2021/05/31

ワクチン接種

今日は高齢者対象のコロナワクチン接種の第一回目。医療従事者やエッセンシャルワーカーでさえまだ受けていない人が多いと言われる中で、高齢ということだけで優先して接種を受けることにやや後ろめたさを感じながら仮設の集団接種会場に集まってきたのは私一人ではなかったろう。

それにしても今回のコロナ騒動では、日本の国が多くの面でいつの間にか世界の後進国になってしまっていたことを浮き彫りにした。特に、日本の政治行政が大きく劣化した事実が露わになったことの意味は大きい。その主な理由が、”日本社会の老化”にあることは多くの人が感じているはずだ。

ポストコロナの課題は、カーボンニュートラルでも、デジタル先進国でもなく、まずは”老化(禍)部位の切除” にあることは間違いない。

(Gramho Instagram Postsイラストの一部)

2021/05/26

クリンソウ(九輪草)が見ごろ

標高1400m付近を流れる小川に沿って自生しているクリンソウ(Primula japonica)が見ごろ。どちらもサクラソウ科サクラソウ属の日本原産の花だが、サクラソウの“和"に対してクリンソウには“洋”の雰囲気がある。

八ヶ岳南麓では通常6月初旬〜中旬が見ごろだが今年は一週間ほど早い。ちなみに、サクラソウやクリンソウ好きには「サクラソウの目」(鷲谷いづみ著)はおすすめの書。

まだ早春

久しぶりに訪れた八ヶ岳南麓。山荘(標高1250m)付近はずいぶん緑が濃くなり、初夏を思わせる景色になっていた。
一方、人混みを避けて散策した標高1500〜1600mほどの高地にはまだ早春の面影がタップリ残っていた。

2021/05/25

北海道出身 ツボスミレ

北海道からきたミヤマキンポウゲの株の中に、花弁が1cmにも満たない小さな白いスミレの花が咲いているのに気づいた。”ツボスミレ(Viola verecunda A. Gray)”のようだ。

タチツボスミレに次いで日本ではごくごくありふれたスミレだが、わざわざ佐川急便のトラックで青函トンネルを渡ってきたことを思うと雑草扱いするのは忍びない。敷地内に自生している日本産スミレ属の中で最も大きな花と言われるサクラスミレ(Viola hirtipes)との大小対にして鉢植えにするのもおもしろそうだ。

2021/05/24

ヤマラッキョウの植栽

北海道産ヤマラッキョウを3株移植した。花壇にヤマラッキョウはやや不向きかも知れないが、スイスアルプスで見たヤマラッキョウの花が印象的だったので、チャンスがあればどこかに植えたいと以前から考えていた。

スイスでヤマラッキョウを見たのは標高約2300mを越える亜高山帯、八ヶ岳南麓の寒さにも十分耐えられるはずだ。小さなV字谷の湿地帯にワタスゲと混在して大きな群落を作っていただったので、野鳥の水飲み場近くの比較的湿り気の多いニリンソウに隣り合わせて植えることにした。

2021/05/23

ミヤマキンポウゲ

5月23日に最初の一輪が開いてから、ロックガーデンのキンポウゲが次々と開花している。

スイスのあちこちで見かけたキンポウゲの輝く姿に魅了されロックガーデンに3株植えたものだ。これらの苗も北海道から。

留守中の分蜂

軒下に設置していた待ち箱、10日ほど前の前回滞在中に偵察蜂らしいのが盛に飛来していたので”もしや?”と思っていたが、今回来てみると多くのミツバチが出入りしている。庭の飼育群のどれかが分蜂し居着いたようだ。

観察窓から巣箱の中の様子をみようと梯子をセットすると、巣箱裏に鳥の巣が造られていてキビタキのメスが飛び出してきた。ヒナが巣立つまではこのミツバチ巣箱はそっとしておくしかなさそうだ。

リンネソウ

リンネソウ(Linnaea borealis L.) が蕾をつけた。米粒より少し大きいくらいの小さな蕾だ。リンネソウは、”分類学の父”と称されるスウェーデンの植物学者、カール・フォン・リンネ(Carl von Linné)自らの名前を学名に付けたことでも知られている。

現役中は出張でスウェーデンへ出向くことが多かった。その折、ストックホルムのすぐ近く、大学街ウプサラのリンネ庭園を訪れたことがあったが、そこでリンネソウを見たかどう記憶がはっきりしない。
その後、群馬県の湯の丸高原での植物観察会でリンネソウを見てから、スウェーデンでリンネソウを見落としたことを心残りに感じていたが、札幌の園芸店が苗木を販売していることを知りロックガーデンに植えた。栽培はそうたやすくなさそうなので不安はあるが . . . 。

