冬場恒例の一泊二日の諏訪湖訪問。
グルの15年目の帰還は昨年末に知人からのメールで知っていた。今回はできればグルと御神渡りを一緒に見れないものか、とそのタイミングを図っていたが、一時期気配を見せた
御神渡りはここ数日の暖気で今年は望み薄になり、グルだけに的を絞っての小旅行になった。
街の背後にある小山に立つ鉄塔から諏訪湖の様子を監視するグル。この鉄塔は、山中のねぐらと諏訪湖の往復で好んで使用する中継ポイントであることは以前から聞いていたが、ここに止まるグルの姿を見たのは今回が初めてだ。
他の鳥が獲物を捕まえたのを見つけると、フワリと氷上へ舞い下りてその餌を奪って我が物にする行動はまさに王者の風格。
(もちろん、グル自身が水上で獲物を捕まえることもあるようで、そんな光景を激写した写真が地元の
支部ブログに掲載されている。)
その後、氷上で半日ほど過ごし、夕方になると諏訪湖北の山中のねぐらへと帰って行く。
庭に出ると、あるいはマンションの窓を開けると、ユッタリとオオワシが飛んでいく姿が見える。諏訪湖畔に住む人々はなんとも贅沢な住環境だ。
2月下旬〜3月上旬になると、諏訪湖で越冬を終えたグルはシベリヤへ向けて飛び立っていく。これまでシベリヤ〜諏訪湖間を15回往復したグルだが、来年もまた無事諏訪湖に帰って来れるという保証はない。そんな一抹の不安を抱いていることは、湖畔に集っている皆さんの会話からもなんとなく察しられる。