2010/12/29

ゲゲゲの女房


FC東京の二部降格で意気沈む調布市で一人元気なのが “ゲゲゲ”。

以前は地元の買い物客だけだった商店街に、この頃はよそから来たと思しき人がゲゲゲ散策マップを片手に鬼太郎モニュメントを見て回っている姿もチラホラ見受けられるようになった。

“ゲゲゲの女房”効果は、この正月、深大寺への初詣客の数も増やすに違いない。

2010/12/23

続_ダイヤモンド富士


昨日の「ダイヤモンド富士」の記事に対し、須玉の天文学者SK氏からメールが届いた。
 . . . 高校時代から、太陽観測の傍ら「富士山に沈む太陽」を撮影していたのですが、こんなにブームになるとは思ってもみませんでした。. . .

SK氏は、八ヶ岳南麓での天体観測所開設の先駆けの一人。氏が同時に“ダイヤモンド 富士”のパイオニアでもあるとは知らなかった。

それも、まだ“ダイヤモンド富士”というシャレた名前で呼ばれる以前の“高校時代”からと言うから相当年季が入っている。

+ + + + +

この機会に地元のダイヤモンド富士絶景ポイントを探しておこうと夕暮れ時に近所を歩いてみた。「野川沿いの丘陵」か「調布飛行場」が有望エリアと狙いを付けて出かけたが、飛行場西側に建設された榊原記念病院、警察大学校、東京外国語大学などの建物が意外と邪魔をする。

今日の探索範囲内では味スタの北側が取りあえずの第一候補(上写真)。この付近でのダイヤモンド発生時期は1月に入ってからのようなのでそれまでもう少し撮影ポイントを探してみよう。
飛行場から見た今日の夕日は富士山のはるか南、丹沢山系(多分?)の山並みに沈んだ。

2010/12/22

ダイヤモンド富士


“冬至前後の数日は高尾山山頂からダイヤモンド富士が見える” と聞いた。今日は冬至。昨日からの雨も早朝には上がり、昼過ぎから青空がドンドン広がってきた。であればと午後高尾山へ。

せっかくだから夕日見物の前に観察路の一本でも歩いて見ようと、かなり早めに出かけたつもりだったが、到着した午後3時、山頂広場は既に人、人、人。ベストポジションにはもう三脚が林立していた。

+ + + + +

富士山山頂に夕日が沈み始めたのが午後4時16分20秒。そしてその背後に太陽の姿が全て隠れたのが4時17分50秒。この1分30秒の間でダイヤモンド光が出現したのは十数秒間もあっただろうか。

長々と待たされ、アッと言う間に閉幕したダイヤモンド富士ショー。それでもケーブルカーの駅へ向かって帰路に着く観客の顔は皆満足そうだった。

2010/12/21

低温管理養蜂

「気候温暖化→巣箱は日陰で低温管理」という意見がある。でも、我家の蜜蜂達を見ている限りではこの説に疑問が湧いてくる。

太陽の光が巣門を照らし始めると、早速数匹の蜜蜂が巣門付近にたむろし、朝陽を浴びて気持ち良さそうだ。

そして、外気温が7〜8度を越えると、巣箱周辺の陽ざしの中を20〜30分間飛び回る蜜蜂の群れが一日に一回は見られる。

どちらのケースでも、その姿は陽射しを楽しんでいる風で蜜蜂達はいかにも快適そうだ。(少なくとも人間の眼にはそう映る。)これは八ヶ岳越冬組だけでなく東京避寒組にも共通する行動だ。

巣箱を日向に置くことで . . .
  • 巣板から伝わってくる太陽熱で巣房内が温められ、固い巣房内貯蜜が柔くなり、蜜蜂が利用しやすくなる。

  • 日射しのある温かい空中での脱糞外出では、巣箱に帰り着く前に寒さで凍え死んでしまうというようなリスクが減る。
. . . など、冬の巣箱を日向に置くことの利点もあるはずだ。

もちろん直射日光が当たることで、昼間と夜間の巣内温度のアップダウンが激しくなりすぎて、ミツバチが体力を消耗したり、あるいは越冬クラスターを解いてしまう、などということが起きることがあるかも知れない。
今年の冬は、巣箱を日向・半日陰・日陰のそれぞれに置いてそれぞれの長短を比較観察することにした。

(画像はWikipediaから) 

2010/12/19

何でも見てやろう

12/14放送の“カスペ!”(フジTV)で、MR.ニュース池上彰が小田実の「なんでも見てやろう」について話していた。「この本が、当時の若者の眼を海外へ向けさせた」と。

