2009/01/10

土光敏夫氏とメザシ


いい番組だった。
10:05〜11:25放映の「NHKアーカイブス特集」。松下幸之助、土光敏夫、緒方貞子の三氏へのインタビュー。
  • オイルショック後の政治の役割を述べる松下幸之助氏。(1975年放送)
  • 行政改革に85歳の公憤を燃やす土光敏夫氏。(1982年 ” )
  • 自分の信念に従って決断を下す緒方貞子国連難民高等弁務官。(2001年 ” )
土光経団連会長を団長に、北欧輸入促進ミッションが派遣されたのはまだ自分が30歳を少し越えた頃のこと。日本の外貨独り占めの経済行動が世界中から非難されていた時代に、北欧からの輸入を増やすことが目的の旅だった。

そのミッションで、裏方として土光氏に同行し、早朝から早晩(土光氏は朝早くから活動し、夜は早い時間に就寝する人だった)、その立ち居振る舞いや言動に感銘を受けた身には、その視察旅行の思い出をオーバーラップさせながら番組に見入っていた。

三氏の口から語られる深くて重い言葉。昨日と一昨日、国会予算委員会TV中継で聞かされた駄辯・詭弁の羅列との落差大きい。

蛇足:
かって、NHKの番組中で放映された、メザシのおかずで夕食をとる土光氏夫妻。このテレビ映像で、「土光敏夫→メザシ→質素な生活」というイメージがすっかり定着したが、土光夫妻がいつもメザシを食べていたわけではない。