2020/11/20

リンゴンベリー


ロックガーデンに、最初に植え込む草木としてコケモモ(英名 リンゴンベリー)を選んだのは、リンゴンベリージャムへの特別な思いがあったからだ。

日本でコケモモを見ようとすると高い山へ登らなければならないが、昔住んだことのある北欧でコケモモ(Vaccinium vitis-idaea 英語名:'lingonberry' or 'cowberry')は夕食後の森への散策で出会うごくありふれた野生のイチゴだった。

秋には家族で森に出かけリンゴンベリーを摘んでジャムにする。その自家製ジャムをパンケーキに付けたり、マッシュドポテト付きのミートボールに添えて食べる。適度な酸味がいかにも”手作りの自然食”という感じで好きだった。

それから十数年後、職場で出会ったスウェーデン人のボスにその話をしたら、毎年クリスマスに瓶詰めのリンゴンベリージャムのを贈ってくれるようになった。今ではスウェーデン産リンゴンベリージャムはAmazonでも売られているが、山葡萄ジャムと同じように自分で作ったリンゴンベリージャムには格別な味や感動があるはずと、いつかは自分も作ってみたいと思っていた。

常緑小低木で、寒さに強く、夏にはベル型の白い花が咲き、秋には赤い実をつける。我が家のロックガーデンには申し分のない草木に思える。北欧から苗木を取り寄せるわけにもいかないので札幌の園芸店から同じ種の苗木を購入して植え付けた。何年待てばジャムが作れるほどに繁茂してくれるのかは分からない。
(中写真はルンド大学の論文 "Lingonberries halt effects of high-fat diet"から借用したもの)

2020/11/17

コケモモとイブキジャコウソウ

山荘があるのは標高1250mの高地、冬季間はマイナス10〜15度まで気温が下がることもそう珍しいことではない。したがって、ロックガーデンに植え込む草木には耐寒性が必須条件になる。
ということで、今日植えたのはイブキジャコウソウ(Thymus quinquecostatus)とコケモモ(Vaccinium vitis-idaea L. 英語名:Lingonberry)。イブキジャコウソウは数年前に知人から頂戴して庭で増やしていたもの、コケモモは札幌の園芸店から新たに取り寄せた。



2020/11/16

ロックガーデン

スイストレッキングで会った岩場に咲く草花、以来、何となく”ロックガーデン”に心惹かれる思いがあった。これだけ無料の大石が手に入るなら、コロナ騒動の自粛生活の暇潰しとしてはそう悪いアイデアでもなかろうとロックガーデン造りを思い立った。どんな花を植え込むかはこれから検討するが、できることなら上の写真のようなスイスアルプスの光景を思い起こさせるようなガーデン造りを目指したいが果たしてどの程度実現できるか?


2020/11/05

土石流? or 大噴火?or 山体崩壊?


気軽に手をつけた庭の石掘り作業、すぐにその大変さに気づかされた。一つの大石の下にまた次の石が顔を出しエンドレスの作業にさえ思えてくる。なぜこれだけの石が敷地内の地中に存在するのだろうか?

明治31年、北巨摩郡大泉村を襲った大土石流災害の名残だろうか?ただ、この時土石流は西側の谷あいを流れ下ったようで、高台に位置する泉原に大石が運ばれてきたとは考えにくい。(参照文献:中井一鴨氏「八ヶ岳南麓押ん出し記」、右地図も同氏論文資料の一部に加筆)

であれば、20万~25万年前の八ヶ岳の大噴火時代、噴火で吹き飛ばされた噴石が直接この地まで飛んできて降り積もったものなのだろうか?

あるいは、その後に起き、七里岩を形成したと言われる八ヶ岳の山体崩壊の”岩屑流”の残滓なのだろうか

素人知恵の妄想が次々と浮かんでくるが、あまりこのことに首を突っ込むと、肝心の石掘り作業自体が遅滞してしまう。で、この問題は今後ゆっくりと時間をかけて調べることにする。

2020/11/01

庭の大石

新型コロナウィルスでの自粛生活の時間を持て余し、以前から気になっていた庭に散在している無用な石を片付けようと思い立った。ところが作業を始めてすぐに分かったことは、地表に顔を出している握り拳ほどの石は氷山のほんの一角で、地中にはその数十倍、時には数百倍の体積の石が埋もれている。その上、地中にはそんな大石がゴロゴロと積み重なって埋まっている。 
それなりの道具なしではとても手に負えそうもないので、今日の作業はひとまず中断し、まず必要な道具類を揃えることにした。