12時45分、5/18捕獲したTBH簡易観察巣箱群の2次分蜂群が逃去。巣箱を出て一度も蜂球を作ることなく、ほぼ一直線で新居へ移動した。
刎音を頼りに林の中を追いかけて行くと、新しい住まいは巣箱から直線距離で南へ200m離れた木造別荘。その軒天にキツツキが開けた空洞の中へ入って行った。(写真右)
まったく同じような逃去を5月20日にも経験している。その時は北西約300mの別荘。(写真左)
どちらの事件も . . .
- 新しい巣場所として選んだのは建物の軒天の空間
- 巣門はキツツキが開けた穴
- 巣箱を出てから蜂球を作ることなくまっすぐに新居へ飛翔
特に気にかかるのが、巣箱を抜け出てから “一度も蜂球を形成しなかった”こと。分蜂や逃去の際;
- 抜け出た巣箱の近くで蜂球を作って一休みする。
- 探索蜂グループが事前に見つけていた複数の入居先候補物件を順番に回って比較評価する。
- 探索蜂グループが蜂球に帰って最終決定を仲間に知らせる。
- 蜂球で待機していた全員が、蜂球を解いて新住居に向かって一斉に飛び立つ。
興味ある疑問は2点:
- この入居先は分蜂用として見つけていた候補物件の一つを転用したのだろうか?それとも強制的に巣箱に入れられた後、“逃去”用として新たに探し当てた物件?逃去を決行してからそれだけの時間的余裕があったとも思えないのだが。
- 蜂球形成のなかった今回のケースで、移転先をいつの時点で仲間に知らせたのだろうか?既に昨夜(or 今日の早朝)、巣箱の中で全員に通知していたのか?それとも、事前の通知はなしに、リーダーが飛翔を誘導しながら転居先へ向かったのか?
+ + + + +
5月20日の逃去群は今日も例の軒天で快適そうに暮らしている。預託放牧ならぬ預託養蜂をしているつもりで今日の逃去群と共に今後も観察していくことにする。
ちなみにこの2つのケース、この付近で自然巣分蜂群を捕獲するための待受巣箱の形状や設置場所のヒントを示しているようにも思えて来るのだが(?)