2009/01/17

あれからもう14年

薪材伐採作業へ向かおうと、早朝、車のエンジンをかけた直後にラジオから聞こえてきたチャイムの音。神戸の東遊園地で行われている阪神淡路大地震追悼イベントの黙祷の予鈴だった。

あの日、地震のことを知ったのは海外出張に向かう成田空港の出発ロビー。「火災が発生している模様です。煙が立ち上っています」というTVニュースが、その後、6000人を超す死者を出す大惨事の始まりとは露だに思わなかった。

デンマークに着いてホテルのTVが伝える死者の数が日ごとに増えていく。英語ニュースではもどかしく、仕事が終わると、当時、コペンハーゲンで唯一日本語の新聞を置いているホテルへ毎日読みに行ったことを思い出す。

神戸へ転勤したのはその半年後。まだ、空地や公園に瓦礫の山や仮設住宅は見られたが、街は既に片付けられ、神戸事務所の人達も震災時のことを “想い出” 話風に語り始めた頃だった。あれからもう14年が経った。

注記:
写真は、国土交通省「写真で見る阪神淡路大震災」から拝借。空港のテレビで見た煙は、細い煙が1〜2本立ち上っているだけだった。あれは、火が出た直後の光景だったのだろう。