2009/10/31

ミツバチ以外の蜂達

一日中花畑を飛び回っていたハナバチはほとんど見かけなくなり、アシナガバチもここしばらく姿を見ていない。

キイロスズメバチ、オオスズメバチは時折ミツバチの巣箱周りを飛び交っているが、一時に比べ随分数は減った。ペットポトルのトラップもほとんど開店休業状態。

今、庭で一番活発なのがクロスズメバチ。盛んに巣穴から出入りしており、その巣穴も随分大きくなった。巣穴の大きさと、地中の巣の大きさは正比例するというから、かなり大きな巣になったに違いない。

我家の鳥瞰図



八ヶ岳全山と麓の集落を描いた鳥瞰図 (103X73cm、Artist 友利宇景氏) 。隣家E氏からの贈り物。手抜せず我家も描き込んでくれているのがいい。(円内矢印、合成写真)

この絵地図、売行きが芳しくなく既に絶版になったらしい。製作会社の倉庫で眠っていたものをE氏が見つけて手に入れてくれたという。深謝。

2009/10/30

氏名不詳の樹

牧草地の中に生えている樹種不明の樹。黄葉が美しい。

ズーム撮影した画像を図鑑で調べ、エゴノキ説、アサガラ説などが浮かんでいるがまだ確定はできていない。

エゴノキ科の仲間であることは間違いないようなのだが?

牧場のアズキナシ


県営八ヶ岳牧場天女山分場のアズキナシの実が真っ赤に色づいた。赤岳、牛首山を背景に、カラマツ、アカマツ、白樺など並んで立つ姿は深山の原生樹の雰囲気。

キープ協会農場のアズキナシもチェックしようと回って見ると既にかなりの果実が地面に落下していた。アズキナシの果実鑑賞は今日がこのシーズンの見納めになりそうだ。

2009 渓谷の秋

今日の八ヶ岳連峰と川俣川渓谷。

この風景が、灰褐色の森と白い山頂に変わるのもそう遠くないはず。予報では来週の気圧配置は冬型。

青空には蔓梅擬がよく似合う

ここ数日、車を走らせているとツルウメモドキの朱色の果実がよく目につく。
果皮が晴天の陽光を反射しているせいだろう。

朔果は開き切り、種子の乾燥も始まっている。リース工作用の収穫にはもう遅い。

2009/10/29

巣箱の冬支度

快晴。日中の気温も14度まで上がったので久しぶりの内検。蜂数は越冬に十分な量に見える。

そろそろ時期だろうと、ミツバチ巣箱の防寒対策を実施。

出入口は一箇所だけにし、他の4穴は全て閉鎖。

去年は巣箱全体を断熱材(スタイロフォーム)で囲ったが、今年は藁を使ってみることにした。

巣箱内の左右空室に藁クズを詰め、巣箱外は、上・裏・底面を厚手の藁ムシロで巻き、巣箱前面には何も施さない。晴天の日に太陽の光を当てたいためだ。

最近は、暖冬対策として冬期間は巣箱を日陰に置く、という低温管理養蜂の説もあるが、巣箱は夏と同じ半日陰の場所から移動しないことにする。

寒冷の厳しい山荘周辺では、時には巣箱の外板に太陽光の温もりを感じさせることも必要だろう。「今日は暖かいデト日和だよ」ということをミツバチに教えるためだ。

2009/10/28

ヤマブドウ(山葡萄)とハナマメ(花豆)

「ヤマブドウが熟したので採りに来ませんか?」

OS氏からの誘いを受け、蜂友TG夫人と共に野辺山のお宅を訪問。

植えてから20年以上は経っているという見事なヤマブドウの古木。棚一杯にツルをはわせ、果実は手を触れるとこぼれ落ちそうなまでに完熟している。

林の中の野生のヤマブドウは、光を求め梢の先端に実を付けるので摘果には苦労する。その点、棚のヤマブドウは実に容易。小さな脚立一本あればOKだ。

+ + + + +

ヤマブドウを終えると次は畑のハナマメ摘み。

ハナマメの収穫は、サヤが黄土色に乾いた状態がベストらしい。ただその前に霜が降りてしまうとサヤが傷んで駄目になる。
そこで、霜が降りる前に根を引き抜き早く乾燥を早めるのだという。

畑のハナマメは、まだサヤの青いものも多い。ただ、野辺山では既に昨夜が三度目の霜だったとのこと。そこで今日は青いのも収穫し、サヤのままで干し、その後豆を取り出し再び乾燥させよう、というのが算段。

