2022/12/23

洲崎岬からの富士山

(洲崎神社浜鳥居から見た富士山)

美味しい魚を食べたいと房総半島へ二泊三日のドライブ旅行。予報どおり相模灘は東京湾フェリーやアクアラインが運行休止になるほどの強風(風速15〜19m/s)。でも天気は抜けるような青空で、以前木更津から見たたおやかな富士山とは一味違う富士の姿を波飛沫(なみしぶき)越えに見ることができた。

目的の魚料理は、朝食の「鯛茶漬け」、昼食の「なめろう」、夕食の「金目鯛のシャブシャブ」、. . . と、地魚料理三昧の食事を連日楽しんだ。
前回房総を訪れた時に興味を持った天の石笛(いわぶえ)、荒波で磯辺に近づくことができず今回は結局一個しか拾えなかった。

2022/12/21

ショクダイオオコンニャク


神代植物公園のショクダイオオコンニャクが昨日やっと開花したとのこと。花は2日間で萎んでしまうらしいので朝一番で出かけることにした。

ショクダイオオコンニャクは葉と花は別々に成長するが、今回のようにその両方が同時に展開するというのは珍しい現象らしい。世界で2例目の珍事とここ数日TVニュースで取り上げられたこともあってか、大温室の前には入場を待つ見物客の列ができていた。”珍しい”と聞くとついのぞいてみたくなるのは自分だけではないようだ。
前回ショクダイオオコンニャクの開花を見たのは10年前、その時も1時間ほど待たされた記憶がある。

2022/12/13

シモバシラ (Frost flower)


今朝、初めて山荘の庭で”シモバシラ”を見た。”シモバシラ(Frost flower)”は、植物のシモバシラ(シソ科の多年草 学名:/Keiskea japonica)の茎に咲く霜華。

シモバシラの茎の太さや枯れ具合、地中の水分や湿度、夜間の気温や風、etc. . . . などの条件が全て揃った時に初めて”シモバシラ”に会うことができる。そして、太陽が登り陽光で気温が上がると”シモバシラ”はすぐに溶けて姿を消す。東京では高尾山に咲く”シモバシラ”が有名で、”シモバシラ”が発生しそうな日は早朝から野草オタクやカメラマンが高尾山を目指す。

庭にシモバシラが生えていることは数年前から気づいていた。でも、冬はあまりくることがない山荘とあってこんな条件が全て揃うことはまずない。で、山荘の庭で”シモバシラ”(Frost flower)を見ることはこれまで一度もなかった。今回は滞在中にそんな条件が全て揃うという僥倖に接し、初めて「我が家の庭のシモバシラ」を見ることができた。

2022/12/08

デパートの屋上遊園


デパートの屋上へ行くなんて何年、いや何十年ぶりだろうか?今日のNHKカルチャー教室「樹木医と行く花の自然探訪」は新宿〜池袋の街中を歩くコースだった。そして最初に訪れたのが新宿伊勢丹デパートの屋上。

デパートの屋上と言えば、子供用の遊具があり、お子様ランチのあるレストランがあり、. . . と言うのはもう昭和レトロの思い出話のようだ。

今時のデパート屋上には、樹木や灌木が植え込まれ、花壇には花が咲き乱れ、芝生広場には餌を探すツグミが走り回り、. . . と、ビルの屋上にいることを忘れさせるようなナチュラルガーデンだ。
花壇の花々には、最近はあまり話題にならなくなった都会派ミツバチかなりの数が集まっていた。

2022/12/06

ゲゲゲ忌2022


ここ数週間、調布はゲゲゲの鬼太郎で溢れている。水木しげるの命日の11月30日を中心に、市内各所で「ゲゲゲ忌2022」と「生誕100周年記念事業」が開催されている。

