「樹氷ではなく雨氷のようです」. . . 先のメールへの訂正がOS氏から。
“雨氷”という言葉に興味を引かれ調べてみると、樹木に氷がつく現象は、その生成条件(気温、風、水分、など)や姿形から、色々と違った呼び名があるようだ。
結構説明がややこしく、「ウィキペディア」 →「気象庁着氷現象分類」 →「八ヶ岳の自然」(信濃毎日新聞社刊) →「大辞林」と調べ進んでやっとできたのが下の私流まとめ。
念のため、それぞれの典型的な姿の写真も上に並べてみた。
霧氷:以下の樹霜、樹氷、粗氷の総称。
- 樹霜:空気中の水蒸気が凍りついたもの。木の先端まで付着し、結晶は雪の構造に近い。
- 樹氷:(水蒸気より小粒の)霧粒が凍りつき元の樹形が判らないくらいまでになる。一見、雪がついているように見えるが、よく見ると筋状の結晶構造の氷。粗氷より気温が低く風が比較的強い時に発生する。
- 粗氷:樹氷と比べ透明度の高い霧粒の氷結。表面は滑らかで結晶構造は見られない。風があると風上に向かって大きく成長する。
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小難しく考えないで「樹に氷がついたら“樹氷”」。日常生活では、これ一つで用を足すのが無難、というのが今回の “労多くして”の結論。
「橋幸 夫の“霧氷”は、樹霜、樹氷、粗氷のどれを歌ったものだろうか?」という疑問も湧いたが、これ以上深入りするのは止めにした。