快晴の青空、自然の恵み、OS氏の好意、それぞれに感謝した秋の好日。

アズキナシ

葉っぱは全て散り落ちて果実だけが残ったアズキナシの大木。

樹全体が赤く染まった姿は、三部咲きのカンヒザクラかアカシデの芽吹きと見まがうばかり。

春の花、夏の緑陰、秋の紅葉、そして晩秋の果実と、四季折々楽しませてくれるキープ協会農場のシンボルツリー。(別名 ハカリノメ)

春支度を終えたダンコウバイ(檀香梅)

快晴の朝日の中で、庭のダンコウバイの黄葉が美しい。

早春、庭で最初に花を咲かせるダンコウバイ。花芽は既に来春の準備を終えている。

2009/10/27

リュウノウギクの植え換え

庭で陽当たりの良い場所にリュウノウギク(竜脳菊)を植え替えた。

茎や葉の香りが竜脳に似ているのがリュウノウギクの名前の由来らしい。

補足:
竜脳は、フタバガキ科のリュウノウジュの樹脂からとる香料。初期の龍角散の原料の一つだったそうだ。


観音平下のカラマツ防火帯


三週間ほど前にはまだ緑色だった観音平下のカラマツ防火帯。今日はもう散り始めていた。
近くの八ヶ岳牧場に預託放牧中の牛達も、間もなく飼い主に引き取られ里に帰るはずだ。甲府気象台は、今日甲斐駒ケ岳の初冠雪を発表。

2009/10/25

秋深し

一週間ほど留守にした間に秋は一気に深まっていた。

朝食前の散歩で見た裏山のカラマツはすっかり色付き、サルナシのシワも深くなり一層甘さが増した。

屋根を転がるクリやドングリの音はもうない。

2009/10/23

本:「新しい蜜蜂の飼い方」

東京の主な書店のミツバチ関係の書棚にある本はほぼ買い尽くしたと思っていたが、数日前紀伊国屋で初めて目にした本。

「新しい蜜蜂の飼い方」(井上丹治著、泰文館)


「新しい . . . 」とあるが、原本初版は1961年だから、もう50年近く前に出版された“古い”本。
ビジネス書を買い漁っていたころの習性で、発行年次が古いものはつい避けようとするが、他に目新しものがないので買ってみた。

読んで見ると結構新しい発見がある。年ごとに異なる自然環境 (特に蜜源植物の開花時期や流蜜量など) を考慮した上での日々の管理方法の工夫、あるいは、巣板上の貯蜜圏と産卵圏のスペース比のバランスの重要性など、これまであまり意識していなかった点が具体的な作業を通して解説されている。

養蜂では、目の前の巣箱で起きている現象に右往左往するだけでなく、もっと広い視野と複眼的な視点で観察する必要のあることを再認識させられた一冊。

2009/10/22

ソーラーバックパック

新宿東急ハンズのエコグッズコーナーで見かけたソーラー発電パネル付リュックサック(アメリカ Voltaic社製)。

携帯電話、MP3プレーヤー、デジタルカメラ、PCなどの充電が出来るらしい。バックの生地はリサイクルしたペットボトルから、とエコロジーに徹している。

面白いアイデアでつい買気をそそられる。でも、自分の生活の、どんなシチュエーションでこのバックが必要か、と考えるとなかなか具体的なイメージが浮かんで来ない。で、購入までには至らず。

もっとも、パソコンや携帯電話も出始めの頃はそうだった。それが今では生活の必需品になっている。ソーラーバックも数年後には同じようにならないとも限らない。
少なくとも製品コンセプトは、世の中の大きな流れに乗っかってはいる。今後の盛衰を注目したい商品。

2009/10/21

本:「きょうの料理ビギナーズ」

昨日の新宿散策で買った本。これまでは絶対に手を出すことのなかったジャンルだ。

“NHK きょうの料理ビギナーズ ハンドブック” シリーズの中から . . .
「肉・魚料理のABC教えます」と 、
「麺・ご飯もののABC教えます」
. . . の2冊。

著者 高木はつ江は、中野区江古田に住むフラダンスが趣味の78歳のおばあさん。と言っても、彼女は架空の人物で、料理研究家の高城順子氏(写真左)がゴーストライターらしい。

テレビ番組のおばあさんの語り口がユーモラスで楽しいが、こちらはまだまだお婆さんにはほど遠い佐久間レイ氏(  ”  右)。「魔女の宅急便」(ジジ役)や、「シンドラーのリスト」(ヘレン・ハーシュ役)など、幅広いキャラクターで活躍している声優なのだそうだ。

“毎日は難しいけど、たまには自分で料理をしてみたい” という人向き、という紹介コピーが気に入って購入したが、はたして今後何回この本を開くことになるのか?

