2014/10/30

漬物シーズン到来


Jマート長坂店に漬物用の樽や重石が並び、道の駅や産直市場の店頭に束に結ばれた白菜が山積みされるようになると、八ヶ岳南麓にもいよいよ漬物シーズンの到来。

昨年の冬のように、雪に閉じ込められた場合に備えてというわけでもないが、今年は例年より少し多めに漬物を作ろうと思い立ち、今日は白菜の塩漬け作業を。

白菜を漬けると冬がまっしぐら    (小宮美奈子)

2014/10/28

最後のキノコ狩り

枯葉の下から今年もムラサキシメジが顔をだしていた。
去年この場所で一番の食べごろのムラサキシメジを収穫したのは11月6日だったが、今年はもう紫色の鮮やかさが薄れ、傘もやや開き過ぎ気味になりかかっていた。

このムラサキシメジに加えて、少し乾き始めたヤナギタケ(写真中)、やや小ぶりのハタケシメジ、そして椎茸ホダ木から最後の収穫をし全て乾燥キノコにした。寒い冬の日のホウトウ用だ。これで我家のキノコシーズンは幕引きにする。

2014/10/27

清里湖のオシドリ


湖を囲む雑木林の急斜面に散らばっているドングリを食べようと清里湖にオシドリが帰って来た。警戒心の強いオシドリは滅多に湖の中央を遊泳することはないが今日は列を作って泳いでいる光景が見られた。まだ20羽ほどと数は少ないが、間も無く清里湖は数百羽のオシドリで賑わうはずだ。

美形の狸(タヌキ)


山道を歩いていて出会った狸。きれいな毛並み、スリムな体形、鼻筋のとおった顔立ちは、これまでに出会った、薄汚れた毛、太い躯体、ふてぶてしい目つきの狸とは随分イメージが違う。

近づくと道路の側溝の中に身を隠し、離れるとまた道路脇に出てきてこちららの様子を伺っている。なんとなく人恋しそうだった。

2014/10/25

ノイバラの実

なかなか赤くならなかったノイバラの実が留守中にやっと真っ赤に色づいていた。

八ヶ岳南麓の紅葉情報 2014

一週間ほど留守にしている間に、八ヶ岳南麓の秋は一気に前進。紅葉前線は、八ヶ岳南麓の定番紅葉見物ポイント「赤い橋」を通り越し、今は赤い橋〜黄色い橋間(標高1000〜1500m)まで下っていた。



大泉駅上のカラマツ防火帯の黄葉は、南北に走る防火林のカラマツに陽が当たり、富士山の姿も霞んでしまわない時間帯の午前11時〜午後1時頃が見頃。

2014/10/16

バラとミツバチ


神代植物公園で恒例の「秋のバラフェスタ」が開催されている。様子を見に行くと、案の定満開のバラの花にたくさんのミツバチが集まっていた。
ミツバチに人気があるのは、「花霞」など花びらが単衣(ひとえ)の品種だが、今日は「プリンセス・ミチコ」や「ユーロピアーナ」などの半八重系にもかなりの数のミツバチが集まっていた。

アキノキリンソウナギナタコウジュで集蜜しているミツバチに比べ、バラの花の周りを翔ぶミツバチはずいぶんと垢抜けて見える。ニホンミツバチとセイヨウミツバチの違いだけでなく、"馬子にも衣装"的な幻惑もありそうだ。

今日ミツバチの訪花を確認したバラは以下の6品種。

花霞 (はながすみ)
(1984年 日本 F)




ワイルド・ファイアー
(1955年 アメリカ F)


ゴールデン・スリッパーズ
(1960年 フランス F)

アイスバーグ
(1958年 ドイツ F)

プリンセス・ミチコ
(1966年 イギリス F)

*最上部写真はユーロピアーナ(1962年 オランダ F)

2014/10/11

鹿とジャポニカ学習帳

春先に沢沿いで見かけた鹿の屍、その後の様子が気になって現場に立ち寄ってみた。骨は思ったほど散逸しなかったようで、ほぼ全身の骨格と思われるほど多量の骨が現場に残されていた。

兵庫県立「人と自然の博物館」では“ひとはく Kids キャラバン”の企画として、子供たちに本物の鹿の骨を組み立てさせる学習プログラムを実施しているそうだ。
(写真は「人と自然の博物館」Webから。)

一方、ジャポニカ学習帳の表紙からは昆虫の写真が全て消えたと聞く。一部の親や教師から”気持ちが悪い”との強い抗議があったせいらしい。

相反するように見えるこの二つの事例、どちらが本当に子供のためになるのだろうか?

2014/10/10

乗鞍の草紅葉

乗鞍高原への一泊二日の小旅行。


標高2500mの森林限界付近から上のダケカンバはすっかり黄葉を落とし、. . .

