ミツバチと花粉にまつわる記事がニューズウィークに。
(Newsweek Aug 3, 2009号)
フランスの田園地帯で作られるハチミツは、通常20種類くらいの花粉を含んでいる。ところが、パリ市内や郊外で集蜜したハチミツには最大250種類もの植物の花粉が含まれていた。
フランス国内に自生していない赤道付近の植物や、アフリカに分布するバオバブの木の花、時には大麻の花粉まで見つかることもあるそうだ。
移民の多いフランス、その多くの人達がパリ郊外で暮らしている。そんな人々により、色々な植物が正規のルート、あるいは密輸品として国境を越えて入ってきたのだろう。ハチミツに含まれる花粉の多様性は、人種や文化がモザイク状に混在するパリの人間社会を写す万華鏡、というのが養蜂家オリビエ・ダルネ氏の見解。
ミツバチ達も、パリ社会の変転に呼応して変化している様子が伺えて興味深い。
(写真は電子顕微鏡で見た花粉)