「防寒は菰巻きでいこうよ」。発案者はアート巣箱に情熱を燃やす蜂友YS氏。これまで巣箱防寒シェルターはスタイロフォーム一辺倒だったが、確かにニホンミツバチには天然素材の菰(こも)の方が似合いそうだ。
菰編み機の設計で特に留意したポイントは;
(a) 各種の草に使えるように取付け取外しができる"菰桁(こもげた)補助板"
(b) スツールに座って作業ができるよう作業位置57cm高になる長い脚
(c) 大きなサイズの作品も編める145cm長の長めのこもげた
後は“槌の子(つちのこ)”(=糸を巻きつける錘)。骨董市では黒光りした木製のものをよく見かけるが、多摩川が近い調布では河原の小石の槌の子も利用されていたようだ。木製、小石の両方を準備すればほぼ万全だろう。
早速、”草木編み”では一日の長がある師匠の基礎的な授業を受け、最初の仕事は比較的シンプルなLA式巣箱用の菰を稲藁を使って編んでみた。思いのほか綺麗に仕上がり作業も結構楽しい。(上写真)
この冬は、稲わら、薄(ススキ)、葦(ヨシ or アシ)、篠竹(シノダケ)など、身近で手に入る天然素材を利用して、巣箱の日除け葦簾(ヨシズ)、干物用筵(ムシロ)、...などを編んでみようと思う。