2021/09/12

ツルコケモモの植付け

先日神代植物公園内の園芸店で購入した3本のツルコケモモ(クランベリー Vaccinium oxycoccos)の苗木を山荘のロックガーデンに移植した。昨年11月に植えたリンゴンベリー(コケモモ)の苗木は小さくまだ実をつけそうにないが、こちらは多数の果実をつけている。間もなく熟しそうなので楽しみだ。

果樹の苗木を購入する時、これからは多少値が張っても大きめの苗木を購入し、一年でも早く果実を味わうようにしたい。木が成長し実をつけるようのなるまでじっと待てるほど余生はそう長くなさそうだから。

2021/09/11

夏と冬、2回咲くシモバシラ


山荘の庭でシモバシラが花をたくさんつけている。シソ科の多年草シモバシラ(Collinsonia japonica)は、夏に咲くこの花より、冬に咲く”氷の花”の方が有名だ。

地上部の茎が枯れた後にも根は活動を続け、根から毛細管現象で吸い上げられた水分が茎の裂け目からしみだし、氷点下の外気温に触れて凍ってできる氷の花。東京近郊では高尾山のシモバシラが有名だが、すぐ近くの野川公園や神代植物公園でも気象条件が揃うとできることがある。ただ、太陽が出て気温が上がるとすぐに溶けて姿を消してしまうので、平地で氷のシモバシラに出会うのはそう容易ではない。

冬はどうしても足が遠のく山荘の庭で”氷のシモバシラの花”はまだ見たことはないが、氷のカミソリはこれまで何度か見た。”シモバシラの花”と違い、こちらは枯れ草の茎に強風がぶつかり、空気中の水蒸気が風の流れと反対の方向に結氷したもの。気象条件や形成過程は全く違うがどちらも不思議で美しい自然の造形。(右写真は2009/3/3 撮影)

2021/08/25

ツノハシバミ

 ツノハシバミ(Corylus sieboldiana)の実がだいぶ大きくなってきた。後一月も待てば食べられそうだ。

ツノハシバミの実を見ると連想ゲームのように思い出すのがオーデンセでの学校生活。ずいぶん昔のことだが、小田実の著書「なんでも見てやろう」に触発され、シベリヤ鉄道経由でデンマークに渡り最初の冬を過ごしたのがアンデルセンで有名なオーデンセの街の郊外にあるDalum Landbrugsskoleだった。

全寮制の学校で、寄宿舎と教室棟の間に大きな芝生の中庭があり、その片隅に大きなヘーゼルナッツ(=セイヨウハシバミ)の木が生えていた。授業が終わって寄宿舎へ帰る途中、その実を摘んで部屋に持ち帰り夜ポリポリとかじった。一番食べ盛りの年頃、多分寮の食事だけでは夜になると腹が減り、それを凌ぐためだったのだろう。
あのヘーゼルナッツの木は今でもあるだろうかと、学校の空撮画像で探してみたが記憶がいまひとつ曖昧で確定できない。

エゴノキの実

今年は庭のエゴノキ(Styrax japonica)の実が豊作だ。エゴノキの実は毒なので食べてはいけない、ということは知っている。果皮に含んでいるサポニンが消化管や胃壁を損傷するそうだ。

植物の根、葉、茎、実などに含まれるサポニンは”毒にも薬”にもなり、その性質は植物の種類によって異なるらしい。例えば、高麗人参、桔梗、アマチャズルなどのサポニンは、コレステロール除去、肥満予防、悪玉コレステロールの低減、血流改善、肝機能や免疫力の向上などの効能があり、漢方薬やサプリメントの貴重な原材料とされている。

一方、エゴノキのエゴサポニンはそのような効能はないようで、潰した果汁を川に流してアユやウナギなどを獲る”毒流し漁”に使われたという”毒”の面の方がよく知られている。その毒流し漁も、1951年施行された水産資源保護法で禁止されたので、”エゴノキの実を潰してウナギを獲って遊んだ”などという思い出を持つのは今では後期高齢者だけだろう。
ということで、今年豊作の我が家のエゴノキの実は、ヤマガラが冬越しの餌とする以外に使い道はなさそうだ。


2021/08/20

ワレモコウ


例年花茎をカメムシにかじられ花を咲かせる前に頭を垂れて終わってしまっていたワレモコウ、今年は見つけ次第駆除した甲斐もあってか数株が無事開花した。

今年の夏、八方尾根で見たワレモコウは我が家の庭のワレモコウに比べ二回り以上花穂が大きかった。調べてみるとカライトソウとワレモコウが天然交配したハッポウワレモコウ(Sanguisorba hakusanensis x S. officianalis)という種であることが分かった。