フルブライト留学生として渡ったアメリカから、好奇心の赴くまま欧米・アジア22ヶ国を貧乏旅行した紀行文。小田実はその後ベ平連の顔として活動する。

確かにこの本が出版された後、シベリヤ鉄道でヨーロッバへ行き、ヒッチハイクでユースホステルを渡り歩く海外貧乏旅行のブームが始まった。そして自分もこの本に触発された一人。懐かしくなり本棚を探してみると、1961発行の本が保存してあった。確か中学か高校生時代に読んだものだと思う。光陰矢の如し。

2010/12/16

山荘納め


東京で正月を迎えるため、今日山荘を閉め山を下りた。

帰路に見た甲斐駒ケ岳。今にも雪になりそうな気配の空の下ですっかり冬の表情。正月明けに来る時までには手前の畠も、南アルプスの山並みも真っ白になっているだろう。
(写真は小泉小学校付近から見た今日の甲斐駒ケ岳)

この冬一番の冷え込み


昨夜はこの冬一番の冷え込みになったようだ。
気象庁大泉観測所の最低気温はマイナス2.1度(午前6時)。我家の最低最高温度計が故障しているため山荘付近の最低気温は分からないが、マイナス5〜6度くらいまでは下がったと思われる。

庭のあちこちにできていたモグラの盛り土も霜柱ですっかり形を崩されてしまった。

2010/12/15

ツルウメモドキ


この秋に入れ替えをしなかった壁のツルウメモドキ。大掃除をしていると、あまりに色褪せているのが気になる。

ツルウメモドキの収穫適期はとっくに終わっている。実の多くは鳥に食べられたり、地上に落下してもうそんなに多くは残していない。もちろん、乾燥しきった枝や実はリースなどに加工できるような状態ではない。

それでも、来年一年間、色褪せたツルウメモドキを見る度に、入替えしなかったことを悔やむよりはましだろうと、急遽季節はずれのツルウメモドキ狩りへ。比較的実を残した枝を選び、ソローリソロリと切り採り、そのままソローリソロリと壁に掛け無事衣替えを終えた。

2010/12/14

冬支度

昨日は一日中雨で中断していた冬支度作業。快晴の今日は随分捗った。ミツバチ同様、人間の冬ごもり態勢もほぼ整ってきた。

夏タイヤの洗浄:
冬タイヤに交換。スタッドレスタイヤは大分摩耗してきているので来シーズンは新しいのに買い替えた方が良いのでは、と言うのが八麓自動車エンジニアの意見。
煙突掃除:
予想していたほどススは溜まっていなかったが、気分は大いにスッキリした。
乾燥野菜の保存:
天気に恵まれ良い具合に乾燥してくれた。料理法についてはこの冬の宿題。
あれだけ大量の高菜が、小さなビニール袋に収まった。軍艦に積み込む食材として“むべなるかな”と感じる。

2010/12/12

ハッチ・Bee・8


久しぶりに山荘に見えた長野県富士見高等学校養蜂部の皆さん。
お土産に「活動報告書」と「オリジナルグッズ」を(そして立派なシクラメンも)いただいた。

よく学び、よく遊んでいる姿が、イラストや写真をふんだんに使った19頁の活動報告書から浮かび上がってくる。

オリジナルグッズのワッペンや栞は、いま流行りの「かわいい系」デザインで、全てが “ニューウェーブ・ビーキーパー” の面目躍如。

それにも増して嬉しいのは、来春卒業する3年生部員の皆さんがそれぞれ希望していた学校の入試に見事合格したとのニュース。もう一段研究を深めようと大学農学部へ、管理栄養士を目指して大学へ、調理専門学校でプロへの道を、. . . と、それぞれが自分の夢に向かって歩き出そうとしている姿は爽やかで、見ているこちらまでワクワクしてくる。

富士見高校養蜂部は、卒業する彼ら彼女らも含めて、「ハッチ・Bee・8」として校内養蜂部の枠を越え、もう一段大きな広がりを持ったネットワークとして展開しそうだ。今後の活動がますます楽しみな蜂仲間達だ。

蜂ガールズ


蜂ガールのコスプレ2選。

左はまだ一歳にならない孫娘、右は16歳の富士見高校養蜂部の女子高生。どちらもそれぞれに可愛らしい蜂ガール。

2010/12/11

椎茸栽培のその後


菌紋の発生までは順調に行った椎茸栽培。結局一本も顔を出さないで今年のシーズンは終わった。

この時期、J-マート長坂店の店頭には、既に数個の椎茸の付いたホダ木が売られている。つい手を出したくなる気持ちをグッと押さえ、来年もう一年間は自家製ホダ木に挑戦して見ようと思う。