ゲゲゲの鬼太郎に縁のある市内各所を巡ってスタンプ集めに走る子供もいれば、駅前広場で妖怪焼きを食べながらゲゲゲ劇場に熱中している親子の姿もある。

布田天神社境内に作られた「ゲゲゲのサンドアート」も面白い。芯材などは一切使わず砂と水だけで作られている妖怪たちは砂像作家 保坂俊彦氏の作品。
雨に当たると崩れそうな脆さを感じさせるのも妖怪的だ。

2022/11/15

G20サミット 2022

今回のG20サミットの開催地はインドネシアのバリ島。ということでここ数日TVでバリ島の光景が頻繁に放映される。今日のTVもウブド(Ubudo)の名所旧跡や人々の生活を案内していた。

ウブドといえばかってミツバチの巣箱を探してを歩き回った懐かしい街。当時シンガポールに在住していた息子夫婦の案内で2回ほど訪れたが、その息子夫婦も今では日本に帰国してしまったので三度(みたび)ウブドを訪れるチャンスはかなり遠のいた感じだ。

あの時、巣箱を譲ってくれたSudi Warung氏は今でもレゲエミュージシャンとして活動し、食堂を経営し、ミツバチを飼っているだろうか?記憶をたどってGoogleストリートビューで彼の店を探すとすぐに見つかった。庭木の背が少し高くなった以外は建物の外観は当時と変わっていない。軒下の垂れ幕もあの時見たものと全く同じだ。そして店の外で働いているWarung氏らしい姿も映し込まれている。

軒下にミツバチの巣箱が吊るされているのも確認できる。ストリートビューの撮影年月日は「2019年9月」とあるので3年前の光景のようだが、ゆっくりと時間が流れるジャワ島のこと、2022年の今でもWarung氏もミツバチも同じような生活を送っているに違いない。

2022/11/12

ロックガーデンの冬支度


 紅葉シーズンも終盤に入り、数日前から風もないのにクリやコナラの葉がハラハラと舞い落ちるようになった。今日はその枯葉を集めてロックガーデンの冬支度を。

今年新たに植えつけた植物(注)はまだ十分に根が張っているとは思えないので、枯葉布団を掛けることにしている。寒気対策というより、留守の日が多くなる冬場の水切れ対策としての処置だ。

(注) シラタマノキ、アカモノ、ヒメシャクナゲ、ミスミソウ、原種系チューリップ

2022/10/29

原種系チューリップ


(イラン高原に咲く原種チューリップ)

ロックガーデンに“原種系”チューリップの球根を植えた。先日神代植物公園を散策した時、園内の売店で目について衝動買いしたもの。

中央アジア〜地中海沿岸の山岳地帯や砂礫地が原種系チューリップの原産地だそうだ。ネットで調べると花畑で華やかに咲く園芸種チューリップのイメージとはずいぶん違う。園芸種に比べ花も背丈も小さいので、ロックガーデンに植え込んでも違和感はなさそうだ。

自生地の違い、あるいは改良により今では100種近い原種系チューリップの品種があるらしい。今回植えたのは右写真の4種類。標高1300m近い我が家の庭でも育ちそうな耐寒性に強いものを選んだつもりなのだが?

うまく冬越しできれば来シーズンは品種や株数をもう少し増やそうと思う。


2022/10/23

第46回全国巻柏展示会

神代植物公園で開催中の全国巻柏(イワヒバ)展示会を見に行った。

イワヒバは、古典園芸植物の一つされ、江戸時代から好事家に愛されてきたらしい。呼称も地方により、岩檜葉(イワヒバ)、岩松(イワマツ)、復活草(フッカツソウ)、苔松(コケマツ)、巻柏(マキガシワ)と多種多様。

そんなイワヒバ愛好家が年に一度集まってその栽培技と作品を自慢するのがこの全国巻柏展示会 。樹齢65年(イワヒバはシダ植物なので樹齢とは言わないかもしれない)という古木や、岩に張りつけて野生のイワヒバの生態を表現したものなど、さまざまな自信作が全国から集結していた。