2021/08/19

キツネノカミソリ

庭の栗の木の根元でキツネノカミソリ(狐の剃刀 Lycoris sanguinea)が満開。春先に出た葉は球根に十分な栄養を蓄えると姿を消す。間もなく地中から一本の花茎がスッと伸びてきて先端に独特のオレンジ色の花を咲かせる。ヒガンバナやナツズイセンと同じく”葉見ず花見ず”と呼ばれる野草のひとつ。

名前の由来は、”葉をカミソリの刃に見立てて”とか、”花の色が狐色”などの説もあるようだが、”薄暗い林の中でひっそりと咲く花を狐火に例えて”という説が雰囲気として最も合う気がする。ただこの説では"カミソリ"の由縁については何も語ってくれないのが弱点。
であれば、一部地方で使われている”キツネノタイマツ”の名称が最適と思われそうだが、この呼び名はすでにスッポンタケ科のキノコの名前として定着しているだけでなく、ヒガンバナをキツネノタイマツと呼ぶ地方もあるらしいので話がややこしくなる。

2021/08/13

ノウゴウイチゴ

(左写真はWikipediaから拝借したもの)

ロックガーデンにノウゴウイチゴ(能郷苺 Fragaria iinumae)の苗を植えた。伯耆大山以北から北海道の日本海側の亜高山帯に自生する日本原産の野生の苺、江戸時代の本草学者飯沼慾斎が「能郷白山に自生している」と「草本図説」に記したことから命名されたそうだ。味と香りの良さで登山者に人気らしい。

岐阜、石川、福井、富山の県境に位置する両白山地、北の中心が白山(加賀白山 2702m)、南の中心が能郷白山(1617m)になる春、濃尾平野から北の国境を望んだときに一番遅くまで雪が残っているのが能郷白山だ。

能郷白山が位置する岐阜県本巣市の”議会だより(66号)”には、「北部高地ではノウゴウイチゴなどの希少な植物が観察され、イヌワシの姿も見ることができる」と記されている。
野生のノウゴウイチゴ観察と、憧れのイヌワシウォッチングを兼ねて訪ねてみたい気もするが、”登山道は急登の連続”とのネット情報もあり二の足を踏む。

 

2021/08/12

シナノナデシコ?


知人からいただいたシナノナデシコ(信濃撫子 Dianthus shinanensis) の種子をロックガーデンに蒔いた。シナノナデシコは亜高山の砂礫地に生育する多年草。北アルプスの長野県側に多く自生することからシナノ(信濃)の名前がついたそうだ。別名ミヤマナデシコ(深山撫子)。

シナノナデシコのタネと聞いた気がしているが、”タカネ”ナデシコの聞き違いかも知れない。高山性のナデシコの種子であることは確かなので、花が咲けばどちらの種かは容易に確定できるはずだ。
(上写真:左 シナノナデシコ 右:タカネナデシコ)

2021/08/11

八方池へ

白馬五竜高山植物園を訪ねた翌日八方池まで足を延ばすことにした。

天候はいまひとつだったが、登山道の道端には、ロックガーデンを造り始めてから特に興味を持つようになった、ハイマツ、ガンコウラン、クロマメノキ、イワイチョウ、コケモモ、ハッポウワレモコウ、ハッポウウスユキソウ、ミヤマコゴメグサ、タカネナデシコ、ハッポウタカネセンブリ、 . . . などの植物がが次々と姿を見せ飽きることはない小トレッキングコースを楽しめた。


帰路、木崎湖の近くにある北アルプス植物園に立ち寄ったが既に閉店時間を過ぎていて、お目当てのガンコウランとクロマメノキの苗木を入手する目的は果たせなかった。

2021/08/08

ヤマユリとコオニユリ


山荘敷地のあちこちでヤマユリの花が咲き出した。これからしばらくの間は庭の野草畑の主役になりそうだ。

以前敷地内にはコオニユリが多く自生していたが、いつの間にかその株数が減り、それにかわるかのようにヤマユリが増えた。ヤマユリは今年は20株以上が蕾をつけているがコオニユリは2株だけ。

NHK出版の「趣味の園芸」にコオニユリを種子から育てる方法が解説されているので、今年は自分もチャレンジしてみようと思う。数年がかりで庭に株数を増やし、さらにはお正月のユリネ料理も自家栽培のコオニユリから、. . . と取らぬ狸の皮算用。

