八ヶ岳自然クラブのフクロウ巣箱点検清掃作業2日目。
朝、山荘を出る時に舞っていた雪もほどなく止み、後半は秋晴れの青空に変わったので助かった。軽労働とはいえ、雪がチラついたり、寒風が吹すさぶ中での作業は結構辛い。
だったらもっと早く暖かい時期に済ませてしまえば、という声も聞こえてきそうだがそうもいかない理由があるのだ。
フクロウが営巣しなかった空巣箱には、フクロウに代わってスズメバチがよく棲みついて巣をかける。そんなスズメバチがいなくなってからでないと作業はできない。今回も、標高1000m以上の場所の巣箱ではスズメバチの姿はなかったが、標高600mの低地の巣箱ではまだ活発で作業を延期せざるを得なかった。
またあまり早い時期に清掃をすると、フクロウ夫婦が訪れる前に他の小動物が入り込み巣箱を汚してしまう。去年の点検で見つかった
タヌキの頭があるような巣箱では、せっかく下見に来てくれたフクロウ夫婦が住みついてくれるはずはない。だから掃除をするのは来客が見える直前が好ましい。
そんな両方の事情を睨みながら判断すると、空模様によっては、雪がチラつき、風が吹くと寒さで手がかじかむような時期が八ヶ岳南麓での最適な作業タイミングになる。12月に入ると、気の早いフクロウ夫婦の展示場廻りが始まる。