野鳥の水飲み場の大岩にケト土で張りつけた我が家のイワヒバ、今日の展示作品とは”葉形や葉芸”では比べようもないが、深山幽谷で育った正真正銘の”原種”イワヒバであることが自慢だ。

2022/10/20

セイタカアワダチソウとニホンミツバチ

今年はあちこちでセイタカアワダチソウの花がよく目につく。近所の大学の校内でも小さな群落があちこちにある。
そして、その花に、ミツバチ、アブ、ハエ、チョウ、アリなど多くの虫が群れているので立ち止まってよく見るとセイヨウミツバチに混じってニホンミツバチの姿も結構目につく。

この時期、ニホンミツバチはセンダングサやナギナタコウジュの花ではよく見かけるが、セイタカアワダチソウでは滅多にあまり見かけないのでニホンミツバチはセイタカアワダチソウをあまり好まないのだろうと思っていたがそうでもなさそうだ。

2022/10/18

原種シクラメン

秋咲きの原種シクラメンが開花。植え付けてからほとんど手を入れないのに健気に小さな花を咲かせてくれた。


先日別件で昭和記念公園を訪れた折、原種シクラメンが生えている場所ものぞいてみた。”原種”と呼ばれるだけあって、雑草の中でも逞しく咲いていた。(10月4日撮影)

2022/10/17

アルペンローゼの紅葉


ロックガーデンのアルペンローゼが真紅に色づき始めた。昨年松本市の園芸店を訪ねた時に偶然見かけて衝動買いしたもの。紅葉するとは思いもしなかったが、考えてみればアルペンローゼはツツジ科の植物、紅葉しても決して不思議ではない。 

アルペンローゼに興味を持つきっかけになったスイス旅行はいつも6〜8月の季節、花に集まるミツバチを探すことだけに夢中で、葉っぱが紅葉する秋のシーズンのことまでは頭が回らなかった。

2022/09/15

アオハダ

今年はアオハダが赤い実をたわわにつけた。植栽してから11年目、やっと我が家の庭のシンボルツリーらしくなってきた。草花と違って樹木の成長は気長に待たなければならないことは知っていたが11年は永い。これから新しい樹木を庭に植え込もうとする時は、その木の成長スピードと自分の余生を勘案して樹種を選ぶ必要がありそうだ。

2022/07/26

フシグロセンノウ(節黒仙翁)

 フシグロセンノウの最初の一輪が開花。

自然環境の変化や盗掘で自生株が減少し、絶滅や準絶滅危惧種として指定している都道府県もかなりあるようだ。幸い我が家の敷地内では次々と株数を増やしている。独特の朱色が美しい。

2022/07/21

ミソハギ(禊萩)


お盆には仏壇やお墓に飾られ盆花、精霊花とも呼ばれるミソハギ、田舎の畦道などでよく見かける野草だが山荘周辺では滅多に見かけない。寒さに強いらしいので高地養蜂の蜜源花候補として試験的に植えてみたが、厳冬を無事過ごし、株もずいぶん大きくなり、2年目の今年はもう花を付けるまでになった。一株につく花数が多く、比較的花の少ない時期に咲くので、八ヶ岳南麓での蜜源花として期待できそうな気がする。

泉水にみそはぎ浸す宿古き  和田祥子(馬酔木)

2022/07/18

ユウスゲ(別名 キスゲ)


久しぶりに時折太陽の光が射す天気、そんな中でユウスゲ(夕菅)の花が開花した。
夕方開花し翌朝には萎む一日花で花は薄いレモン色。暮色の中に浮かび上がって咲く姿には妖しい美しさがある。

2022/07/17

花畑が夏草で色づきはじめた

 気象庁の梅雨明け宣言を待っていたかのように始まった連日の”梅雨空”、やっと時折晴れ間が見えるようになり、庭の花畑では待っていたかのように夏草が咲きはじめた。

写し込まれている花は写真手前から、チダケサシ(薄いピンク色)、カワラナデシコ(濃いピンク色)、オカトラノオ(白色)、キキョウ(紫色)、シモツケソウ(ピンク色)、. . . など。クガイソウやヤマユリも間もなく開花しそうだ。

