2008/08/31

八ヶ岳北杜国際音楽祭フィナーレ


“水”の統一デーマで催された今年の八ヶ岳北杜国際音楽祭。最終日は小淵沢にあるアルソア野外劇場での演奏会だった。
黄昏れゆく赤松林をバックに聴くモーツアルト弦楽四重奏第17番「狩り」の美しいメロディーは感動的。夜陰の冷気を感じながらの林間クラシックはサントリーホールの演奏会やCDプレヤーとはまた一味違う良さがあった。

第二部はバイオリン、チェロ、ビオラに加え、馬頭琴、中国琵琶、大三弦、尺八、21弦琴、太鼓・鼓などの打楽器、 . . . とオールキャストでの協演。曲目は全てこの音楽祭のために新たに作曲された初演物とのこと。
“音楽による東西の交流”というこの音楽祭の趣旨を踏まえたフィナーレ企画としてその志は感じるが曲や演奏自体はやや混然とした感じ。“音楽”としてはやや期待はずれ、というのが正直な感想だった。

次回の統一テーマは“シルクロード”を予定しているとのこと。来年の夏まで楽しみに待つことにしよう。