2011/11/30

続 ショクダイオオコンニャク


今日の神代植物公園のショクダイオオコンニャク(12:56撮影)
外形から見る限り昨日から大きな変化は見られない。

去年の小石川植物園の開花時には、入場制限で園内に入れない人も出たほどのにぎわいだったらしい。今日時点では神代植物公園の見物人はまだそう多くない。


でも、TVや雑誌・新聞などのマスメディアの取材クルーが姿を見せ始めるようになってきたので、次の週末くらいからは混雑が始まるのかも知れない。

2011/11/29

ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)

神代植物公園のショクダイオオコンニャクが今年は花を開きそうだと聞き、今日早速様子を見に行った。

花序付属体がちょっぴり頭を出し、仏炎苞の先端が少し色づき始めている。去年開花したフラワーパークかごしまの記録写真から推測すると、後1週間もすると満開になりそうな気配だ。


インドネシヤのスマトラ島だけに自生する希少植物。7年に一度、それも2日間だけ咲くと言われる世界最大の花で別名 スマトラオオコンニャク。これまで日本で開花したのは7例しかないらしい。

花の形は、以前八ヶ岳ジャーナルで報じられた大泉町谷戸の岡野さん宅で数年前に咲いたコンニャクの花にそっくりのようだ。
(写真左のスマトラオオコンニャクの花はウィキペディア、右のコンニャクの花は八ヶ岳ジャーナルから借用)

無事開花すれば神代植物園ではもちろん初めての出来事。今回を逃すと次のチャンスは7年後になる。それも再び咲くだろうと仮定しての話だ。
ということで、今週末の八ヶ岳への移動は延期し、明日からは毎日神代植物公園 へ足を運び、オオコンニャクの開花を追っかけることにした。

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毎年、鮮やかな黄葉・紅葉になる園内のユリノキやモミジバフウの色づきが、今年はいまひとつ良くない。9月の台風15号の大雨や強風で傷つけられた上、11月の気温が平年より高く日照時間も少なかったせい、とその原因を解説する人もいる。


2011/11/24

柿と雪の甲斐駒

採り残された渋柿と、うっすらと雪化粧をした甲斐駒ヶ岳。何度も撮影しているがついシャッターを切りたくなる光景。

毎回柿と甲斐駒だけのワンパターンでもと、今回は通りがかったおばあさんにモデルとして加わってもらった。

2011/11/22

フクロウ巣箱のリフォーム

昨日、今日の2日間は終日フクロウ巣箱の補修作業に費やした。設置場所探しに続く、フクロウ繁殖期に向けた準備活動の一環。(八ヶ岳自然クラブ・フクロウグループの活動)
  • 固定ロープや添木の痛み具合のチェックや巣材の入れ換え

  • フクロウが下見に訪れたことを示すタッチパネルの付け変え

  • 空家中に他の小動物や野鳥(ときにはスズメバチも)に利用された巣箱内の清掃

  • 母鳥やヒナが巣箱内にいるかどうかを識別するためのスリット窓や反射ミラーの調整
. . . 等々、点検が必要な作業は結構ある。

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ここ数年、せっかく営巣を始めたフクロウ巣箱が小動物に襲われる事件が絶えない。

巣箱内に残された毛や、巣箱近くで見つかる糞などから判断すると、容疑者はテンかハクビシンとにらんでいるが、まだ現行犯逮捕をした事例がないので断定はできない。一部の巣箱にはセンサーカメラを設置する予定なので、今年は犯人を特定できるかも知れない。

そんな侵入者を遠ざけるため、去年はウルフ・ピーを導入したが万全とはいかなかった。そこで、今年からは有刺鉄板も取り付けてみることにした。

今期一番の冷え込み

寒暖計が記録した今朝の最低気温は氷点下1.1度(6時40分。芝生のあちこちに20cm近い霜柱が立った。


霧氷なのか雪なのか、八ヶ岳山頂もうっすらと白くなっていた。

2011/11/21

巣箱色々


八ヶ岳南麓にフクロウ巣箱を設置して回った時に見かけた巣箱。上写真はヤマネの巣箱、下写真はミツバチ分蜂群待ち受け巣箱。

2011/11/16

空師見習い

敷地の南方向から大木の倒れる音が聞こえてきた。プロの技術を見習おうと駆けつけて見るとカラマツ林の伐採中だった。
仕事人は近所に住むHY氏。これまでも時々木に登っている姿を見かけたことがある。
弟子入りをお願いすると、「私は木登りが得意なだけでプロの空師ではない。 . . . 左膝が曲がらない身障者なので腕の力で登る変則技」とのこと。