2010/12/10

七里岩ラインからの八ヶ岳


山荘へ向かう途上に走った七里岩ライン。数日の間に八ヶ岳の雪も随分麓に向かって下りて来ていた。

光景の中に「上り スーパーあずさ」を写し込めないかと、しばらく待ったが一向に来る気配はない。やはり行き当たりバッタリではダメのよう。次回は、時刻表で電車の通過時間を調べてから来ることにする。
(七里岩ライン、穴山駅付近からの光景)

2010/12/07

続々_「海の男の艦隊料理」

今回の古本探しはかなり苦戦しそうだと、無駄足覚悟で出かけた神田神保町。予想に反し、初日11軒目の店で難なく見つかった。

表紙が少々日焼けはしているがコンディションは悪くない。裏表紙を開いてみると、1983年5月発行の初版本(定価980円)。ネットショップで10,290円の本が1,000円ポッキリ!たまにはこんなこともあるから、古本屋歩きはエキサイティングなのだ。

期待に違わず超初心者料理人の自分にはピッタリの教本。例えば次の「ゆで卵」に関する記述を読んだだけでも、それがいかに懇切丁寧であるかが分かる。
熱湯に入れてから壊れないようにするため、初め卵を微温湯に入れ殻を温め、 次に鍋に湯を沸騰させた中に注意して入れ、再び沸騰したとき火からおろしフタをして約五分ぐらいして取り出すと最もよい半熟となる。半熟卵は皿に盛って塩を添えて供卓する。
なお沸騰したいときはそのまま五、六分間煮沸すると完全に茹で終わる。全熟卵は料理の材料あるいは旅行に際し携帯用に用いるものであって水に浸して皮を去る。
煮〆、天婦羅、和え物などはもちろん、乾燥野菜を使っての漬物作り、イタリア風精進揚げ、など、海軍料理200余種の調理法が事細かに記載されている。乾燥野菜の内容も期待どおりだ。

復刻版を監修したイラストレーター高橋孟氏は、戦時中、戦艦霧島などの烹炊兵だったらしい。復刻版の上部余白に付け加えられた氏の挿絵(写真)とショートストリーもなかなか楽しい。

蛇足:
「海の男の艦隊料理」はノーベル書房発行の単行本と新潮社の文庫本があるがお薦めは単行本の方。文庫本では
材料の分量などが省かれており料理教本としは用を足さない。

2010/12/06

蜜源植物:サザンカ


久しぶりに再会した東京避寒組のミツバチ達。早朝から活発で八ヶ岳越冬組とは随分様子が違う。花粉を持ち帰るハタラキバチも一分間に数匹はいる。蜜源を確認しようと近所の心当たりの場所を歩いてみた。

最初は、西に100mほどの空き地に生えているサザンカ。案の定まあまあの数のニホンミツバチが集まっている。一番繁盛しているのは例のビワの大木に違いないだろう、と電気通信大学の駐輪場へ赴いた。ところが、いくら探しても肝心のビワの木が見当たらない。

場所を間違えているはずはないのに、と思いながらフト地面に目をやると大きな切り株。知らない間に伐採されてしまっている。幹の直径30センチもあるこの付近では一番見事なビワの大木、我家のミツバチ達にとっては12〜1月の貴重な蜜源だったのに残念だ。

この大学には IT専門家はたくさんいるが、Apis cerana に興味を持つ先生は一人もいなかったようだ。

2010/12/03

高菜チャーハン


10日前の高菜漬込 み作業の時、卓上漬物ポットに仕込んでおいた塩漬け。水を上げ良い案配になってきたので、夕食は高菜チャーハンにチャレンジしてみることにした。

ヴィラ・アフガ ンのベーコンエッグカレーを真似て、ベーコンの一枚は刻まないでそのままご飯に乗せてみたが、これは少々やり過ぎだったようだ。

東京からのオンライン指導も受けながらとはいえ、初めてにしてはかなり良い出来ばえ(と自分では思う)。調理の途中、生ネギが無いことに気付き早速乾燥野菜の出番も。

次回は、チリメンジャコ中心の和風高菜チャーハンか、ザーサイと豚肉を組合わせた中華風高菜チャーハンにトライしてみよう。

材料: *二食分。一食は冷凍保存。
  • ご飯                                     茶碗3杯
  • 高菜塩漬け                             150g  *2〜3割増しでもOK?
  • 卵                                          2個
  • 厚切りベーコン                       2枚(120g)
  • サラダ油、カツオ削り節、白胡麻、黒胡椒、塩、醤油   各少々

