2012/10/05

山葡萄ワイン造り① 〜 仕込み


ノルマンディーの柳絮氏に再度背中を押され、ヤマブドウのワイン作りに初めて挑戦することにした。

6日ほど前にジャム用を採取した時に比べ、ヤマブドウの果実は熟れが随分と進み、蔦を引っ張ると実がポトポト落ちてくる。もう数日もすると、房ごとボトリと落ちる段階まで進みそうな状態だ。(注)
採ってきたブドウを . . .
  • 房ごとサッと水洗いし、
  • タンニンを含む茎の一部を残しながらブドウの粒を房からバラす。
  • ポテトマッシャーで果粒を押し潰し、
  • 砂糖とワイン酵母を加えてよくかき混ぜる。
夜はかなり冷えるようになったので遠赤外線ストーブを横においてのベランダ作業。たったこれだけの量の仕込み作業だが、全てが終えた時には時計の針は夜中の11時半を回っていた。

でも、これもまた“スローフード”の楽しみの一つ、と自分に言い聞かせながらウィスキーの水割り片手の一人夜なべ仕事。その瓶詰が一晩経た今朝は下写真のように短枝、果皮、種が浮き上がり、果汁部分と分離し始めている。

後は数日以内に醗酵が始まり、数ヶ月後にはなんとかワインらしいものができてくれるのを祈るだけ。ワインボトルで3本ができてくれれば、そのうち一本は樹木オーナー(=ヤマブドウが生えている土地の地主さん)へ、二本は来客にチョッピリなめさせる程度の接待用に我家に保存、と既に用途は決まっている。


備考:
  ー 房状態でのブドウ重量 = 4.20kg
  ー 洗浄後のブドウ粒(含む短枝)の重量 = 3.54kg
  ー 加えた砂糖 = 三井製糖上白糖、0.50kg *アルコール度を上げるためやや多めにした
  ー ワイン酵母 = フランス Red Star社製 "Pasteur Red"、5g入り一袋
  ー ブドウ汁総重量 = 4.04kg
  ー 果実酒瓶 = 石塚硝子製、アデリア10号瓶(8L入り)、瓶重重さ2.60kg

注記:
房ごとボトリと落ちるようになるまでに成熟したブドウを使ったほうが美味しいワインができる、という解説もあるが、これは来シーズンの課題とする。