まずプロの道具から学ぼうとその装備をチェックすると、普通の作業ズボンに、普通のジャンパーのユニクロスタイル。足元はスニカー履きで安全ベルトも着けていない。そんな出で立ちで、20m以上はありそうな高木を猿のようにスルスルと上り下りする。
プロ仕様の装備で身を固めながら、途中でギブアップした箱根の健常者 WS氏とはえらい違いだ。

「ここからの南アルプスの景色は抜群だよ。登ってくる?」との誘いには(軽い高所恐怖症の自分は)辞退し、せめて地上で切り倒す手伝いだけでもと、久しぶりに我が家のハスクバーナを持ち出してその切れ味を確かめた。

2011/11/15

ミツバチ防寒シェルター

まだ紅葉シーズンは完全に終わってはいないが、天気予報では冬将軍の到来が近いらしい。今日はミツバチ巣箱を防寒シェルターで覆い冬籠り体制に。

防寒シェルターを付けるのは、薄板で作られた重箱式やLA式巣箱。去年試験的に防寒なしで冬を越した丸太式巣箱の2群はこの冬もそのままでいくことにする。

2011/11/14

フクロウシーズンへの準備作業

来春のフクロウ繁殖期に向けた準備作業がスタート。

去年と同じ営巣場所を利用する習性のフクロウには、巣箱は同一場所にかけっ放しにするのが原則だが、全く利用されない巣箱は時折その設置場所を変更する。

フクロウが好みそうな新しい巣箱設置場所を、親鳥の目線とヒナの気持ちを感じながら森の中を歩き回る。

今回見つけた候補場所は、人の出入りがほとんどないカラマツと雑木の混合林。(ビニール紐を結んだカラマツの木)。

巣箱前方には親鳥の飛翔経路に十分な開けた空間があり、餌場になりそうな草地やブッシュもそう遠くはない。
観察用の場所の確保も設置場所選定の重要な要素になる。
  • 営巣場所を物色中の親鳥夫婦に、人間の気配をあまり感じさせるようではこの場所を選んでくれないだろう。
  • 観察で抱卵中の親鳥を不用意に驚かすと、途中で抱卵を放棄してしまうかもしれない。
  • ヒナが孵った後も近くの梢で見張っている母鳥に、度々現れる人間の姿で不安を感じさせるようでは困る。

50mほど離れた位置のカラマツ大木の陰が観察ポイントになりそうだ。(赤印)
身を隠すには十分な太さがあり、巣箱方向からもそう目立たない。
巣箱と観察ポイントを結ぶ直線上には、春の芽吹きの後でも視野を遮りそうな木々は生えていない。

距離的にも、目視観察ならフィールドスコープで十分いける。観察ポイントからコンデジで撮影してみたがデジタルズームも使えばなんとか撮影できそう。南西向き斜面なので、シャッターチャンスは午後〜夕方になるだろう。

車道を外れてから、鹿の造ったケモノ道に沿って歩けば観察ポイントに到達できるのも好都合だ。雪が積もった朝には、まず鹿達が踏み固めて経路を作ってくれるだろう。

ここまでの作業が終わると、. . .

近くの梢で巣箱を見守る親鳥の姿や、. . .
ヒナに餌を運ぶ母親の姿が瞼に浮かんでくる。






でも、これは幻影。フクロウが本当にここに営巣してくれるかどうかはまだ分からない。ミツバチ分蜂群の待受け巣箱を設置する時と同様、このドキドキ感もフクロウウォッチングの楽しみの一つ。

注記:フクロウの写真の全ては昨シーズン(2011年5月〜6月)に撮影したもの。

2011/11/13

ガンバレ!蜂ガール

11/11放送のNHKゆうどきネットワークによると、都会に近い漁師町が今「釣りガール」で賑わっているそうだ。山ガールに続く釣りガールの出現。元気の良いガールズ・ジャパンは、その活動領域を次々と広げている。

(注) 左の山ガール写真はshoes-dannaの、右の釣りガールは流行ファッション情報から。

ガールズ・ブームのキーの一つがファッショナブルなウェア。そこで、「蜂ガール」の状況はどうなっているのだろうかと、日本の先端を走っているに違いない銀座ミツバチプロジェクトに集まる女性達の写真をチェックして見たがまだその気配は見えない。