2021/07/30

アサギマダラ


庭にヒヨドリバナやタムラソウが咲き始めると、待っていたかのようにアサギマダラが姿を現す。秋には九州、沖縄、あるいは遠く台湾まで渡ると言われるアサギマダラ、その飛行経路を調査するためのマーキング調査はよく知られている。

マーキングされたアサギマダラに出会えないかと、ここ数年、姿を見かけると丹念にチェックしているが、残念ながらまだそのチャンスに恵まれていない。

2021/07/29

クロスズメバチ (Vespula flaviceps)


今年も庭にクロスズメバチ(地蜂 ジバチ)の巣穴ができた。場所を変えながら毎年庭のどこかに巣を造る。

クロスズメバチは、地元ではヘボ、スガレなどとも呼ばれ、信州人はその幼虫の蜂の子を”最高に美味”とのたまう。シーズンになると地元の道の駅などでかなり高価な値段で売られているところを見るとあながち嘘ではないだろうが、馴染みのない者にとっては今ひとつ同調し難いところもある。ましてや”地蜂せんべい”までになるとかなり引いてしまう。

秋になると、蜂の子を手に入れるため初老の男達が少年のように林の中を走り回る。ヘボ追い、スガレ追いなどと呼ばれ、JA長野のウェブサイトには”ヘボ追いは信州男児の通過儀礼”とまで書かれている。

物静かなイメージの信州人が、”蜂の子”や”すがれ追い”のことになると俄然熱っぽくなるのはなぜだろうか?

2021/07/27

リンネソウの環境改善

 先日のリンネソウ自生地で学んだことをベースに、ロックガーデンのリンネソウ周辺に少し手を入れた。といっても、数個の岩を配置し、苔を貼り、エリカの木で直射日光を少し遮るようにした程度のこと。

構想としては、リンネソウの場所にタカネスギカズラを混植し、その周りをクロマメノキかガンコウランで囲みたい。ただ、これらの苗木を扱っている園芸店はそう多くなく、適当な苗木を入手するまでは少々時間がかかりそうだ。

2021/07/26

夕焼け空

東京ではなかなかお目にかかれない燃えるような夕焼け空。日本列島に接近中の台風8号の影響?

公家ゼミ?

雑木林を散策していて見かけた羽化直後のセミ(左)。エゾゼミと思う。この時期、エゾゼミは山荘敷地内でも時々目にする体調6cm以上もある大きなセミ(右)時事ドットコムには . . .

. . . 主に東北北海道地方に生息し、関東では希少な存在。涼しい場所を好み、セレブの住む避暑地の軽井沢などでしか見られないので見つけるのが難しくセミマニアの間では「公家」と呼ばれることもある . . .

 . . . と書かれている。”軽井沢”=”公家”の連想がいまひとつピンとこないが。

2021/07/25

今日の野草

いま庭で目立っている野草は、チダケサシ(Astilbe microphylla)とシモツケソウ(Filipendula multijuga)と . . . 

カワラナデシコ(Dianthus superbus L. var. longicalycinus)。
夏の花畑はピンクの花が多い。



2021/07/23

久しぶりのガマガエル

久しぶりにガマガエル(ニホンヒキガエル Bufo japonicus)と対面した。ずいぶん以前から山荘に住み着いていて夏になると顔を出す。

  • 去年と同じ個体なのだろうか?
  • ガマガエルの寿命は何年ぐらいだろうか?
  • 周辺には小川や水源の全くないのにどこにおたまじゃくしを産んでいるのだろうか?
  • 時には地中1mほどの深さまで凍結する地でどのように越冬しているのだろうか?

 . . . などなど、いろいろと疑問を持たせてくれるガマガエルだ。

バードバスの来客

ふだんはあんなに鳴き声や姿を見聞きするホオジロ(Emberiza cioides)だがこれまで一度も水飲み場に姿を見せないので気になっていた。が、今日初めて2羽で水浴に。バシャバシャと大きな音をたてかなり荒っぽい入浴スタイルだ。


そしてイカル(Eophona personata)も。冬場には時々バードフィーダで見かけるが、この時期はたまに鳴き声を聴くだけで姿を見ることは滅多にない。


水場近くの梢に止まって他の野鳥の水浴を眺めているのがコゲラ(Dendrocopos kizuki 英名:Japanese Pygmy Woodpecker)。時折舞い降りて水面をしげしげと見てはいるがまだ水を飲んだり、水の中に入って水浴びをする姿は見たことがない。臆病者なのか、それともカナヅチなのか?