2010/12/01

J-マートからの夕景


木工工作の部品が足りなくなり出かけたJ-マート長坂店の駐車場から見た南アルプスの夕景。(柿の木の背後が甲斐駒ケ岳)

刻々と空の色が変化するわずか20分間の夕焼けショー。この美しさを写し込めるだけのカメラの腕前を持っていないのが実に残念。

続_キウイフルーツの食べ方


11/23掲載の記事にリンクを張らせていただいた報告に対し、駒沢女子大学の西山先生から丁重な返信メールが届いた。

そのメールには . . .
キウイフルーツは食べごろの見極めが難しいフルーツです。
追熟中に大きく食味が変化しますので、各自の好みの熟度で召し上がっていただくことが重要です。
. . . とある。

七里岩ラインのHW氏から、再び大量のキウイフルーツをいただいた。高価なキウイフルーツが、こんなに手に入るのは滅多にあることではない。この機会に、“好みの熟度”を見つけようと思い立ち、3日おきにリンゴを入れた袋を作って、熟成レベルの異なるものを食べ比べている。

Aの段階はかなり酸味が強く、これまで自分が抱いていたキウイフルーツの味。真っ二つに切ってみると、白色不透明の果肉部分(ⓐ)が多い。
その白色果肉が中心部から次第に熟成し、水分を含んで透明化(ⓑ)してくると甘さもグッと増す。

Bのような完熟状態になると、ほんのりとイチジクのような香りもする今まで知らなかったキウイの味だ。そして、以降は徐々に“新鮮味”が薄れ「過熟」と呼ばれる段階に入るようだ。

“各自の好み”は、写真のA〜B間のどこかのポイントで、「白色と透明部分の比率」で判別できそうだ。ただ、それがナイフで切ってみないと分からない、というのでは困る。外観から内部果肉状態の状態を推測するには?

“果皮を軽く指で押さえ . . .”は今の所唯一の判定方法だが、あまり頻繁に実行すると果肉を傷めそうだ。(注) その上、この指圧法ではつい過熟になり勝ちのような気がする。

「キウイフルーツは . . . 難しいフルーツです」の西山先生の言葉が重さを増して来た。同封するリンゴが足りなくなったので、今日はリンゴの買出しに。

(注記)「果実を指で縦にはさん . . . 」の“縦”がそれを避けるためのテクニックのようだがもちろん万全ではない。

2010/11/30

続_「海の男の艦隊料理」


NHKドマラ「坂の上の雲(第2部)」が12月5日から始まる。

その前宣伝として、第一部の再放送が11月20日からスタートした。その中に、海軍大学校でカレーライスに舌鼓を打つ士官生の場面があった。

海軍カレーは、明治時代、大日本帝国海軍がイギリス艦隊から学んだシチューを、日本人好みの味にしたものらしい。当時の海軍では「脚気」での病死が多く、その対策として軍医の発案から生まれた“健康食品”だったそうだ。

横須賀市では、海軍カレーのレシピを復元し、“カレーの街よこすか”で誘客キャンペーンを展開している。定期的に“海軍めし食事会”を催している海軍めし愛好会などというグループもあるようだ。
「海の男の艦隊料理」が、“コレクター本”として滅相な値段が付く理由の一端がここらにもあるのだろう。

“洋風”志向の海軍は、陸軍に比べ全ての面で贅沢で食事もその例外でなかったようだ。陸軍の料理本は滅多に見つからないが、海軍料理に関する本は「海軍主計兵調理術教科書」 以外にも、「海軍割烹術参考書」(明治41年) 、「海軍五等主厨房業教科書」」(大正7年)、「海軍主計二等兵調理術教科書」(昭和19年)、. . . など数多い。

高菜も順調に乾燥してきているので、そろそろ古本を探しに神田古書店街へ出向こうと思う。できればその時には横須賀まで足を延ばして海軍カレーを味わって来ようか、などとも考え始めている。

(注記)
“よこすか海軍カレー”は、「海軍割烹術参考書」に記載されたレシピをもとに作られているとのこと。なお、写真はNHKの「坂の上の雲 公式ウェブサイト」から拝借した。

