欧米でのミードブームを受け、日本でも国産ミードの製造が始まり、ミード専門店もオープンするようになった。かっての日本の“手前味噌”や“ドブロク”のように、ミード文化の真髄は自家醸造・自家消費にあるようだ。そこで、この秋は山葡萄ワインに続いてミード造りも体験してみることにした。
Amazonから取り寄せたミード造りの手引書 “The Compleat Meadmaker” には、ハーブ、スパイス、果実などを加えた様々なミードの作り方が解説されているが、初体験の今回は、蜂蜜200gを500gの水で薄め2gの白ワイン用イーストを加えただけのごくシンプルなレシピにした。
ミードの味はハチミツの品質に大きく依存するらしい。2012年と2013年採蜜の味の異なる二種類のハチミツをベースに仕込んだ。発酵ボトルは、わが家の定番果実酒瓶、スウェーデンAbsolut Vodka瓶。
発酵の勢いはヤマブドウよりはるかに活発。仕込み1時間後には小さな泡がプツプツと液面ではじけ始め、3時間もするとその泡が液面全体を覆った。ほどなく泡は大粒に変わりブクブクと瓶の中で踊りだした。
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一週間発酵を続けたミードは透明感が増し琥珀色の美しい色合いになってきた。ただ、味に馴れていないせいもあってかあまり美味しいとは感じない。これから山荘を訪れる客人に供して率直な意見を聞いてみよう。市販のミードとの味の比較もしてみたい。