ネットで調べてみると、海外では多少の動きがあるようだが、まだ山ガールや釣りガールほど、多くのガールズを魅了するファッションまでには進化してはいないようだ。


ガールズ以上に最近品揃えが増えてきているのがキッズ・ファッション。欧米での趣味の養蜂が、ファミリー型ホビーとして広まっていることを反映しているのだろう。

2011/11/12

ムラサキシキブ


ムラサキシキブの実があまりに綺麗なので、このまま落下させてしまうのはもったいないと、一枝を折ってしばらく窓辺に飾ることにした。

紫色の果実の美しさから園芸用の栽培種もあるようだが、これは正真正銘の野生種のムラサキシキブ(Callicarpa japonica)。落葉後の紫色の果実の美しさから平安時代の才媛、紫式部をイメージしての命名と言われている。幹が堅く丈夫な木質から別名カマタタズ(鎌立たず)。道具の柄、箸、杖などに利用されたそうだ。

2011/11/11

ホワイトハウスのミツバチ

ミシェル大統領夫人がホワイトハウスでミツバチの飼育を始めるとの報道があったのは2年前のこと。

その後どうなったのだろうと気になっていたが、数日前、アトランタに住むLinda婦人のブログにホワイトハウスのミツバチ巣箱の写真が掲載された。ワシントンまで出向いて撮影したらしい。

写真から察すると、主(あるじ)の苦戦にもかかわらず、ミツバチ達はホワイトハウスでの恵まれた生活を満喫しているようだ。それにしても、ミツバチ巣箱を見学者ゲートに対峙するような中庭に置いているところがいかにもアメリカ流。
ホワイトハウスの思惑どおり、存分にPR効果を発揮していることは、グーグル画像検索を「beehive "white house"」のキーワードをかけると65,500件のヒットがあることからも伺える。

趣味の養蜂家リンダ婦人の"Linda's Bees" は、女性の視点からのホビー養蜂家の取り組みを感じる読んで楽しいブログ。数年前から愛読している。

2011/11/10

10日ほど留守にした山荘は . . .

玄関前は落ち葉で埋まり . . .
白樺はすっかり丸坊主。
カエデ、コナラ、カラマツ、ダンコウバイの黄葉、紅葉も残りわずかになり . . .
椎茸は少々大きくなり過ぎていた。








留守中の最低気温は 2.4度(11/9 06:07)。

2011/11/04

「元」松茸会

今夜は “元”松茸会。

長い付き合いの仲間が集まって、思う存分松茸を味わおうとの企画でスタートしたが、松茸価格の高騰や、入荷の不確実さなどの影響もあって、名称は「松茸会 → キノコ会 → 秋の味覚会」へと変遷を重ねてきた会合。

秋の味覚会にふさわしく、今夜のメニューも、銀杏、秋鯖、里芋、秋茄子、秋刀魚、秋鮭、. . . と秋一色の食材。
その中で、お椀は「松茸の土瓶蒸し」、焼物の朴葉焼きには「細切り松茸入り」と、時折マツタケも顔を見せるのは、「秋の味覚会」に衣替えしても、この会の縁起由来はなんとか守ろうとする幹事長の苦心の采配だろう。

約3時間に及んだ夕食会では、TPP問題を皮きりに、
原発是非論、物作り日本の行く末、はたまた子供に残す墓地のありようまでカバーした談論風発。山荘の一人暮らしでは滅多に使用することのない「左脳」を存分に刺激された一夜になった。

2011/11/03

ワシタカ10年

“ワシタカ10年”という言葉があるそうだ。

10年以上の経験を経て、やっと上空を駆け抜けるワシやタカの種別が見分けられるようになるとの意。

数日前の「ノスリ騒動」で俄然ワシタカウォッチングへのファイトが湧き、先日神田古本まつりに出向いた折に数冊の鷲鷹関連の雑誌や図鑑を買い求めた。

その中の一冊にあったワシタカ識別クイズ。このモノトーンの鳥影から種を同定する、というのが問題だが、これを見ていると確かに10年はかかりそうだと納得できる。*(注)

と言っても、自分がそこまでのワシタカ通を目指しているわけではない。天女山牧場や飯盛山の散策で時折見かける上空を飛翔する大型鳥類が識別できるようになりたい、というのが当面の目標だ。

(注)「タカの渡りを楽しむ本」久野公啓著、文一総合出版  左写真は同書p106〜109を撮影転写したもの。

2011/11/01

冬の桜


今日の神代植物公園で見た冬の桜三種。

花びらが八重の「子福桜」、一重の「冬桜」、その中間の「十月桜」と、サクラ識別図鑑のように並んで咲いているのは植物公園ならではのこと。

秋〜冬に開花するこれらの桜をまとめて「冬桜」、まだ寒さの残る冬〜春に咲き出す大寒桜、河津桜などを「寒桜」と呼んで区別することもあるようだ。