2010/11/29

続_乾燥野菜


11月27日にスタートした高菜の乾燥野菜作り
。せっかくのチャンスだからと他の野菜も試してみることにした。

サツマイモ、ニンジン、鷹の爪、白菜、赤大根、ゴボウ、ネギが今日から参加。これらは、買ってからしばらく日数が経って持て余していたもの。

海軍主計兵調理術教科書」には、この他に、ホーレン草、小松菜、キャベツ、ナス、ジャガ芋、里芋、レンコン、カボチャなどの乾燥・還元・調理法が記載されている。

正午の気温5度。日射しは強く、絶え間なく寒風が吹き、乾燥野菜作りには最高のコンディションの一日だった。

2010/11/27

高菜漬け 3/3_海の男の艦隊料理

乾燥野菜とは我ながらグッドアイデアと悦に入っていてフト気付いた。“これだけ大量の乾燥高菜、一体どう料理する?”

再びWEBで調べてみると、大日本帝国海軍発行の「海軍主計兵調理術教科書」という本があることを知った。
野菜の乾燥法、乾燥野菜の還元法、乾燥野菜の調理法、. . . と、目次を見る限りではかなり有用そうだ。

その復刻版が、「海の男の艦隊料理」という書名で1983年にノーベル書房から出版されたことも分かったが既に絶版。ネットショップで“コレクターもの”として定価980円の本に10,290円もの値段が付いている。

当面は乾燥野菜作りだけに専念し、食べ方については神田の古本屋街でこの本を見つけてから考えることにする。

追記:2010/12/07
神田古本屋街で入手。それも1000円ポッキリの値段で!

高菜漬け 2/3 - 乾燥野菜


60リットルの漬け物桶を一杯にしても、まだ相当量の高菜が残った。その時、以前読んだ「むらに生きる先人の知恵」(稲村半四郎著)に、“野菜の葉を干して冬の保存食とした”という記述があったことを思い出し、乾燥野菜を作ることにした。

ネットで調べると、乾燥野菜は“細かく刻んで干す”とある。でも、この季節の八ヶ岳の寒気と強い紫外線の日射しなら、刻まなくてもうまく乾燥してくれるだろう。今回は茎の中心を二つに切り裂いて干すことにした。
NHK甲府の天気予報は「明日は晴れ。最高気温9度。洗濯物も良く乾くでしょう」と言っている。

高菜漬け 1/3 - 変わり漬け


「漬け物にしたら」と、地元の蜂友HW氏から車のトランク一杯の高菜をいただいた。地元婦人会作成の「漬け物の作り方」のレシピ付き。

塩漬け、醤油漬け、たまり漬け、変わり漬けの4種類のレシピが記載されているが、“変わり漬け”が一番良いだろう、というのがHW氏の意見。

更に、. . .
  1. 田舎風味付けは濃すぎるかもしれないので、調味料の分量は6〜7割に減らした方が良い。
  2. ザラメをいれて甘みを加えると一層美味しくなる。
  3. カビを押さえられために35度の焼酎を軽く吹きかけるといい。
. . . との婦人会レシピの微調整の教示も。

早速、材料の仕入れに“よってけし”八ヶ岳店へ。メモを片手に店内をウロウロしていると、見かねた店員さんが手伝ってくれた。
そして、その店員さん曰く。「甘ったるくなるからザラメを入れてはダメ!」。彼女のあまりに自信に満ちた態度に圧倒され、HW氏のザラメ案はボツにした。

最終的なレシピは . . .
  • 高菜               10 kg
  • ビミサン         1.25 L * 婦人会レシピでは1.8 L
  • らっきょう酢   1.25 L *      ”     同上     ”
  • 赤唐辛子           少々        ”    4〜5本
  • 焼酎                表面に軽く噴霧する程度
    (漬け物桶の説明書に従い、重石は材料と同重量の10kg。汁が出て来たらその半分にするらしい。 ) 
*追記 11/28:「もう少し重くした方が良いのでは?」とのブログ読者からのご教示に従い重石は20kgに変更。 

2010/11/26

八ヶ岳越冬組も活発


昨日今日と比較的温暖な気温のせいか、八ヶ岳での越冬組も結構活発。(正午の気温10度、気象庁大泉観測地点 12.5度)

さすがに、東京避寒組のように花粉団子を運び込む姿はないが、昨日は観察巣箱群、今日はカナルシャ群と、正午を過ぎた時間帯になると巣門前が突然賑やかになり、その羽音は作業場まで聞こえてくるほどだ。

