先日の
入笠山でのスノーシューハイクの後で読み返した中西悟堂の随筆「入笠山の探鳥」。
改めてプロフィールを調べていて、深大寺に石像があることを知り早速今日の午後訪ねた。
像は参拝客はめったに足を運ばない境内の北端、開山堂の陰で見つかった。周辺は、コナラ、クヌギ、シデ、ホオノキなどの高木がそびえ、林床には
ハケの水が流れる雑木の自然林。野鳥家中西悟堂に相応しいバードサンクチュアリーのど真ん中だ。
金沢生まれの中西悟堂は、生後間もなく両親を亡くし、僧籍にあった伯父に育てられ、神代村(現、調布市)の
祇園寺で幼少期を過ごしたとのこと。明治44年、16歳の時に深大寺で得度し“悟堂”の法名を得たという。
中西悟堂が「
日本野鳥の会」の創始者であることは知っており、その随筆も何点かは読んでいた。でも調布と縁の深い人であったことはこれまで全く知らなかった。
ちなみに、“野鳥”、“探鳥会”などは中西悟堂の造語とのこと。そして現在の日本野鳥の会会長は
八ヶ岳倶楽部(北杜市大泉)の柳生博氏。