2021/10/03

ハガキ(葉書)の木

今日、神代植物公園の散策で見たタラヨウ、手の届く高さの葉っぱの裏側を見ると落書き風の書込みが結構ある。

この葉っぱの裏を尖ったものでなぞると、傷跡が変色していつまでも残るのでメモ用紙として使える。宛名を書き、切手を貼れば郵便局でハガキとして受け付けてもくれる。タラヨウが別名”ハガキの木”とも呼ばれる由縁だ。


夜のNHK「青天を衝け(第29回)」は、奇しくも日本に郵便制度が誕生した時の物語。”郵便”、”切手” などの名称もその時生まれたらしい。

番組中でタラヨウのことにも触れるのではと期待したが残念ながらそんな場面はなかった。(写真はNHKアーカイブから)

1997年、当時の郵政省が環境基本計画の一環としてタラヨウを郵便局のシンボルツリーと定め、庁舎敷地にタラヨウを植樹することを推奨した。このことでタラヨウの木と郵便ハガキの間柄が一気に世間に認知されることになり、”タラヨウ=葉書”の認識が普及定着したようだ。

タラヨウには、ハガキと結びつくずっとずっと以前、紀元前5世紀のお釈迦様の時代から仏教教典との深くて長い結びつきがあったらしい。タラヨウの巨木・古木が全て寺院の境内にあり、郵便局敷地内のはまだほんの若木だという事実の背景にはそんな事情があったことを私はこれまで知らなかった。(参考資料:「禅の視点 -life- 」)


神代植物公園のミツバチ

秋の陽光に誘われ近くの神代植物公園を散策。萩園はややピークを過ぎ、バラ園は秋バラの開花がやっと始まったところ。ハギ園やバラ園では、花粉集めのミツバチが忙しく飛び回っていたが、見かける蜂はいつものようにセイヨウミツバチだけ。

マルバハギ:
神代植物公園のハギ園にはいろんな種類のハギが植え込まれているが、今日ミツバチが群れていたのはマルバハギの花だけだった。今日がたまたまそうだったのか?あるいは、マルバハギが特にミツバチに好まれるのか?


薔薇の花:
何百種類もあるバラの中でもミツバチが好むのは単衣か半八重の品種だけで、八重系のバラでみかけることはまずない、ということはこれまでの観察で分かっている。今日もミツバチが訪れていたのは半八重のワイルドファイアーだけ。

ギンナン拾い

あちこちで、地上に散らばった銀杏が目につくようになった。そこで今日は近くの公園で散歩がてらの銀杏拾い。銀杏といえば茶碗蒸しだが、我が家ではもっぱら煎り銀杏にしてお茶請けや晩酌の酒の肴で楽しむことにしている。

都心では銀杏をつける雌木の街路樹はすっかり減ったが、旬を楽しむ程度の量であれば、公園や大学敷地などに残された雌木の下で手軽に拾うことができる。