東京避寒組は、巣門を出るとまっすぐに遠くへ飛び立つ通常の出勤時の光景。一方、八ヶ岳越冬組は、分蜂時の飛翔のように、巣箱に向かって飛び交うだけで、遠くへ出かけている様子はない。

(写真:今日のカナルシャ群。背面は防風壁として巣箱を囲んだムシロ。)

2010/11/25

ハチミツの結晶化


“結晶化するのがホンモノのハチミツ” . . . 巷で浸透しているハチミツ鑑定法の真偽のほどはさておき、ハチミツの結晶化の話は、簡単そうだで意外とややこしい。

ブドウ糖成分の多い花のハチミツは結晶しやす。. . . いや、ポイントは水分とブドウ糖の比率。ブドウ糖の含有率が水分の2.1倍以上の場合は結晶し、1.7倍以下の場合には結晶しない。. . .
気温が低くなると結晶する。いや、. . . 気温が低いと結晶しにくい。ハチミツを冷蔵庫に入れてみればすぐ分かる。結晶化の適温は、摂氏17度前後で低すぎるとダメ。(結晶化適温に関しては、5〜7度だ、いや13〜14度だ、との異説も。)
. . . . . etc.

    写真は今年採蜜したニホンミツバチが集めた百花蜜の今日の状態。同じ場所で、同じ時期、同じ期間飼育し、採蜜方法も全く同じ。もちろん採蜜後の保管場所も一緒だ。

    両群が蜜を集めた花の種類にはそんなに大きな違いがあるとも思えない。違いと言えば採蜜した時期。結晶ハチミツ(左)は8月1日、液状ハチミツ(右)は10月11日に搾ったものだ。だから、採蜜時点の花蜜種類のブレンドに当然差異はあるはず。

    採蜜後の経過日数も一方が約4ヶ月、他方が1ヶ月という違いはある。でも、左の結晶化ハチミツは瓶詰め後1ヶ月くらいに結晶化がはじまった。

    採蜜月日の違いだけでこの大きな違いを説明できるとは思えない。ミツバチだけでなく、ハチミツに関しても、まだまだ不思議発見が続きそうだ。もちろん、「結晶化するのがホンモノのハチミツ」は、ほとんど根拠のない街の噂。

    2010/11/24

    干し柿のその後


    吊るし始めてから10日が経ち、干し柿が食べごろになってきた。小粒で熟すのが早いのも甲州丸の特長。

    ただ例年に比べ、今年のは甘さが少ないように感じる。そして、いつものように「透明感のある濃い朱色」の状態を経ないまま、色合いが黒ずんできているのも気にかかる。

    吊るした後の天候?、摘果した木の性質?、今年の柿の全般的な出来具合?、. . . 。
    色々な理由が考えられそうだが、今回の原因は、使用した柿の摘果が早過ぎたせいでは、と推測する。そういえば、皮を剥いている時も、“色合いにやや柿色が薄く、いつもより固くて皮が剥きやすいな”とも感じた。

    ハチミツもそうだが、工場で作られる加工品と違い、自然の恵みは毎回同じというわけにはいかないようだ。

    2010/11/23

    キウイフルーツの食べ方


    「キウイフルーツを美味しく食べるには“追熟”という処理が必要」 . . . ということを初めて知った。

    数日前、七里岩分場のすぐ近くに住むネット知人でベテラン養蜂家のHW氏を挨拶に訪ねた。氏のお宅には樹齢25年という見事なキウイフルーツの大木がある。

    “ビニール袋にリンゴ一個を入れて十分に熟させてから食べるように”とのコメント付きで、もぎ取ったばかりのキウイフルーツをお土産にいただいた。樹上では完熟しにくいキウイフルーツは、摘果した後にエチレンガスを発生するリンゴを利用して”追熟”という処理をして熟成を促すのだという。(注1)

    確かに甘さが増し、果肉に柔らかさと透明度が増して美味しくなる。「酸っぱい果物」というキウイフ ルーツのイメージは、果物屋で買ったばかりでのまだ完熟していないものしか食べたことがなかったせいだったようだ。(注2) 
    半分はリンゴ入りビニール袋に入れて室内で、残り半分は正月の来客用に冷蔵庫(もちろんリンゴ無し)で保管することにした。(注3)
    + + + + +
    日青協のWEBサイトには、バナナ、アボカド、マンゴウ、洋ナシ、トマト、メロン等も、“追熟”処理で一層美味しくなる、とある。

    であれば、キウイと同科同属のサルナシにも、この「リンゴ追熟法」が適用できそうだ。これまでのように樹上で
    表皮にシワが出るのを待たないでもサルナシの美味しさを味わうことができるかも知れない。(円内写真は表皮にシワが入り始めたサルナシ)

