのお花畑の美しさは植物園の比ではないらしい。
というわけで、今回は植物園訪問はパスし、周辺のトレッキングルートの散策。K女史の言に違わず見事なお花畑の連続に圧倒された。

以前来た時には霧と雲で周辺の景色はほとんど見ることはできなかったブリエンツ湖やインターラーケンの街を眼下に望むこともでき変化に富んだハイキングだった。

登山鉄道の車窓から見えたミツバチ巣箱。後で見学に訪れたいと現場への到達方法を調べたてたが、ほぼ一日がかりの行動になりそうなのでこの蜂場見学は諦めることにした。

(グリンデルワルト泊)

2017/07/02

秤売りコーナー

(スイス旅行 - 日記編 Day 13th)


バッハアルプゼー(Bachalpsee)へのトレッキングを予定してテレキャビンでフィルスト(First)駅へ。山上に着くと辺りは厚い雲の中。しばらくすると大粒の雨もぱらつき始めた。予定をキャンセルし、再びテレキャビンでグリンデルワルトの街に下り、自炊用食材の調達にスーパーへ。

MIGROSやCOOPなど、スイスのスーパーの「秤(はかり)売りコーナー」はおおいに気に入った。不揃いの果物や野菜の中から、種類、サイズ、熟成度合い、量など、自分の都合と好みで選り分けてビニール袋に詰める。秤に乗せると値札がプリントされて出てくるのでそれを貼りつけてレジに持って行く、という具合だ。

この販売方法では"規格外"や"跳ねだし品"が少なく生産者にとってもメリットがありそうだ。販売店にとっても客が自分で品物の選別や値札貼りをしてくれるので従業員の作業が軽減できて悪くはないはずだ。日本のスーパーやコンビニがこのシステムを知らないはずはないのに導入しないのはなぜだろう。ネットで情報を集めてみると . . .

 ”. . . 規格外を流通させると過剰供給となり. . .  正規品の市場を縮小し . . . 農産物の価格が暴落させる。だから規格外品を流通させないことは正規品の価格を維持のために重要”

. . . との解説がある。

農業への保護が日本以上に手厚いと言われるスイスでも同様の問題がないはずはなかろう。でもそれらの課題を解決して秤売りコーナーを維持している。大手流通店で無理なら、地産地消の直販ショップなどで採用できないものだろうか?

(上写真はMIGROSのホームページから借用したもの)

 (グリンデルワルト泊)

2017/07/01

グリンデルワルトへ (To Grindelwald)

(スイス旅行 - 日記編 Day12th)


快晴。ツエルマットでの一週間を終え今日はグリンデルワルトへ移動する。ベランダから見えるマッターホルンは今朝も端麗。

グリンデルワルトでの滞在は中央駅からバスで3停留所ほどの距離に位置する民家。オーナー老夫婦が二階に住むシャレーの一階部分を借りてこれから二週間の自炊生活を送ることになる。

テラスに続く良く手入れされた芝生の向こうにはアイガー北壁が見え、敷地を取り囲むシモツケの垣根にはかなりの数のミツバチが群れている。

(グリンデルワルト泊)