2015/06/18

梟コレクション


二日続きの雨空、軽井沢の友人TK氏からいただいたフクロウの焼き物に台座を付ける木工作業で一日を費やした。

作品は巣立ち間近のヒナに違いない。
  • 夕暮れが近ずくと巣箱入口から頻繁に顔を出し、
  • 巣箱出口に足を掛けてやや前屈みの姿勢で止まり、
  • 親元を旅立つ不安と期待が入り混じった眼差しで遠くの空をジッと見つめる。
フクロウ観察でよく出会う巣立ち前の雛の雰囲気が見事に表現されている。

作者は長野県須坂市在住の荻原恒夫氏。長野県陶芸作家協会会員でこれまで数々の賞も受賞している在野の陶芸作家。我が家の梟コレクションに貴重な作品が加わった。

ちなみに台座に利用した木材は鳴戸の渦潮で洗い込まれた流木。以前転勤で神戸に住んでいた頃、淡路島へドライブ旅行して海岸に打ち上げられていたのを拾って持ち帰ったものだが、ン10年経ってやっと日の目をみることになった。

2015/06/16

メジロの餌集め


雛は順調に育っているようで、親鳥が餌集めに出かける時間が次第に長くなってきた。ダンコウバイの茂みの中でキョロキョロと辺りを見回しながらイモムシを探す母鳥の目つきは真剣そのもの。
母鳥の姿(胸色からそう判断したが確かではない)ばかりで父鳥の働いている姿にはまだお目にかかれない。

2015/06/15

ヒヨドリの卵


親鳥が巣を留守にしたタイミングを見計らってコッソリ撮ったヒヨドリの卵、同じ野鳥の卵でも薄水色のメジロの卵とはずいぶん違う。

この機会にと調べたヒヨドリに関する雑学メモ :
  • ヒヨドリは日本ではごくありふれた野鳥、野菜や果物を食い荒らす傍若無人振りから狩猟鳥獣に指定されている。

  • そんなヒヨドリも世界的には珍鳥。日本列島周辺部の限られた地域だけにしか生息していないので、海外のバードウォッチャーが観察したがる野鳥の一つらしい。

  • 以前は越冬のため韓国などから渡ってくる冬鳥だったが、次第に日本の環境に順化し一年中国内に居る留鳥になった。今日では、留鳥、渡り鳥、漂鳥の生態を保持する群が混在しているとの観察レポートもある。

  • 暖かい地を求めて北海道から本州への渡りでは、ハヤブサからの襲撃を避けようと海面スレスレに飛び、時には津軽海峡の荒波に呑み込まれることもある。そんな決死の津軽海峡越えの姿が、2011年1月にNHK「ダーウィンが来た」で放映された。

  •   源平合戦の"ひよどりごえの逆落とし" で有名な鵯越(ひよどりごえ)はヒヨドリの渡りの通過地点。海を渡ってきたヒヨドリが絶壁をなす急斜面を一気に舞い昇っていく光景からつけられた地名。義経が奇襲作戦を敢行した断崖絶壁が現在の鵯越(神戸市兵庫区)かどうかについては諸説がある。( 兵庫歴史研究会梅村伸雄氏のHPに詳しい。)
  • ヒヨドリを"市の鳥"に指定しているのは富山県砺波市。市の花(チューリップ)、市の木(スギ)、市の花木(エドヒガンザクラ)についてはその指定理由が砺波市の広報に詳しく記述されているが、ヒヨドリに関する説明は実にアッサリとしている。"四季を通じて見られる身近な野鳥"がその理由らしいが、そんな市町村は日本中にごまんとある。あえて砺波市が"我が市の鳥です"と広言するからには何か他に理由があるはずだ。日本海を越えてくるヒヨドリの渡りと砺波市の地勢の間に接点があるのでは、と推測(期待?)して調べているのだがまだ手がかりは見つからない。
  • ヒヨドリは仔飼いにすると人間によくなつき飼い主を識別する。だから平安時代の貴族はペットとして珍重し、鳴き声や姿形を競い合う鵯合(ひよどりあわせ)の遊びも盛んに行われたそうだ。

2015/06/13

メジロ_雛の誕生

5月30日から抱卵が始まったメジロの巣、昨日(6月12日)卵が孵化したようだ。餌探しに出かけた隙に巣の中をのぞいてみると雛が三羽。"赤子"という言葉をメジロにも使うかどうか知らないが、そう呼びたいような真っ赤な肌。


親鳥はまだ巣の中で雛と一緒に過ごす時間が多いが、時折巣からでてイモムシを持ち帰って雛に与えている。

2015/06/08

ヒヨドリの巣

今朝からヒヨドリが卵を抱き始めた。

盛んに巣作り作業をしている姿に気づいたのは5月31日。ところが巣がほぼ完成した6月4日頃からトンと姿を見せなくなったので、気変わりがして巣は放棄したのだろうと思っていたがそうではなかったようだ。

ヒヨドリの抱卵期間は12-14日、その後10-11日で雛は巣立つ。と言うことは、メジロの巣立ちとほぼ同時期にヒヨドリの卵が孵化し、巣立ちは月末〜月初が予定日ということになる。

ミツバチの天敵ヒヨドリにはあまりいい感じを持っていないが、子育て中とあれば無下に追い払うこともできない。巣をかけたのは寝室の窓のすぐ前のイボタの木。しばらくは雨戸はもちろんのこと寝室のカーテンの開け閉めにも気を使わなけらばならない。

色づいた庭の豆桜のこれまではイカルの独占的餌場だったが、今年はほぼ毎日ヒヨドリの番(つがい)が果実を啄ばんでいる。イカルが遠慮しているのか、ヒヨドリ夫婦がイカルを追い払ったのか?

2015/06/07

サンショウバラ(山椒薔薇)


サンショウバラの最初の一輪が開花した。蜜源になればと5年前に植えたものが去年初めて花を咲かせた。去年50個の蕾を付けたのに今年はたったの5個、これではミツバチも集まって来ない。

2015/06/01

クリンソウ(九輪草)


八ヶ岳南麓標高1500m付近で今クリンソウの花が見頃。サンリンソウ(三輪草)やクルマムグラ(車葎)などの白い花の群落の中ではクリンソウの花の朱色が一層映える。

蕾が全て開いて塔の九輪のように並んだクリンソウもいいが、開花が始まったばかりの手毬型の花姿も捨て難い。


そして、クリンソウの花の色にこんなに個体差があることも今年初めて知った。