    注記:*その他、今回知ったこと。
    (1) 二酸化炭素が充満すると逆に熟成作用が抑制されるのでビニール袋は密封しないで軽く口を開けておく。リンゴが無い時にはバナナでも代用できる。
    (2) 指で縦にはさんで軽く押してへこむ程度の軟らかさが食べごろ。「食べごろ」に関してはキウイフルーツ研究室(駒沢女子大学 西山先生)のWEBに詳しい。
    (3) “リンゴなしで冷蔵庫で保管すると、数ヶ月間は保存できる。

    2010/11/21

    誤帰巣 or 盗蜂?


    11/12に七里岩分場に移した2群


    移動翌日から重箱式巣箱の巣門でミツバチの取っ組み合う光景が見られ、一日30〜50匹のミツバチの死骸が巣門前に。

    移動直後でまだ自分の巣箱を良く憶えていない蜂の誤帰巣による諍いか?、と様子を見ることにしたが一向に治まる気配がない。

    どうもLA群が、盗蜂のために重箱群へ攻撃を仕掛けてために起きている攻防戦のように見える。冬に入る前の大事なこの時期、放っておくと両群共倒れにならないとも限らない。ということでまだ蜜蜂が動き出さない早朝にLA群を七里岩分場から山荘の庭に移動した。

    夕方、七里岩分場に行って見ると、重箱群の巣門は平穏で新しい死骸も全く見えない。取りあえずは一見落着。
    山荘で並べて置いていた時には見られなかった盗蜂が、なぜ移動直後に突然起きたのか?両群の巣箱間隔は少し狭くしたがそのせいだけとも思えないのだが . . . ??

    2010/11/20

    舘野泉ピアノリサイタル


    八ヶ岳高原サロンコンサート「舘野泉ピアノリサイタル」へ。(共演 平原あゆみ)

    「フィンランドに住んでいる若手日本人音楽家」として“舘野泉”の名前を初めて耳にしたのは随分昔の話になる。

    今回氏のプロフィールを読んでみると、“1969年、ストックホルムとオスロのリサイタルで大好評を博し、 . . . ギーゼキングの再来と評された” とある。

    69年と言えばちょうど自分もデンマークに住んでいた時期。多分このコンサートに関連して氏の噂を耳にしたのだろう。

    そして、ここ数年 “左手のピアニスト” として頻繁にマスコミに取り上げられるようになり、つい先日(12月/12)のNHK「あさイチ」でもプレミアムトークのゲストとして出演しているのを観たばかりだった。

    ということで名前は昔から知っていたがコンサートへ出向いたのは今回が初めて。自分が抱くフィンランドのイメージ、「静と剛を併せ持った国」を彷彿とさせる静かで力強い演奏。ましてや、それが左手一本でとなると、人間の持つ無限の能力にただただ驚嘆させられる。

    コンサート後のビュッフェデナーの料理もかなり満足のいくもの。そして、ロッジのロビーに飾られたツルウメモドキも立派。ディナー付き一人16,000円のチケット代も十分に納得のいくコンサートだった。

    (写真は八ヶ岳高原ロッジのWEBから拝借したもの。)

    2010/11/13

    干し柿


    昨年に続いて今年も柿が不作らしい。お気に入りの干し柿用渋柿「甲州丸」の値段は大泉駅前のパノラマ市場で30円(小玉)〜40円(中玉)。2年前には1個14円だったことを思うと、今年は随分強気の値付けだ。

    いくら不作といえ、重量単価で甘柿と変らない、あるいはそれ以上の渋柿値段は承服できないので今年は干し柿作りは断念。

    と思っていたら、昨日ドライブの途中で立ち寄った「小淵沢道の駅」でも甲州丸を販売していた。こちらは1個約20円で自分の考える適正価格の範囲内。即5袋購入し、昨晩に夜なべ仕事で皮を剥き、今年も無事干し柿で軒先を飾ることができた。(=119個、11.5kg、2500円)

    追記:(11/22)
    近くのスーパーひまわり市場で、干し柿用エボ柿の値段は今年は4980円(17kg入り)と、一昨年(=2280円)の倍以上の値上がり。渋柿の高騰は農産物のトップかもしれない。

