2021/09/27

ヤナギタケの季節

10日ほど前にのぞいた時はほとんど姿がないので ”今年は不作かな” と思っていたが、今日再度立ち寄ってみると、沢沿いのあちこちのヤナギの木に獲りきれないほどのヤナギタケ(ヌメリスギタケモドキ)が顔を出していた。
早速、幼菌(右)はみぞれ和えで、成菌(左)はキノコ鍋で今年初の味覚を楽しませてもらった。縄文時代から延々と続く人間の営み



2021/09/14

バードフィーダー


野鳥の水飲み場の近くに自作のバードフィーダーを設置した。実際に給餌をスタートするのはもう少し先、周辺の山野から餌になる木の実や野草の種が無くなってからになる。

自慢は板葺きの屋根。ドイツや北欧諸国で良く見かける伝統的木造家屋の板葺き屋根を模した。

材料を入手したのは随分以前のこと。地域の木工サークルで指導いただいた木工作家のM先生から頂戴した端材を大事に保管していたものだ。野鳥の餌台にはもったいないような世界の銘木の組み合わせになっている。
(傷んんだ板を葺き替えたため下表と一部一致しない部分もある)

台柱は敷地内の栗の大木を剪定した時に出た太枝を乾燥させておいたもの。バーナーで焼いて、たっぷりと砂利を入れた穴に立てたのでかなりの耐用年数があるはずだ。
バードバスとバードフィーダー、これで我が家の庭にミニバードサンクチュアリーができた。

ちなみに、4月にバードバスをオープンしてから水飲み・水浴びに訪れた野鳥は確認できただけで . . . キジコゲラホオジロ・イカル・サメビタキジョウビタキ・シジュウカラ・コガラ・ヤマガラ・ヒガラ・メジロ・クロツグミ、エナガ、カワラヒワ . . . の14種。冬鳥が渡って来るようになると客層はもう少し増えるだろう。

ミソハギ

野鳥の水飲み場下の湿地にミソハギ(Lythrum anceps)を移植した。土壌作りとして庭土にピートモスと水苔を混ぜ込んだ。

ネット情報では”ミソハギは耐寒性強い”とある。そのことがマイナス10〜15度の厳冬にも耐えることを指しているかどうかは分からない。今年はとりあえず2株だけ植え付け、この冬を越すことが確認できたら、来春にはもう少し株数を増やしたいと思う。

ミソハギが蜜源花としてミツバチに好まれることは確認済みだ。

2021/09/12

ツルコケモモの植付け

先日神代植物公園内の園芸店で購入した3本のツルコケモモ(クランベリー Vaccinium oxycoccos)の苗木を山荘のロックガーデンに移植した。昨年11月に植えたリンゴンベリー(コケモモ)の苗木は小さくまだ実をつけそうにないが、こちらは多数の果実をつけている。間もなく熟しそうなので楽しみだ。

果樹の苗木を購入する時、これからは多少値が張っても大きめの苗木を購入し、一年でも早く果実を味わうようにしたい。木が成長し実をつけるようのなるまでじっと待てるほど余生はそう長くなさそうだから。

2021/09/11

夏と冬、2回咲くシモバシラ


山荘の庭でシモバシラが花をたくさんつけている。シソ科の多年草シモバシラ(Collinsonia japonica)は、夏に咲くこの花より、冬に咲く”氷の花”の方が有名だ。

地上部の茎が枯れた後にも根は活動を続け、根から毛細管現象で吸い上げられた水分が茎の裂け目からしみだし、氷点下の外気温に触れて凍ってできる氷の花。東京近郊では高尾山のシモバシラが有名だが、すぐ近くの野川公園や神代植物公園でも気象条件が揃うとできることがある。ただ、太陽が出て気温が上がるとすぐに溶けて姿を消してしまうので、平地で氷のシモバシラに出会うのはそう容易ではない。

冬はどうしても足が遠のく山荘の庭で”氷のシモバシラの花”はまだ見たことはないが、氷のカミソリはこれまで何度か見た。”シモバシラの花”と違い、こちらは枯れ草の茎に強風がぶつかり、空気中の水蒸気が風の流れと反対の方向に結氷したもの。気象条件や形成過程は全く違うがどちらも不思議で美しい自然の造形。(右写真は2009/3/3 撮影)