2022/07/15

キキョウ(桔梗)の花

 曇天・雨天続きの気候の中で桔梗の開花が足踏み状態。日光不足のせいか花の色もいまひとつ冴えない。

2022/06/30

孫分蜂

数日前から、庭の薪棚に保管しているミツバチの空き巣箱に偵察蜂らしい素振りをするミツバチがいた。もしかしたら飼育群のどれかが分蜂するのでは?と思っていたら案の定今日一番元気の良い群が分蜂した。この春、近くの渓谷に設置した待ち箱に入居した群なので孫分蜂になる。

敷地の中央、カラマツの幹の地上高8mほどのに蜂球を作り4時間ほど止まった後、下見に来ていた薪棚の巣箱は最終選考に漏れたようで東の方角を目指して飛んで行った。

2022/06/29

ジョウビタキの雛

庭のミヤマザクラの幹に架けた巣箱でジョウビタキの雛が順調に育っている。巣箱は、軽井沢のT氏がミツバチ巣箱の製作の合間に作ってくれたもの。もともとカラ類仕様の巣箱だったが、前面の板3分の2をカットしジョウビタキやキビタキ用に(運が良ければオオルリも)と改築したものだ。

数年前にキビタキが営巣したがジョウビタキは今回が初めて。確認できるヒナの数は5羽。近くで親鳥の声がすると”次は自分の番だよ!”と言わんばかりに精一杯口を開いてアピールしている。毛色や活発な動きから察すると一両日中には巣立ちしそうな雰囲気だ。

ジョウビタキはシベリヤやモンゴル・中国北部などで繁殖し、日本へは冬鳥として渡ってくると言われている。が、ここ数年、日本各地での営巣が次々と確認され、日本での繁殖もそう珍しいことではなくなりつつあるようだ。我が家の庭でもジョウビタキは一年中見かけるようになった。

2022/06/18

ツルコケモモ(Cranberry)の花

去年植えつけたツルコケモモの花が咲いた。丸い真っ赤な実には馴染みがあるが花を見たのは初めて。コケモモのようなベル型の花を想像していたがずいぶんと違う。花びらの反り返りようはカタクリの花に似ている。

アオハダにミツバチ

庭のアオハダが満開。数年前からチラホラと花をつけるようになってはいたが、こんなに木全体に多くの花をつけたのは今年が初めてだ。

地元のホームセンターで購入した苗木を移植してから11年目、やっとこの秋には、赤い実がたわわに実ったアオハダの姿が見られるかもしれない。
さっそくミツバチも集まって花粉(花蜜?)集めに忙しい。

2022/06/17

2年目のハスカップ

 初年度の去年はたった一粒の収穫だったが、枝の裏側をのぞくと今年はかなりの数の実が確認できる。まだジャムが作れるほどの量ではないが、北の大地で、遥か昔からアイヌの人々に親しまれてきたハスカップが、八ヶ岳南麓の我が家の庭でもうまく育ってくれそうなことが分かっただけども今年の大きな収穫だ。

2022/06/09

奥日光のクリンソウ


日光湯元の宿に一泊してクリンソウ(と戦場ヶ原のズミの花とワタスゲ)を見に行った。湿潤な土質が多い奥日光にはクリンソウの自生地が多い。その中でもダントツに有名なのが中禅寺湖千手ケ浜のクリンソウだが、宿の直ぐ近く、日光山温泉寺の境内のクリンソウもかなり見応えがある。

八ヶ岳南麓で見かける群落(右写真)に比べ、奥日光のクリンソウは草丈も花もやや小ぶりで、花の色も八ヶ岳南麓の赤紫色一色と異なり白〜ピンク〜赤〜赤紫色の花が入り混じってずいぶんとイメージが違う。異なる種の野草ではと思えるほどだ。

