2012/09/06

蜜蝋の作り方


春から夏の間に集めておいた巣板や巣クズを使って、今日はキャンドル用の蜜蝋作り。

巣板にカビが生え出したりしないもっと早い時期に終えたい仕事なのだが、巣板を煮るとかなりの異臭を隣近所に撒き散らす。だから、付近の別荘から避暑客の姿が消えるこの時期まで作業を待つことになる。

以下がその作業手順:  
大量に巣板がでるプロの養蜂家は別にして、数群飼育の趣味の養蜂家にとってはこの方法が一番手軽なのでは、と言うのが現時点での私の結論。(もっと簡便な方法があればご教示お願いします。)

① 巣板を大鍋で煮沸し蝋と雑物を分離する。② 分離された雑物をストレーナーですくい取る。

③ おおよその雑物を除去したら、④ 溶液表面に水道水を吹きかけ、液上部に浮いている蝋を冷却凝固させ下部の汚水を捨てる。

⑤ 固まった蝋を砕いて、新しい水で再び煮沸→雑物除去する。⑥溶液がきれいになったら(=きれいのレベルは本人の感覚)火を止めて冷ます。

. . . で、上写真のような蜜蝋板ので出来上がり。



蛇足:
  • 家の中で作業すると異臭に家族から非難の声があがる。単身者以外は不可。
  • カセットガスバーナーは分離型が無難。一体型に大鍋をセットするとボンベが暴発する恐れがある。
  • 使用する用具はできる限り少点数に。蝋がこびりついて後の掃除で苦労する。
  • 台所の調理道具を借用しない。理由は同上。
  • 昆虫ネットを身近に置くことをお薦め。匂いにつられスズメバチがやってくる。(作業場所によるが。)
  • 蜜蝋の使用目的によっては晒布袋などで高純度再精製が必要かも。
  • 保存中、蜜蝋板にカビが生えてくることがあるので要注意。
  • 長期間保存すると黄色が徐々に白色に変色してくる。(早く黄色を抜きたかったら水に浸しておく。)
我家の作業道具一式:
①大鍋(40cm径)、②分離型ガスバーナー(ユニフレーム US-D)、
③ストレーナー(深型)、④ゴムベラと撹拌用棒切れ、
⑤昆虫ネット(スズメバチ捕獲用)