午後遅めにみえた客。サメビタキ(Muscicapa sibirica)と思うが頻繁に見かける鳥ではないので確信はない。


それにしても水場がこんなにいろいろな野鳥を呼んでくれるとは思いもしなかった。この地域の野鳥はよほど水に不足していたに違いない。

2021/07/21

リンネソウの自生地再訪

ロックガーデンのリンネソウ(Linnaea borealis)がランナー(走出枝)を四方八方に伸ばしてきた。遠く北海道から仕入れた貴重な5株、できることなら少しでも株数を増やしたい。

解説書を読むと、”リネンソウは種子の結実率が低く地下茎で個体群を増やしていくことが多い”とある。

ということは、素人が種子や挿木で増やすのは難しそうで、株分けができるほどに今の株を大きく育てられるかどうかにかかっていそうな気がする。

そこで、リンネソウの生育環境を確認したいと、以前リンネソウを見た湯の丸高原を再度訪れることにした。”花期はもう過ぎたのでは”と一抹の不安を抱いての訪問だったが、案に相違しまだ蕾も残す最高の見ごろのリンネソウに出会うことができた。 (下写真)


リンネソウが生えているのは、ハクサンシャクナゲ(Rhododendron brachycarpum)やコメツガ(Tsuba diversifolia)の樹で囲まれた大岩の上。太陽光は常緑樹で遮られ、遮光レベルは”半日陰”というより”木漏れ日が差し込む”程度。土壌は常時湿っていそうな場所だ。

大石には腐葉土が積り、その腐葉土の上には苔がビッシリと生えている。苔の中でリンネソウと混生しているのはガンコウラン、タカネスギカズラ、クロマメノキなどの灌木類や、ツマトリソウ、イチヤクソウ、マイヅルソウなど草本類の日陰〜半日陰を好む高山植物だった。

2箇所の自生地(下写真)の観察を終えて、なんとなくリネンソウの好む生育環境が体感できたような気がする。ロックガーデンのリンネソウ周辺はかなり手を加えて改善する余地がありそうだ。

2021/07/20

フシグロセンノウ

フシグロセンノウ(Lychnis miqueliana Rohrb.)が開花。これからしばらくは庭のあちこちで咲き出すはずだ。独特の朱色が美しく庭の花形選手の一つ。

2021/07/16

猛暑で大盛況

この1週間、列島の各地にゲリラ豪雨をもたらした梅雨前線が去ったと思ったら一気に夏の猛暑になった。大泉測候所(標高867m)の今日の最高気温は29.8度。

と言うことで今日の野鳥の水飲み場は朝から大盛況。シジュウカラ、コガラ、ヤマガラ、カワラヒワ、メジロ、ジョウビタキ、コゲラ、クロツグミと入れ替わり立ち替わりと水浴客が訪れた。 

そんな水飲み場の様子をベランダから眺めていると野鳥同士の人間(?)模様が垣間見られて飽きない。


最も頻繁に水場を訪れ、そして最も長湯なのがジョウビタキだ。ジョウビタキはほぼ毎日敷地内の草むらで餌を探している。そんな時のジョウビタキはオスとメスが混在して群れているような気がするが、水場で見かけるジョウビタキは、オスかあるいはメス同士だけ(上写真)しか見かけない。ジョウビタキの世界では混浴という風習はないのだろうか。

個体数の最も多いのがシジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラ(右写真)などのカラ類。群れで来て、群れてはしゃぐ姿は幼稚園児のプール遊び風だ。
メジロがそのシジュウカラの群れに加わることもあるが、お互いに素知らぬ振りをしてそれぞれ勝手に水浴びに熱中している。 

ところがその組み合わせがシジュウカラとジョウビタキとなると様子が違ってくる。しばらく相手の動きを注視し、そう悪いヤツではなさそうだと言うことを確認してから混浴をスタートする。

もっと孤高を保っている風なのがクロツグミ。クロツグミが水場に姿を表すのは決まって夕方、他の野鳥の水遊び時間が終わってからだ。(そういえばデンマークに生息するクロツグミの近縁種クロウタドリの声を聞いたのもいつも夕方だったような気がする) 
薄暮の中で時間をかけてゆっくりと水を浴び、満足した様子で南西方向へ飛んでいく。隣地の赤松林のどこかに寝ぐらがあるようだ。

野草のタネ蒔き

庭の野草類は、これまでこぼれ種や地下茎で増える(あるいは減る)ままにしていたが、これからは株分けや蒔種(はしゅ)で欲しい花の株数を増やしてみようと決心した。で、手始めに手をつけたのがクリンソウ、シレネブルガリス、ゲンチアナの3種。

