来年から始めようとしているワシタカウォッチングに備えて、手元にある鳥類関係本のワシタカに関する箇所を拾い読みしていたら、「日本の名随筆2 鳥」(作品社刊)に “イヌワシ讃歌” と題した丸山健二のエッセーが載っていた。
長野県飯山育ちの丸山が、子供時代、大空の雲間から現れたイヌワシを初めて見た時の感動を綴ったもの。それを読んで、“八ヶ岳南麓上空を飛翔するイヌワシの姿を見たい” との思いが一層募ってきた。
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- 八ヶ岳南麓には今でもイヌワシは生息しているのだろうか?
- どういう場所に行けばイヌワシに遭遇するチャンスが高いのか?
アマチュアの団体とは言え、さすが30年の歴史を積み上げただけあって、収集したデーターや活動内容はハイレベル。朝の9時半から夕方6時までの長丁場だったが、かなり中身の濃い時間を過ごすことができた。
基調講演の一つ、「鳥類の生態研究と生物多様性の保全〜猛禽類の事例とともに」(注) は、イヌワシだけではなく、フクロウやニホンミツバチにも共通する内容。観察の視点やつき合いの有り様に多くの示唆をもらった。
肝心の「八ヶ岳南麓でイヌワシを」に関してもそれなりの情報を入手。ハードルは高いが、まったく可能性の無い願望というわけでもなさそうだ。ファイトが一層高まってきた。
注記:
- 講演者は、東京大学大学院農学生命科学研究科生物多様性科学研究室 樋口広芳教授
- 上のイヌワシ写真はFirst Peopleから借用したもの。