2022/05/29

カスミザクラが満開


まだ雪の残る南アルプスを背景にカスミザクラが満開。

日本に自生する桜は10種類ほどあるそうだが、山荘の敷地内に生えているのはマメザクラ、カスミザクラ、ミヤマザクラの三種。この時期、泉ライン沿いを車で走ると林の中に満開のカスミザクラが目につく。

花と同時に葉が出ることでよく知らるヤマザクラとしばしば混同されるが、八ヶ岳南麓にヤマザクラはほとんど自生していないというのだサクラ”通”の意見。ヤマザクラと思われているほとんどがカスミザクラなのだそうだ。

花柄が無毛なのがヤマザクラ。一方カスミザクラは有毛である点が識別ポイントなのだそうだ。だからミヤマザクには別名ケカスミザクラ(毛霞桜)とも呼ばれる。敷地内にはカスミザクラの実生が次々と生えてくるので数本は大木に育つよう保護しようと思う。

2022/04/30

鹿害対策のシャクナゲ


この春植えたシャクナゲ(石楠花)が開花。寒さに強い常緑のアオキでも植えようと地元の園芸店を訪ねたところ、「アオキは鹿に喰われるからやめた方がいい。寒冷地で常緑の庭木が欲しければ鹿が嫌うシャクナゲがおすすめ」とのこと。で、アオキをやめて3本のシャクナゲを植えることにした。

「付いている蕾の全部が開花するかどうか保証できませんよ」との若い園芸店主の言葉だったが全ての蕾が花開いた。シャクナゲは半日陰でも育つようなのでもう数本花の色が違う木を植えようと思う。

2022/04/14

安曇野の墓守りサクラ

安曇野へ桜見物に出かけた。最初に訪れたのが陸郷桜仙峡。頂きに雪の残る北アルプスの山並みを背景に、斜面に散在するヤマザクラは ”西の吉野、東の陸郷” と称されるのが納得できる見応えのある景観。


陸郷の桜に負けず劣らず感動したのが安曇野平野に散在する墓守り桜。お墓の守り木として、先祖代々大切に守られてきたシダレザクラの巨樹には、通常の桜見物とは一味違った風情がある。今回訪れたのは3カ所だけだが、安曇野平野にはずいぶんあちこちにあるらしい。


帰路、遠回りして立ち寄った高遠城址の桜は、昨日と一昨日の雨と風ですっかり散ってしまっていた。前回高遠城址の桜見物に来たのはもう10年以上前になる。その時に比べ、ずいぶん樹が老化したように見えたのは、満開の時期を失したせいだけではなさそうに感じた。


2022/03/16

ミスミソウが見ごろ


カタクリの花を見ようと八王子の片倉城跡公園へ。カタクリの開花にはちょっと早すぎたようで、花の姿はチラホラの程度(上写真)。ただ満開のミスミソウをあちこちで鑑賞できたのは予期しない収穫だった(下写真)。


2022/03/10

諏訪大社 御柱祭


今年は7年に一度(=6年周期に)催される諏訪大社の御柱祭、でも新型コロナのせいで今回の祭事催しは大幅に簡略化されるらしい。であれば、せめて御柱だけでもじっくり見ておきたいと、今日は諏訪神社上社の御用材仮置き場へ出かけた。樹齢200年超、長さ約18メートル、重さ約7トンと言われる8本の巨木が、冠雪の八ヶ岳連峰を背景に並べられている光景に厳かさを感じる。


これらの御用材は、4月2日の”山出し”の日にこの地を出発し、途中、急坂での”木落し”、宮川を渡る”川越し”、騎馬行列や長持ち行列などの華麗な時代絵巻を繰り広げる”里曳き”と、約20キロの道のりを氏子によって運ばれ、6月の宝殿遷座祭で諏訪上社の前宮と本宮それぞれの社殿四隅に曳き建てられて御神木となる。