2009/10/20

東京の秋


今日は、東京滞在中に一度は実行する定番コースの都内散策。

新宿サザンテラスにある気の向いたレストランで軽い昼食をとり、紀伊国屋書店を6Fから1Fまで歩いて数冊購入する。一息いれた後、隣の東急ハンズの8階からスタートし、各フロアーの商品をゆっくり眺めながら2階まで降りる。

そこでまだ時間と体力が残っていれば、すぐ近くのL-Breath新宿店でアウトドア用品をサッとのぞいてから新宿南口へ向かう。

日没の早い今の時期、これだけの行動で帰り道はもうかなり暗い。晴天の今日は、高層ビルの谷間に鰯雲の夕焼け。東京の秋景色。

2009/10/18

3棟目の薪小屋


3月に小仏峠から運び込んだ薪用原木、輪切りにしてみると思った以上にボリュームがあり、いまある薪置場では収容できない。

3日前からチェーンソーでの輪切り作業を一時中断し、3棟目の薪小屋の建築に着手し、今日やっと完成した。

材料は、我家と隣家E氏山荘のベランダ改修工事から出た廃材。蜜蜂小屋を建てようと保管していたものだが、3棟の薪小屋でほぼ使い尽くしてしまった。

2009/10/16

久しぶりのキジ


鹿対策のネットを張ってから姿を見せなくなっていたキジ。久しぶりにツガイで庭にやってきた。

外仕事をしているこちらを気にしながらも、しばらく草の実を啄んでいた。

ネットを地上から浮かせ、「鹿の角は引っかかるが、キジの出入りには支障にならない高さ」に変えようと思いながらついそのままになっている。冬に入る前にネットの改修工事を済ませてしまおうと思う。

2009/10/15

ミソサザイ

薪原木置場にミソサザイの姿。山荘周辺でミソサザイを見かけるのは数年に一度しかない。

Wikipediaには、「亜高山〜高山帯で繁殖し、秋から春にかけて低山や平地で越冬する漂鳥」とある。移動途中の鳥が時折立ち寄るのをたまたま見かけるせいだろうか?

動きが早く自分では撮影はできなかったので写真はWikipediaから拝借。

ノブドウ


道端のノブドウの実が色付いてきた。一粒一粒が個性的な色合いをしているのが面白い。

生食はできないが、ブドウ酒にすると、糖尿病、肝臓病、腰痛・関節痛の薬効があるという。

薪割り作業で時折腰痛を感じる身には一瓶造っておくのも良いかもしれない。

2009/10/14

Natural派 or Fashion派?

養蜂ブームのイギリスに、ナチュラル養蜂家(Natural Beekeeper)と、ファッショナブル養蜂家(Fashionable Beekeeper)の、二つのグループが生まれつつあるように見える。

前者は、使用する用具はチープシックを旨とし、巣箱製作ではリサイクル材で、作業ウェアもごくシンプルなベールを使用するだけ。飼育管理においても、蜂のことは蜂にまかせ人間が手を出すのはできるだけ控えるのを良しとする。(写真右)

 一方、ファッション派は、ミツバチ飼育を新しいクールなホビーと考える。庭のエクステリアとしても映えるデザインの巣箱、スタイリッシュな作業服。友人や隣人を招いて自家製ハチミツ料理でホームパーティーを開くのを好む。(写真左)

今のところ、日本のミツバチ飼育者の多くはナチュラル派に近い。でも、Urban beekeeper が増えるにしたがい、日本でもファッション派が増えて行くことは間違いなさそうだ。

2009/10/13

秋祭り


あちこちに神輿が立って、庭の野草畑は今年も秋祭りのシーズンに入った。

野草のネーミングにはシャレたものが多いがこの “ミコシグサ(神輿草)” もそのひとつ。ゲンノショウコ(現証拠)が種を飛ばした後の姿は確かに神輿そっくり。
それも、神田明神の大神輿ではなく、村の鎮守の小さな “おみこし”だ 。秋祭りの華やかさと、祭りが終わった後の寂しさの両方が漂う。

