温泉帰りに山荘のすぐ近くのカラマツ林で出会った鹿。20頭近くのオス鹿が林床のクマザサを食べていた。
一頭だけの単独行動や、子鹿を連れた夫婦連れの姿はこの付近でもよく見かけるが、オス鹿だけがこれだけ群れている光景は珍しい。
まだ全員が立派な角を付けているが、この角は間もなく片方づつが順番に抜け落ちる。地上に落ちた角は、“落し角”、“忘れ角”と呼ばれ、八ヶ岳高原に
鹿の角拾いシーズンが来る。
角を失った男鹿は、新しい角が生えて来るまでは、気弱で引っ込み思案な性格に変わるのだそうだ。
角落ちてあちら向いたる男鹿かな (正岡子規)
角落ちて恥ずかし気なり鹿の顔 (蝶夢)