2021/05/11

ロックガーデン基礎工事終了

ロックガーデンの第一期工事は今日でひとまず終えることにした。敷地内の大石を掘り始めたのが昨年の11月1日、これまで6ヶ月少々の工期を費やしたことになる。

この間、ロックガーデンに植栽した草木は;

札幌の園芸店から新たに購入した . . .
  ゲンチアナ (
Gentiana ‘Alpine Blue’)
  ミネズオウ (Loiseleuria procumbens)
  リンネソウ (
Linnaea borealis)
  チングルマ (Sieversia pentapetala)
  コケモモ (Vaccinium vitis-iaea)
  マルバノキ (Disanthus cercidifolius)
  ミヤマキンポウゲ (Ranunculus acris var. nipponicus)
 . . . の7種。それぞれに旅先での思い出や、特別な
思い入れがあり、高地・寒冷地に向いた花木を選んだ結果だ。

敷地内の別の場所からロックガーデンに移したのが;
マメザクラ、イワヒバ、クサボケ、レンギョウ、エリカ、イブキジャコウソウ、リンドウ、フデリンドウ、ムラサキケマン、チゴユリ、アズマイチゲ、ニリンソウ、ショカッサイの13種、
. . . と予期した以上に多種になった。

レンゲツツジが開花

レンゲツツジ(Rhododendron molle subsp. japonicumの最初の一輪が開花した。レンゲツツジの木は毒を含むので牛や馬はたべない。牧場草地のあちこちにレンゲツツジの群落が見られるのはそのためだ。

養蜂業者もレンゲツツジが群生している場所では採蜜を避けると聞いたことがある。そこで山荘の敷地内で注意深く観察しているが、ミツバチがレンゲツツジを訪花している姿をまだ見たことがない。

敷地内でレンゲツツジと花期が重なる花木は、ヤマブキ、クサボケ、カスミザクラ、アイヅシモツケ、サラサドウダン、ヤマツツジ、サンショウバラ、. . . など。ミツバチは蜜源にランク付けをし、評価の高い花から順に採蜜することが研究で分かっている。ミツバチにとってレンゲツツジは評価の低い蜜源なのだろう。

ちなみに、レンゲツツジ(蓮華躑躅)の名前の由来は、”羊が食べてその毒性で歩けなくなってしまったため”との中国伝来の興味深い説もある。

2021/05/10

ウワミズザクラ(上溝桜)

 標高1400m、念場大橋周辺のウワミズザクラが満開。穂状の花と甘い芳香が独特。

(続) 浅間山石

先日軽井沢の友人が届けてくれた浅間山の溶岩石をロックガーデンに据え付けた。期待していた通り、浅間山石の特色”黒色の火山岩”を背景にするとミネズオウの花がいっそう映える。


スイスアルプスのトレッキングではミネズオウの花をよく見かけた。そしてそこにはいつもミツバチの姿があった。右写真の撮影地点は標高2600m、この群落でもミツバチ(Swiss black bee)が飛び回っていた。

寒さに強く、ミツバチが好む花とあれば八ヶ岳高原の蜜源植物候補として試してみたくなる。今回植えたのは3本だけなのでまだミツバチが集まるだけのボリュームではないが、様子を見ながら株数を増やすつもりだ。

2021/05/09

カスミザクラ満開

敷地内のカスミザクラ(別名ケヤマザクラ=毛山桜)が満開。派手さのない静かなカスミザクラの姿が、背景の雪山(北岳)の雰囲気によく似合う。

ちなみに、この時期すぐ近くの泉ラインを車で走ると満開の桜の木がよく目につく。ほとんどがカスミザクラで、八ヶ岳南麓でヤマザクラと思われている樹の多くがカスミザクラらしい。花柄に毛があることでヤマザクラと区別できる。

2021/05/08

ミツバチの水飲み場

我が家の水汲みバチ達は新しく造った野鳥の水飲み場がお気に入りのようで、これまでのミツバチ専用の水場にはほとんど寄りつかなくなってしまった。
池の中に置いた苔の島が特にお気に入りのようだ。


2021/05/07

チングルマ

 この春、札幌の園芸店から購入して移植したチングルマが開花。花は少々貧弱だが移植直後に咲いてくれただけでも良しとしよう。まだ数個の蕾があるので今後立派な花が開くことに期待したい。