年よりが四五人酔へり秋祭 (前田 普羅)

2009/10/12

ヤマブドウ (山葡萄)


昨日収穫したヤマブドウでジャムとジュースを作った。ヤマブドウ独特の香りと、甘酸っぱい味は野性味タップリのスローフード。

果汁のワインカラーがあまりに見事なので、ジュースは "Kluk-Kluk Bottle" に入れることにした。このボトルは、デンマーク Holmegaard社が1840年にデザインしたロングセラーのワイン用デカンタ。

来シーズンは密造ワインにチャレンジし、正真正銘のデカンタとして使用してみようと思う。

2009/10/11

第一分家ピンチ

蜂友K氏の訪問を受け、久しぶりの内検。

TBH群は順調の様子(写真上)。既に、巣板中央部を取り壊して越冬蜂球の防寒態勢に入っているようにも見える。

第一分家は、貯蜜は豊富だが蜂数がかなり減っている。女王蜂の産卵能力が弱いせい?
このままでは寒い八ケ岳での越冬は難しそうなので、この群は東京に引越しリハビリに入らせることにする。


 + + + + +

いつも、実に丹念に観察するK氏の態度には感服する。次回のTBH巣箱の制作時の設計では、氏の頭の形状も考慮したものにしよう。

縄文的生活


キノコ、ボケ、クリ、ギンナン、ガマズミ、サルナシ、ヤマブドウ、オニグルミ、トチ、. . . 。ここ数日は、野山を歩くと必ず手土産つきの帰宅になる。今朝の散歩の収穫はヤマブドウ。

金生遺跡周辺に住んでいた縄文人達も、この時期、冬の食料を蓄えるため忙しく野山を歩き回っていたに違いない。薮の中に入っていると、時折木陰からジッと見つめている視線を背中に感じることがある。森の中に宿っている縄文人の精霊かもしれない。

2009/10/10

間一髪


まだ少し早過ぎるのでは、と思いながら様子を見に行ったツルウメモドキだが、果皮はすっかり黄緑色に変わり、既に実が弾け始めたのもある。間一髪で収穫のチャンスを逃すところだった。
去年収穫したのは10月30日、今年のツルウメモドキシーズンは少し早めに来たようだ。

実の表皮がやや黄緑色を帯び始めた頃がツルウメモドキ収穫の適期、ということは去年の秋に学んだ。リースにした時の実付きもしっかりするし、なにより細工が容易だ。外皮がうす黄緑色になっていれば、乾燥した時の実の朱色は完熟採取のものと全く差はないことも去年確認した。

ハチミツソウの種蒔き

軽井沢町植物園で知ったハチミツソウ。今日、苗床へ種を蒔いた。

夏から秋にかけて開花するらしいので、その時期、蜜源が少なくい八ヶ岳南麓で蜜源として上手く育てて増やしたいのだが . . . 。

最近の巣箱周辺の様子

寒さのせいか、ここ数日巣門を出入りするミツバチの姿はめっきり減った。

一方、ペットボトルトラップで捕まるキイロスズメバチの数はグッと増えた。巣門下の地上にもミツバチが自分達で熱殺したスズメバチが3匹。

巣箱の防寒準備に長坂Jマートで藁ムシロを2枚購入。(1550円x2)

突然の雹(ヒョウ)


11時過ぎ、ドングリやクリの転がりとは違う音が突然屋根から聞こえて来た。

外に出てみると、八ヶ岳の北西山頂から下りて来る厚い雲が降らせているヒョウがその正体だった。

南の青空をドンドン覆い隠すように広がっていた黒雲も20分間位で南東方向に去り、積もる間もなくヒョウは降り止んだが、冬がもうそこまで来ているころを感じる。

2009/10/09

万能型山の幸 サルナシ


今日の林道散策で思いがけずヤマブドウやサルナシの収穫があった。ヤマブドウはやや時期が遅く取残しの小さな房だけだったが、サルナシは表皮にシワが出始めちょうど食べごろの熟れ具合。

サルナシは . . .
  • “サルが我を忘れて食べる” ほど美味しく、
  • “クマが冬眠のエネルギーを蓄えるため競って食べる” ほど栄養価が高く、
  • ツルは編みかごの素材して、ときには架け橋になるほどしなやかで強靭
 . . . と万能型の山の幸。

