2010/12/21

低温管理養蜂

「気候温暖化→巣箱は日陰で低温管理」という意見がある。でも、我家の蜜蜂達を見ている限りではこの説に疑問が湧いてくる。

太陽の光が巣門を照らし始めると、早速数匹の蜜蜂が巣門付近にたむろし、朝陽を浴びて気持ち良さそうだ。

そして、外気温が7〜8度を越えると、巣箱周辺の陽ざしの中を20〜30分間飛び回る蜜蜂の群れが一日に一回は見られる。

どちらのケースでも、その姿は陽射しを楽しんでいる風で蜜蜂達はいかにも快適そうだ。(少なくとも人間の眼にはそう映る。)これは八ヶ岳越冬組だけでなく東京避寒組にも共通する行動だ。

巣箱を日向に置くことで . . .
  • 巣板から伝わってくる太陽熱で巣房内が温められ、固い巣房内貯蜜が柔くなり、蜜蜂が利用しやすくなる。

  • 日射しのある温かい空中での脱糞外出では、巣箱に帰り着く前に寒さで凍え死んでしまうというようなリスクが減る。
. . . など、冬の巣箱を日向に置くことの利点もあるはずだ。

もちろん直射日光が当たることで、昼間と夜間の巣内温度のアップダウンが激しくなりすぎて、ミツバチが体力を消耗したり、あるいは越冬クラスターを解いてしまう、などということが起きることがあるかも知れない。
今年の冬は、巣箱を日向・半日陰・日陰のそれぞれに置いてそれぞれの長短を比較観察することにした。

(画像はWikipediaから)