2012/11/07

槌の子


昔のこも編み機の現物を見ようと調布市郷土博物館に出向いた。公開展示はされてなかったが、職員の方の好意で保管庫の中へ入れてもらうと、5台のこも編み機(資料館の品目名称は「俵編み機」)が見つかった。
(上写真は先日自分で作った編み機に一番近い形をしていた明治時代の編み機のスケッチ。)

そして、調布の農家では木製の槌の子(ツチノコ)に代えて、小石を利用していたことを知ったのは予期せぬ収穫。身近に槌の子に利用出来そうな重い木がなくて腐心していた。

先人に習って早速自分も槌の子用石を探しに多摩川の河原へ行った。河川上流域になる山梨で見る川石はゴツゴツと角のあるものが多いが、川底をゴロゴロ転がって河口に近い調布まで来た石はすっかり角がとれ丸くて握りやすい形になっている。

重量約200gの小石を6個、500〜600gの大きめの石を6個、あまりに形が整っているので用途未定でなんとなく拾った石2個。総計14個、6kgを抱えて散歩の帰路は電車に変更するはめになった。