(右写真は、弘法大師の設計施工と伝えられている徳島県三好市西祖谷のかずら橋

防火帯のカラマツ

台風一過の青空。そろそろ観音平下のカラマツ林が黄葉に変わるのではと大平林道〜西側防火帯を3時間かけてのゆっくりハイキング。



カラマツの黄葉にはまだ早すぎたが、南アルプスの山並みを背景に、秋の陽光に光るススキは秋一色の風景。甲斐駒の頂上を隠している雲にはなんとなく冬の気配も。

2009/10/08

台風18号の置き土産

伊勢湾台風にも匹敵するのでは、と言われた大型台風18号。 昨夜一晩中、コツン - コロコロ、ドスン - ゴロゴロと屋根の上で騒いでいたドングリやクリの実が、折れた小枝に混じって庭一杯に散らばっている。

暴風圏から抜け青空も見えるようになった午後は、台風の置き土産の収穫。 山栗は早速夕食のクリご飯に、近くの公園で拾った銀杏はビニール袋に詰め、しばらく庭の片隅に置き果肉を腐らせたら晩酌のおつまみになる。


2009/10/07

富士山初冠雪

夜、富士山初冠雪のニュース。平年より6日遅いとのこと。

気象庁甲府測候所の屋上から肉眼で積雪が確認できた日が「初冠雪日」となるらしい。今日の午後4時半、雲が切れた約10分間に冠雪が視認できたのだという。

富士山山頂の積雪、それを眺望する甲府市上空の気象、そして気象台係員の視力と、「初冠雪」というのは意外と大雑把に決められるものだということは、これまで知らなかった。

(写真は、県立八ヶ岳牧場天女山分場から見た今日の富士山)

食 or 毒?


しばらく留守にしていた山荘。留守中に色々なキノコが顔を出している。

北側道路の道端には、ハナイグチ、ホコリタケ、カラカサタケ。敷地の隅には氏名不詳茸の群生(写真)。一見美味しそうなキノコだが何キノコか確定できないので食べる勇気はなし。

追記:10/09
原村のキノコ博士に写真を送って鑑定してもらったところ、「サケツバタケかモエギタケでは?」との教示。サケツバタケであれば食、モエギタケであれば毒 or 不食のようだ。

2009/10/05

松茸会

30代から付き合いが続いている仲間との秋恒例の催し。参加者14名。

早めに出向き久しぶりに会場近くの東京ミッドタウンのモールクルージング。

2007年、オープン直後の混雑はすっかり姿を消し、人混みがあるのは比較的低価格の居酒屋やファストフードだけのように見える。よく言えば落ち着いたモール街になったと言えなくないがやや寂しい雰囲気は拭えない。

考えてみれば、近くの競合施設は、恵比寿ガーデンプレイス、六本木ヒルズ、丸の内オアゾ、表参道ヒルズ、赤坂サカス、. . . と、かなり多い。
移り気な都会人相手の商売も大変だろうと人ごとながら心配になる。

経済環境を反映し、去年までの「松茸づくし 」のメニューは、今年からは「松茸料理も入った」メニューに。

2009/10/01

飛鳥美人とクロスズメバチ

地バチ(クロスズメバチ)を追っかけ、巣を見つけて蜂の子を採る「すがれ追い」は信州地方の秋の風物詩。

この「すがれ」という言葉は単なる方言と思っていたが、飛鳥・奈良時代まで遡る由緒のある古語ということを昨夜のNHK TV番組「ためしてガッテン」で知った。

調べてみると、万葉和歌巻代三〔379〕に、次のような長歌がある。

. . . 珠名は 胸別(むなわけ)の ひろき吾妹(わぎも) 腰細(こしぼそ)の すがる娘子(をとめ)の その顔の 端正(きらきら)しきに . . .

蜂のように腰がくびれたスタイル抜群の美女、珠名という名前の女性を詠んだ歌。千葉県富津市出身の女性で、同市には、この女性を祭った珠名塚という史跡があるそうだ。

そう言えば、去年5月、東京国立博物館の「国宝薬師寺展」で展示されていた日光・月光菩薩像の腰も大きくくびれていた。“すがる”スタイルは、当時の美人の重要な要素だったようだ。

その上、女性の美しさをスズメバチに喩えて表現していることにも興味をひかれる。ロッキード事件の “蜂のひと刺し” や、昨夜のNHK番組のテーマ “街の殺し屋スズメバチ . . . ” とは随分イメージが違う。
当時のスズメバチと人間との関係は、今とは違ってかなり友好的な関係だったのかもしれない。