アオハダは近くの山林で自生のものをよく見かけるので、山荘の庭も生育環境としては大丈夫なはずだ。
まずは苗木の選定。もちろん実を付ける雌木であることは必須条件だが、. . .
- 主(あるじ)の余命年数を考えると、できるだけ大きい木が欲しい。
- かと言って、植栽まで職人にまかせるのでは情けない。
- 樹形は一本立ちが良いか、株立にするか?
もう12月に入っているので、今展示されている商品に「売約済」の札が掛かるのは来春早々まではないだろうと、2011年は予備調査だけで作業は終了。
年が明け、そろそろ植え時だろうからと、植栽予定場所の穴掘り作業に着手したのが4月1日。
ところがスコップの刃が全くたたない。ツルハシで掘って見ると地中にはまだ20cm前後の厚さで硬い凍土が残っている。で、作業は一時中断。
4月4日、最終的にJマート長坂店での購入を決定。この株は、去年の秋に赤い実をたくさん付けていたのを確認している。
幹の太さに比べて価格が随分と安いのが気になる。店員さんに尋ねると「多分仕入れ値が安かったせいでしょう」と十分納得できる回答ではなかったがともあれこの苗木を予約した。地上高3メートルの株立苗木で価格は28,000円。(ほぼ同じくらいの他の株は98,000円)
4月21日、店の商品持ち帰り用トラックを借りて運搬。
トラックへの積込みは店の男衆3人が手伝ってくれて難なくこなしたが、いざ山荘に持ち帰ると人手は自分一人。
廃材を利用してトラックの荷台からスロープを作り、その上をゆっくり転がしなが下ろす。これだけで疲労困憊しこの日の作業は打ち止めにした。
4月22日、昨晩東京から到着した猫の手を借りながら、庭に板を敷いてレールを作り、その上を滑らせながら引っ張って現場まで運搬。
幸い敷地の下り傾斜に沿っての移動だけだったので今回はなんとかこなせたが、自分で植付けができる苗木の大きさはこれが限界ということを十分に認識させられた。
これで2年越しのアオハダ植栽プロジェクトは一見落着。後は、春には小さな白い花にミツバチが群れ、秋には真っ赤な実をたわわにつける姿を待つだけだ。
(上の赤実を付けたアオハダの写真は昨年10月下旬に撮影したもの)