ネットで調べると「クリンソウは、乾燥して茶色くなると発芽しにくくなるのでまだ種子が緑色の時に採取する。また冬の寒さを体験しないと発芽しないので翌年の春まで待たずに種子を採ったらすぐにまくようにする」とある。

”緑色”が萼のことを指しているのか、中の種子のことを言っているのかは今一つ不確かだが、とりあえずその中間的な状態 ”萼にはまだ緑色が残り、種子は茶色になり始めている状態” の種を選んで蒔いた。

シレネブルガリスとゲンチアナは定石通り完熟した種を蒔いた。

2021/07/02

バードバスへの雨水引水工事

雨水タンクを設置するまでの中継ぎ対策として、屋根からの雨水を野鳥の水飲み場へ誘引するための簡易水路工事が今日で一段落した。

幸いこの数日間は雨天の日が多く、それも霧雨、小雨、雨、大雨、豪雨、. . . と降り方が目まぐるしく変わり、屋根からの雨水の落下地点、地上での流れ方、U字溝・トンネル溝の水流、土砂・枯葉の詰まり具合などがつぶさに観察できたのは良かった。
これで水場として最低限の水量は確保できそうなので、本来の雨水タンクプロジェクトは、納得のいく構想が固まるまでしばらくの間先送りにする。

池から溢れる水は、多摩川から拾ってきた玉石の斜面を流れ、岩の周囲に小さな湿地ができるようにした。その湿地域には、ヤマワサビ①、サクラソウ②、ニリンソウ③、アズマイチゲ④、ヤマラッキョウ⑤、クリンソウ⑥など、これまで敷地内のあちこちに散らばっていた水を好む植物を集め、池の大岩には"けと土"で何種類かの苔とイワヒバ⑦を張りつけた。

2021/06/24

一粒の収穫

6月初旬に移植した4株のハスカップ、結構花をつけていたが今日山荘に来てみると熟した果実が1個だけ残っていた。結実したのが1個だけなのか、あるいは他の熟した実は野鳥に食べられてしまったのか?貴重な一粒を食べてみると甘酸っぱく味は悪くない。来シーズンに期待。

2021/06/17

コロナ後の社会 - 中村桂子氏講演

たまたま目にしたYouTubeプログラム、新型コロナウイルス - コロナ後の社会」(主催:日本記者クラブ 講師:中村桂子氏)
38億年の生物の歴史の中でCOVIC-19をどう捉えるのか?マスクだ、手洗いだ、三密だとチマチマとした生活に辟易として身には一服の清涼剤。

(生命誌絵巻  JT生命誌研究館所蔵)

2021/06/12

オトシブミの季節


玄関前の栗の木の下に”落とし文”が散らばっていた。オトシブミ科(亜科?)の昆虫のしわざ。巻き込んだ葉っぱの中に卵を産みつけ、孵化した幼虫はこの葉っぱを食べながら育つ。落とし文は、 ”ホトトギスの落とし文”とか ”ウグイスの落とし文”とも呼ばれる。

そういえば数日前から、夜空を飛びながら鳴くホトトギスの声や、子育てのために平地から山に帰ってきたウグイスの囀りを耳にするようになった。落とし文が見つかる季節と、ホトトギスやウグイスの初音の時期が重なることからこんな表現が生まれたのだろう。

俳句の世界で落とし文は初夏の季語。そして和菓子の世界にも”落とし文”という菓銘の上生菓子(練りきり)がある。季節限定(6月)の伝統和菓子で、葉っぱの葉脈や卵の造形に、日本の四季を表現した菓子職人のこだわりが伺える。

ところが、葉っぱについた白い玉を最近は”雨露”と言い換える老舗和菓子屋も出てきたようだ。”虫の卵”では客に敬遠されるというのがその理由らしい。”ジャポニカ学習帳”症候群と同様の世相を感じる。

2021/06/10

クリンソウの自生地

林道をドライブしていて偶然目に入ったクリンソウ、勾配の急な斜面に見事な群落を作っていた。この春、自生のクリンソウを鑑賞できたのはこれで4箇所目、そのどれもが見事な群落だった。

ネット上には、鹿はアレルゲンを含むクリンソウを食べないとの記述がある。また、奈良県春日山での調査で、”葉は食べるが花は食べない”との観察結果もある。どちらにせよクリンソウは鹿がそう好んで食べる食材でないのは確かなようだ。近年八ヶ岳周辺でクリンソウの自生地を目にするチャンスが増えた背景にはそんな理由があったのだろう。