    2010/11/12

    七里岩蜂場


    東京での避寒組に加えて、今年の冬は八ヶ岳南麓の比較的標高の低い地点でもミツバチを越冬させてみようと2群を新蜂場に移した。

    この夏、山荘に見えたFK氏の好意で、未使用の別荘分譲地を越冬用臨時飼育場として借用できることになった。場所は、釜無川と大深川の渓谷に囲まれた標高800mの七里岩台地。山荘との標高差は約450m。山荘の庭に比べ4〜5度くらいの温度差があるはずだ。(注)


    冬期間における巣板貯蜜量の変化を、八ヶ岳山荘、東京自宅、七里岩分場の環境の異なる3カ所で比較してみようと思う。

    七里岩分場への移住組の巣箱重量は、
    • 重箱式巣箱群 = 31.34kg
    • LA式巣箱群 =   28.88kg。
    (注1)
    高度と気温変化を、「乾燥した空気で100mに1度、雲の中など湿潤な空気中では100mで0.5度」の値で計算。

    薄化粧


    八ヶ岳エコーラインの原村近辺をドライブしていると、うっすらと雪化粧をした八ヶ岳連峰の姿が。

    昨日、一昨日の雨が山上では雪だったのだろう。八ヶ岳のほぼ真南に位置する大泉集落からは気づかなかった。

    カラマツの黄葉も最高の色づき具合。

    2010/11/10

    借景


    テラスからの景色に、南隣地のシラカバとカエデの紅葉を取込ませてもらおうと松の枝を剪定。

    昨日、今日と2日間続いた強風で白樺はすっかり丸坊主になってしまったが、カエデの紅葉はもうしばらく楽しませてくれそうだ。

    2010/11/09

    防寒シェルター。そして雪。


    ミツバチ巣箱のスタイロフォーム防寒シェルターを二台追加製作。

    シェルター仕様:
    • 寸法(内寸 mm)
      1) 重箱式巣箱用:  380(W) x 380(D) x 800(H)
      2) LA式巣箱用 :   400(W) x 620(D) x 520(H)
    • 材料
      スタイロフォーム(50mm厚)に、耐水ベニア板(5.5mm厚)を木工ボンドで貼付け、外壁部はアクリル樹脂塗装。
    •  その他
      a) 車で運搬しやすくするため、固定しないはめ込み組立式。
      b) 巣内湿気による「結露→氷結」を避けるため、径15mmの穴を左・右・背面壁の上部位置に各2箇所。
    + + + + +

    作業を終えた直後、陽の射している空に雪が舞い始めた。
    今年初めて山荘で見る雪。編笠山の上空から広がってくる雲から降ってくる。
    午後3 時には8度だった気温が急に冷え出して30分後には5度。そして、夕方6時にになると2度まで下がった(気象庁大泉6.6度)。今夜は氷点下にいきそうな気配。

      2010/11/05

      Autumn Jazz Live


      秋の恒例行事清里オーベルジュでのジャズライブ。アートディレクターは、地元でログハウス建築会社、エフ・マジック社のS社長。

      主役はアトランタから駆けつけた宮本貴奈さん。それにベーシスト工藤精氏ドラマー長谷川学氏のトリオ。

      副題「秋から冬へ」に沿って、バラード調中心のジックリ聴かせるジャズセッション。ハイライトは、新曲「ウィスキー組曲」(仮題?)の発表。貴奈さんがサントリー白州蒸溜所とその近辺を歩いた時のインスピレーションを基に作曲したという。

      1部/薫る森、2部/ 神様がくれた水、3部/天使の分け前、4部/オンザロック . . . で構成された4部作は、尾白の森や白州渓谷(そしてサントリーウィスキーも)を彷彿とさせる癒し系ジャズ曲に仕上がっている。

      ジャズピアニストとしてだけでなく、最近はテレビドラマの主題歌や映画音楽の作曲・プロデュースなど、その活動範囲をずいぶん拡げている様子だ。

      協賛サントリーということもあり、ウィスキー片手に夜の11時までの和やかなライブ。そして、帰りのお土産はシングルモルト ウィスキー “白州” 一本。もちろんミニチュアボトル。

        思ったより活発

        5日振りの山荘。
        寒さで縮こまっているのではと思っていたが、今日は温暖な晴天のせいか巣門の出入りはかなり活発。
        特に重箱式巣箱(写真)の出入りは東京避寒組に負けていない。

        とは言え越冬準備は着々と進んでいる様子。観察巣箱群は徐々に巣板中央部に固まり、越冬のための防寒クラスター作りに入ろうとしているようだ。

        そして、ミツバチはかなり攻撃的にもなってきた。巣箱に近寄ると盛んに牽制して飛びかかってくる。