Botanic Gardenの早朝散歩で目にした高さ5メートルほどもある植栽モニュメント。
荒れ地にドングリを一粒一粒植え続け、南仏プロバンスの地を豊かな森に蘇らせた羊飼いの男の話、"The man who planted trees" がモチーフだ 。(ジャン・ジオノ著、邦訳:“木を植えた男”)
“シンガポールを緑溢れる健康的で住み心地の良い環境にし、投資先として魅力ある都市に!” . . . と、1963年にスタートした "Garden City Singapore"プロジェクト。その一環として“Singapore Garden Festival”が、今年も7月15〜22日に開催される。
今回のメインテーマは“The man who planted trees”。その会場の飾付けとして作られたのがこの“The man . . . ”のモニュメントとのことだ。
市民参加の気運を盛り上げるため、3月25日、400人の市民の手で130,000本の草木を植え付けて作られた。開催当日までこの植物園で養生され、フェスティバル会場のメインモニュメントとして使用されるらしい。
管理・統制的な色合いの濃い政治体制に一部批判的な声がなくもないが、長期的な視点で将来の国の姿を描き、それに向かって一丸となって進むシンガポールの姿は見事でもある。
蛇足:「木を植えた男」は、大人が読んでも楽しめるお薦めの絵本。ドキュメンタリー風なストリー展開は実話ではと思わせるがフィクションの物語。アニメーション映画は'87年アカデミー短編映画賞を受賞。