2011/02/03

入笠山スノーシューハイキング


八ヶ岳自然クラブ恒例のスノーシューハイキングへ。フィールドは、南アルプス最北端の入笠山(標高1955m)。(去年は北 八ヶ岳の縞枯山) ハイシーズンには、スズラン、クリンソウなどの見物客で賑わう入笠湿原も今日は雪の中で、参加者25名の長いトレイルが場違いなほどに静寂な世界だった。

ハイキング途中で出会った6羽のキレンジャク。入笠山は中西悟堂も度々探鳥会に訪れた山。随筆「入笠山の探鳥」(昭和16年6月)には36種類の野鳥を確認したと記されている。もちろん冬鳥のキレンジャクはこの中には含まれていなかったが。
雪上には動物の足跡も。帰宅して図鑑(アニマル・ウォッチング—日本の野生動物)で調べたら、指型の形状、サイズ、ジグザグな歩行などから、タヌキかキツネの足跡であることはまず間違いなさそうだ。爪痕の形から「タヌキではなくキツネ。」と判定したが100%の確信はない。

終日雲一つない快晴でほぼ無風状態。そして、これまでの寒さがウソのような暖かい一日。乾燥した大気はクリスタルクリアで、槍・穂高・乗鞍はもちろん、遠くには黒部の劔岳、白山連峰まで目視できる、言葉通りの360度のパノラマが山頂から眺望できた。