2010/08/22

"新"秋の七草 シュウカイドウ

逃去騒動でバタバタしている間にシュウカイドウが開花。

花の姿はまことに貧相だが、咲いてくれただけで良しとしよう。確か去年は花芽が一つも出なかったように記憶する。
庭に一株しかない我家の希少野草の一つ。

昭和10年、東京日々新聞が行った「“新”秋の七草」選考で、永井荷風の強い推薦でシュウカイドウも“新秋の七草”の仲間入りしたと言われている。

新秋の七草の7種のコスモス、オシロイバナ、ヒガンバナ、ハゲイトウ、アカノマンマ、キクはなんとなく分かるが、シュウカイドウと聞いて自分には秋の景色が浮かんで来ない。

追記:08/23
なぜ永井荷風がシュウカイドウを推挙したのか、その理由を知りたいと調べていたら、
広 島工業大学環境学部 中野武登教授による記述が目に止まった。
永井荷風は、この花をこよなく愛し、自宅の庭にシュウカイドウを栽培しており、その庵(いおり)の名前を、シュウカイドウの別名である“断腸花(だんちょうか)”からとり、“断腸亭”と名づけていたほどです。