2011/09/15

スイスのお土産 . . . エピローグ


8/26にアップした「スイスのお土産」に対し、ノルマンディー在住の友人柳絮氏から興味深いコメントがあった。
写真を拝見して、おや、と思いました。女性の演奏している楽器がチェロではなくガンバであったからです。弓の持ち方も、はっきりはしませんが上から持つのではなく下手です。工房の人はこの楽器に馴染んでいるのでしょうね。そこに親しみを感じました。
+ + + + +

調べてみると、女性が弾いているのは確かにヴィオラ・ダ・ガンバ(Viole De Gambe)であることが分かった。16~18世紀のヨーロッパでは非常にポピュラーな楽器で、今でも根強いファンがいるようだ。YouTubeで検索すると、バッハの“ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ”など、数多くの演奏動画がヒットする。

そう言えば柳絮氏は古楽器の演奏に長けた人。たしかガンバを自作するために英国の工房に弟子入りした、と聞いたことがあるのを今思い出した。

+ + + + +

さらには、男性が持っている楽器は、“シュヴィーツァオルガン(Schwyzerörgerli) ”と呼ばれることも知った。

中央スイスのシュヴィーツ地方で制作される独特のアコーディオンで、年代物はコレクターズ・アイテムとしても人気らしい。年代物でも名門アイヒホルン(Eichhorn)社製でなくてもよければ40〜50万円くらいで市販されている。次回のスイス旅行のお土産は、人形ではなくぜひ楽器実物を、という気もしてきたのだが(???)

+ + + + +

こんな背景を理解して選んだわけではなかったが、実に良いスイスお土産を手に入れたと、いま改めて満足。それにしても、多才な友人を持つと色々と勉強させられる。