秋の名残りはハイマツの中で目立つウラジロナナカマドの真っ赤な実だけ。

ただ、肩の小屋入り口〜位ヶ原山荘くらいまで下りると、登山道沿いのガレ場や湿地のあちこちにチングルマやコイワカガミなど高山植物の草紅葉の小群落。

“照山もみじ”とはまたひと味違う高山の小さな紅葉狩りが楽しめた。

2014/10/08

サルナシが食べごろ


ヤマブドウはいまひとつだったが、今年はサルナシの実がよく目につく。果実は、縦長3センチ、横幅2センチと粒も立派なものが多い。表面に適度なシワが入り生食では一番の食べごろだが、果実酒やサルナシピール(砂糖漬け)の材料としては少々熟し過ぎている。

2014/10/06

台風一過の多摩川


“大型で強い”台風18号は午前中に首都圏を通過し午後は一転秋の青空に。散歩がてら多摩川の様子を見に行くと、水かさは河川敷や中洲を覆い隠すほどまでに増え、白波を立てながら濁流が勢いよく流れていた。よく見ると、多摩川をまたぐ送電線になにやら気になるシルエットが。

カメラでズームアップしてみるとカワウ(川鵜)の集団。青空をバックに並んでいる光景が楽譜のようだ。

急流でいつもの浅瀬や堰に舞い下りることができず、送電線に止まって羽繕いをしながら流れが弱まるのを待っているらしい。写真に写し込まれているだけでも464羽いる。

二ヶ領上河原堰上空の高圧線だけでもこれだけいるということは、多摩川全域ではどれほどの数のカワウが生息しているのだろうか?「鮎を食い尽す」と多摩川の漁師が毛嫌いするのも分かるような気がする。

そして、今回の台風では人間社会でも全国の避難指示対象者は約5万3千人、避難勧告にいたっては約215万人にも上ったそうだ。
2013年の伊豆大島の土石流災害以降、今年の広島と御嶽山での大事故でもとかく避難警報の出し方が話題になった。台風18号に対しては人もカワウもかなり慎重に対処したようだ。

2014/10/04

御嶽山の噴火


御嶽山が噴火してから今日で丸一週間、山中にはいまだに多くの不明者が取り残されているらしい。

先日(9/28)出かけたホークウォッチング、白樺峠の鷹見の広場で背後を振り返ると、前日爆発した御嶽山が上空高く噴煙を噴き上げていた。御嶽山は白樺峠から南南西へ30キロ足らずの場所に位置している。

木曽福島の老舗旅館の料理の美味しさと、御嶽山の“山頂の紅葉”の美しさにひかれ、御嶽山へはここ2年続けて訪れている。昨年登ったのは10月2日、秋の陽光の下にナナカマドの紅葉が光っていた。あの穏やかな風景の下で今回の大噴火への布石が着々と進んでいたかと思うと、今更ながら大自然の壮大な営みに驚く。

NHKで「MEGA DISASTER 地球大変動の衝撃 第4集 火山大噴火 迫りくる地球規模の異変」が放映されたのが御嶽山噴火の一週間足らず前の9月21日(日) のこと。そこでも水蒸気爆発のメカニズムと怖さが語られていた。

とは言え、その放送を見て御嶽山が頭に浮かんだ人が何人いただろうか?御嶽山には、(危険を伴う)"登山の山"というよりハイキング的にアプローチできる"行楽地"のイメージを持っていた人は自分も含めて多かったはずだ。だから今回の災害事故はよけいに衝撃的だった。

亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り致します。

2014/10/02

花粉ダンゴ

最近外勤蜂が持ち帰る花粉団子は、濃いオレンジと薄黄色の二色。
そして、ここ数日間に周辺でミツバチが花粉を集めているのは、(確認している範囲内では)アキノキリンソウ、ノコンギク、ヤクシソウ、ナギナタコウジュの四種類の野草。

どちらの花粉がどの花から集められたものかを「蜂からみた花の世界」(佐々木正巳著)に掲載されている“花粉ダンゴの色のRGBデータ”(p352-353)を参考に、Photoshopを用いて色比較をしてみた。*(注)

その結果は、「濃いオレンジの団子はアキノキリンソウ、薄黄色はヤクシソウ」と判断したがもちろんこれはかなり大雑把な同定。正確には顕微鏡を用いて花粉スペクトルの分析などが必要なようだが素人の自分にはとても手に負える技法ではなさそうなので、とりあえずはこの程度の雑な結論で満足することにした。


(注記) 
「蜂からみた花の世界」にアキノキリンソウのRGBデーターは掲載されていないので、目視で比較的色合いが似ているセイタカアワダチソウのRGB数値を流用した。

2014/10/01

リュウノウギク

9/23に最初の一輪が開花したリュウノウギク(竜脳菊)が約一週間後の今日満開に。

我家の庭で咲く“野菊”と呼ばれる菊は、ユウガギク→シラヤマギク→シロヨメナ→ノコンギクと開花が続き、このリュウノウギクが最後になる。

キク科の野草ではまだアキノキリンソウやヤクシソウも咲くが、この二種は「野菊」と呼ばれることはないようだ。