2009/12/03

アンコール遺跡巡礼3/6 “破壊”


熱射、多雨、地盤沈下、カビ、コウモリの糞、盗掘、 . . . 。

数多い遺跡の破壊者の中でも熱帯樹の侵略はすさまじい。

たった一粒の屋根に落ちた種子が芽を出し、石の隙間を伝って下へ下へと毛根を延ばし、根が地上に届くとアッと言う間に建造物全体を覆って締め付ける。そして、遺跡を小石に砕き、最後は土に還す。

その姿をあえて見せようとしているのがタ・プローム寺院。観葉植物のガジュマルからは想像もできない“樹のエネルギー”。