2011/07/01

唯物論者のみたフクロウ


山を下り東京に帰った翌日から連日の猛暑。引きこもり状態だった3日目、意を決して外出し神田古書街のクルージング。

目的の古書は「唯物論者のみた梟」と「梟と人生」(共に福本和夫著)。

戦前、日本共産党の理論的指導者として活動し、長い獄中経験もある福本和夫氏。近年、氏の著作は、本業の「マルクス主義の理論的研究」より、フクロウに関する著述の方が有名になりつつあるようにさえ見える。

フクロウ—私の探梟記」は氏の二つの著作、「唯物論者のみたフクロウ」(1952刊)と「梟と人生」(1969年刊、非売品)が一冊に再編集され、1982年に新たに刊行されたもの。今ではフクロウ愛好家の必携の書となっている。

できれば元本も入手したいとの思いで探したが、残念ながら今日はどちらの古書にも出会うことができなかった。