2012/04/10

花見三昧


ミツバチのいない山荘への足が遠のき、今年の春は東京で過ごす日が多く、いつになく近所での花見を楽しんだ。

東郷寺の枝垂れ桜に始まり、神代植物公園や野川公園の桜、多磨霊園や味スタ周辺の桜並木、そしてフィナーレの今夜は野川の夜桜見物。

樹種が豊富な神代植物公園の桜(上写真)も見事だが、野川沿いの桜のライトアップは圧巻だ。地元の撮影照明会社アークシステム社により毎年行なわれている地域サービス。
土手の650mに渡ってセットする数百台の撮影用照明器具は、雨天の野外では使用できない。だから、空模様と桜の開花状況を見ながら、実施日時は毎年間際になってから決められる。

当日は社員技術者総出で、映画撮影で培われた高度なライティング技術を駆使して、ダイナミックで幻想的な夜桜の姿を浮かび上がらせてくれる。


このイベントの発端は、アークシステム社社員が、事務所前の一本の桜をライトアップして開いた社内花見会。それを見た近隣住民からの要望を受け公開行事になり、その後次第に規模が大きくなり、今では市内外からの見物客で溢れ、二本の橋にはさまれた南北の土手を“立ち止まらないで下さーい”の連呼を受けながら一巡するコースが設定されるまでになった。

東洋のハリウッド”に住む恩恵と、アークシステム社の善意に感謝した一晩。そういえば、アークシステム社社屋の外壁には、毎年クリスマスシーズンにセンスの良いイルミネーションが飾られる。でも、こちらはまだ人混みができるほどまでには知られてはいない。