(左 現在建っている本宮一之御柱 右 今年建て替えられ予定の御用材)

数ヶ月間に渡り執り行われる御柱祭、この期間、氏子の皆さんは久しぶりに帰省する子供や孫だけでなく、御柱祭を目当てに訪れる知人や親類縁者のための「おもてなし料理」の準備で多忙を極める。かっておもてなし料理は、祖母から母、母から娘へと伝えられてきた家庭料理だった。今ではスーパーやコンビニの御柱料理予約を利用する家庭が多くなったらしいが、時代の流れで致し方ないことだろう。

そこでスーパーやコンビニは、7年に一度のビジネスチャンスと、御柱祭料理の予約競争に闘志を燃やす。が、ワクチン禍で祭事内容が大幅に簡素化されるとあっては、期待通りの売上は難しいのではと弱気の声も聞こえてくる。

2022/03/09

原種シクラメンの追加植栽

昨秋札幌の園芸店からサービス品としていただいた原種シクラメンコウム、可憐な姿だけでなく花期の長さも気に入ったので8鉢ほど購入し小さなロックガーデンを造成して移植した。

今回移植したのは;
原種シクラメン コウム 赤花系  開花時期:冬〜春  x2
原種シクラメン コウム(アルバ)  白花系 開花時期:冬〜春  x2
原種シクラメン へデリフォリウム(ネアポリタナム)  赤花系  開花時期:秋〜冬  x2
原種シクラメン へデリフォリウム(ネアポリタナム)  白花系 開花時期:秋〜冬  x2





2022/03/08

盛況のバードフィーダー

昨夜山荘に到着した時に餌を補充したバードフィーダーに、今日一日で、アトリ、 ウソ、シジュウカラ、コガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、コガラ、エナガ、カワラヒワ、シメ、ジョウビタキの11種の野鳥が訪れてくれた。ウソの姿を見たのも久しぶり。

八ヶ岳南麓の春告花


今年初めて来た山荘、近くの沼地では八ヶ岳南麓の春告花、ザゼンソウ(座禅草)の花が既に開花していた。

2022/02/09

シクラメンコウムが満開


昨秋植えた原種シクラメンコウム(Cyclamen coum)から芽生えた9本の花茎のうち7本が開花した。小さな花とは聞いていたが満開時の花径がわずか2cm、大柄で華やかな園芸種シクラメンの花とは随分イメージが違う。そして、こちらの方が野草らしくて我が家のロックガーデンには似合いそうだ。

シクラメンコウムの原産地はコーカサス地方や黒海周辺の国々。その一つ、ウクライナ(Ukraine)は映画”ひまわり”の撮影地となったこともあってか「ウクライナ=ヒマワリ」のイメージが強いが、シクラメンコウムも国民的に愛されている野草らしい。その姿は記念硬貨にも刻まれている。




寒暖の差が激しいと言われるウクライナの自然に自生するシクラメンコウムは、寒さに強く、結氷するような寒気の中でも花を開くほど耐寒性の強い野草と言われている。時には氷点下10〜15度にもなる八ヶ岳高原標高1250mの高地に位置する我が家のロックガーデンでも露地植えで栽培できそうなのもいい。
塊茎で年々花芽の数が増えていくというのも興味深い。里芋のように地中に作る塊茎(右写真)は年数を経るごとに大きくなり、時には20cmを越す大きさになるらしい。そしてその大きな塊茎のあちこちから花芽が吹き出て花束のように花を咲かせるそうだ。


環境さえ合えばこぼれ種でもドンドン増えるらしいので春になったらとりあえず数十株をロックガーデンの一角に植え込んでみたい。これまでは花が皆無だった山荘の冬の庭で、雪の中にシクラメンのピンクの花が次々と花開く光景を想像すると今からワクワクする。

(写真はAlpine Garden Society, UKのホームページから借用)